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QGISを使用して緯度経度を取得する
業務でシェープファイルから、緯度経度を取得するにあたり、初めてQGISを使用してみたので備忘録として残しておきたいと思います。
- 記事で触れること
- QGISを使用して指定したポリゴンの緯度経度を取得する
- ポリゴンの精密度を調整する
- 記事で触れないこと
- QGISの概要
- シェープファイルの概要
QGISを使用して指定したポリゴンの緯度経度を取得する
サンプルデータとして、国交相が出している令和5年の行政区域データを使用したいと思います。場所はどこでもいいですが、千葉住まいなので千葉で
シェープファイルをQGIS上に出力したら、属性テーブルを開いて、緯度経度を取得したいポリゴンを選択します。例では、千葉県千葉市中央区を使用します。
頂点を抽出する
ヘッダー > ベクタ > ジオメトリツール > 頂点を抽出 を選択します
「選択した地物のみ」をチェックして実行
頂点を抽出した新しい地物が作成されます
緯度・経度を取得する
頂点を抽出した地物を選択してフィールド計算機を開きます
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緯度を計算する
- 赤枠内を下記のように記述してOK
- 赤枠内を下記のように記述してOK
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経度を計算する
- 赤枠内を下記のように記述してOK
- 赤枠内を下記のように記述してOK
属性テーブルに緯度経度のカラムが作成されていれば成功です
ポリゴンの精密度を調整する
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前提
先ほどの手順だと精密なポリゴンが表示できる一方で、頂点数が多いため処理に時間がかかります。ポリゴンの精密度を調整することで頂点数を減らし、パフォーマンスを改善することができます -
方法
頂点を抽出した地物を選択
ベクタ > ジオメトリツール > ジオメトリを簡素化 を選択します
許容範囲の値を設定します
許容範囲 ・ 最小値は0 ・ 最大値は1e+07 ・ 値が大きいほど、簡素化される
ここでは、0.001に設定してみます
新しく作成された地物から先ほどと同様に頂点を抽出して見比べてみます。
下記の通り、だいぶ簡素化されたことがわかります調整前 調整後 頂点 ポリゴン 頂点数 1705 89
終わりに
QGIS自体今回触ったのが初めてで戸惑いましたが、便利なツールがあることを知れてよかったです。他にも様々な機能があるみたいので、少しずつ試していけたらなと思います
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