WingetでRancher DesktopをWindows 11へ導入する
Rncher DesktopをWindowsに導入する
Rancher Desktopの公式サイト
GitHub リポジトリ
Rancher DesktopはMac、Windows、Linuxに対応したオープンソースのデスクトップアプリケーションでKubernetesとコンテナ管理を行えるツールとのこと。Docker Desktopの一部有償化に伴いDockerをWindowsで利用するときの代替策となるとのことで注目されている模様。
公式サイトではWindows用にインストーラー(Rancher.Desktop.Setup.X.Y.Z.exe)が配布されているがWingetでも導入可能とのことなので試してみたときのメモ。
Wingetはマイクロソフトが開発するWindows用のパッケージマネージャー。Windows 11にも対応しており、問題なく動作している。MacでいうHomebrew Caskに位置づけられるパッケージマネージャーでターミナルからCUI、GUI問わずコマンドでアプリケーションをインストールできる代物。
Winget GitHubリポジトリ
Wingetがインストールされていない場合はアプリ インストーラー を入手 - Microsoft Store ja-JPからインストールする。
環境
- Windows 11(21H2)
- Winget-cli(v1.1.13405)
- WSL2(Ubuntu-20.04)
インストール
コマンドプロンプト or PowerShellを起動し、インストール前にWingetのソースを最新に更新しておく。
winget source update
Rancher Desktopをリポジトリから検索
▶ winget search rancher-desktop
名前 ID バージョン 一致 ソース
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Rancher Desktop suse.RancherDesktop 1.0.1 Moniker: rancher-desktop winget
IDを指定してRancher DesktopをWingetでインストール実行する。
winget install -e --id suse.RancherDesktop
見つかりました Rancher Desktop [suse.RancherDesktop] バージョン 1.0.1
このアプリケーションは所有者からライセンス供与されます。
Microsoft はサードパーティのパッケージに対して責任を負わず、ライセンスも付与しません。
Downloading https://github.com/rancher-sandbox/rancher-desktop/releases/download/v1.0.1/Rancher.Desktop.Setup.1.0.1.exe
指定したものを確実にインストールするためにオプションとしてID指定(--id)
、大文字・小文字の区別(-e , -exact)
をつけて実行する。詳しいオプションの説明はinstall コマンド | Microsoft Docsを参考。
インストールにはしばらく時間がかかるので終了まで待つ。進捗はプログレスバーでグラフィカルに表示されているのでわかりやすい。
インストールが完了しました
と表示されればインストールは完了。
起動する
インストールが正常に完了するとスタートメニューから起動できるようになっている。
Rancherで検索 しっかりとインストールされている
インストールが確認できたので管理者権限で起動する。
ランタイム選択
Kubernatesのバージョンとコンテナランタイムを選択する。
stableとDocker APIを選択
Rancher Desktopが起動し、kubernatesのダウンロード等が始まるので、そのまま完了まで待つ。
インストーラーを使用した場合だとWSL2を有効化するのに再起動を求められた。Wingetだと再起動は求められなかったが不安なので一応再起動してみる。
Docker Engineの起動確認
PowerShellからDockerが動いていることを確認する。
# バージョン確認
docker --version
Docker version 20.10.12, build e91ed57
Wingetでインストールした場合もDocker Engineが無事に動いていることが確認できた。
Happy Hacking with Docker!!