WSLを使うなら抑えておきたいコマンドをまとめる
WSLはWindowsとの連携が強い
ファイルの相互連携が簡単にできるようになるなど、WSLとWindowsの連携が強化されている。
そこでWSLを使う上で抑えておきたいコマンドをまとめる。
WindowsとWSLのファイル連携
WSLをインストールした時点でWindows側 のドライブがマウントされており、ターミナルからファイルシステムへアクセスすることが簡単にできる。
WSLからWindowsのファイルシステムへアクセス
以下のコマンドでWindows側の C ドライブへアクセスできる。
$ cd /mnt/c
/mnt/
に続くドライブ名はCドライブであれば C、 Dドライブであれば Dとなる。
WindowsからWSLのファイルシステムへアクセス
Windowsのエクスプローラーから \\wsl$
へアクセスすることでディストリビューションごとにファイルシステムへアクセスすることができる。
また、間接的ではあるが、WSL側から以下のコマンドをすることでWSLのファイルシステムをWindows側で表示させることができる。
$ explore.exe .
WSLとWindowsでファイルを切り離して使っているためあまり使うことがないが、簡単なコマンドでファイルの共有ができるのは便利。
VSCodeを使ったファイルの編集
Windows側にVSCodeがインストールされているとWSL側からファイルを開くときに VSCodeで直接開くことが可能になる。VSCodeはWindowsと同じくMicrosoft製ということもあり拡張機能でWSLで開発を支援してくれるものが公式で提供されておりとても心強い。
VSCodeがWindows側へインストールされている状態で以下のようにするとVScodeが起動する。
$ code
explore.exeコマンド
と同じ要領で、 code
に続けてディレクトリのパスを続けると、指定したディレクトリがVSCode上で開かれる。
例えば...
$ code /home/ユーザー名
で WSL 上のユーザーディレクトリを VSCode で開ける。とても便利。
Docker Desktop for Windows との連携
WSL2は Dockerとの連携も強い。
Dockerの公式サイトからDocker Desktop for Windows
をインストールし、Settingsから Use the WSL 2 based engine
にチェックを入れて再起動するだけでWSL2でDockerが動作するようになる。
パスが通っているためDockerコマンドを WSL2上で利用できる。WSL2 側で Dockerが動作しているかを確認するには以下のコマンドを実行する。
$ docker -v
Docker version 20.10.2, build 2291f61
Dockerのバージョンが返ってきて無事に動いていることが確認できる。