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AIが生成したコードの背後に人がいることを忘れない
最近、同僚がAIのDevinを使ってコードを書いていて、それをレビューする機会があった。コメントをすると、Devinが自動で修正してくれる。私は「AIが対応するのだから」と思い、気になったところを率直に指摘していた。ふだんは相手の状況や立場を考えて言葉を選ぶようにしているけれど、Devinが相手になると、その意識は少し薄れていた気がする。
けれど、Devinが修正しきれなかった部分は、最終的に同僚が対応することになる。そのときに、自分のコメントが人の手に渡ることを改めて意識した。AIが間に入っていても、作業を進めるのは人であり、その先には人とのやりとりがある。
『Tidy First!』という本の中に「ソフトウェア設計は人間関係のエクササイズだ」という言葉がある。これは、コードを書くことや設計することが、単に技術的な作業ではなく、(自分も含めた)人と協力して進めていくものだという意味だと受け取っている。今回のようなやりとりを通じて、それを少し実感した。
コードは書いた人、読んだ人、直す人、それぞれの思考や工夫の積み重ねでできている。だからレビューをするときも、その積み重ねに対して関わっているという意識を持ちたい。たとえ相手がAIであっても、その背後に人がいるのであれば、その人の状況や立場を考えた言葉の使い方や伝え方に気を配りたい。
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