ZYBO-Z7用 Debian12 のSDイメージを作る
はじめに
Windows の WSL2 はとても便利ですが Zynq などの SD カードイメージを作る際にはネイティブのLinuxと違い USBのカードリーダーを使えるようにするのに少し手間があります。
そこで以前、こんな記事やこんな記事など、一度 WSL2 で balenaEtche や win32diskimager や Win32DiskImagerRenewal で書き込めるイメージに変換する話を書きました。
今回、久しぶりに、ZYBO-Z7 を持ち出してきて、利用しようとしていたのですが、押し入れでボードが眠っている間にSDのイメージごと古くなってしまっており、VS Code を繋ごうとすると glibc >= 2.28 制限で繋がらなくなっておりました。
困ったなと思って検索すると、さすが ikwzm氏 なんと Debian12版 をリリースいただいておりました。
ということで早速イメージファイルを作ってみました。
イメージファイルの作成
今回の私の環境は WSL2 の Ubuntu 22.04.5 LTS です。
自動パーティーション拡張の為に、イメージの中に chroot で入るので QEMU などを入れておきます。
sudo apt update
sudo apt install qemu qemu-user qemu-user-static
sudo apt install binfmt-support
作ったスクリプトは以下です。
実行すると、Zybo-Z7-FPGA-SoC-Debian12-7.0.0.img というファイルが出来上がります。
ちなみに WSL2 だと losetup に -P をつけないとうまく動かないようで、わりと嵌りました。
いつまであるかわかりませんが ここ に作ったイメージを置いておきます。
動作確認
とりあえずこちらのZybo Z7 で udmabuf を試すサンプルは動いたようです。
dtsファイルで、 target を target-path で書いてしまっていたところのみ直したら殆どそのまま動いてくれました。
おわりに
毎度の事ながら、ikwzm氏には、素晴らしいイメージを多数公開頂いて感謝しております。
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