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コードの整え方について
コーディングにおけるコード整形の重要性
チームで開発を行う上で、コードの整形は極めて重要です。ルールに沿ったコーディングを行うことで、保守性や改修のしやすさ、可読性が向上し、開発効率を高めることができます。本記事では、コーディングの際に意識すべき整形ルールについてまとめます。
命名規則
変数名や関数名を決定する際は、以下のルールを遵守しましょう。
-
抽象的ではなく、具体的な名前を利用する
- ❌
data
→ ✅userList
- ❌
value
→ ✅totalAmount
- ❌
-
注意を喚起する名前にする
- 例:
isDangerous
,requiresApproval
- 例:
-
単語を省略する場合は共通認識のもののみ
- 例:
id
,url
などの一般的な略語は可
- 例:
-
メンバ変数とローカル変数の区別を明確にする
-
this.userName
(クラスメンバ) -
user_name
(ローカル変数, アンダースコアを活用)
-
-
変数名に単位をつける
- 例:
fileSizeMB
,durationSec
- 例:
コード整形
コードの可読性を高めるために、以下の整形手順を踏みましょう。
-
コードの順番に意味を持たせる
- 変数の宣言、処理、出力の順序を明確にする。
-
縦のラインを揃える
- インデントや変数の代入位置を統一することで、視認性を向上させる。
-
コードを段落分けにする
- まとまりのある処理ごとに適切に改行を入れる。
コメントの付け方
コメントを付ける際には、以下の点に留意します。
-
一目で理解できるコードにはコメントをつけない
- ❌
i++; // i を 1 増やす
- ✅
// ユーザーリストのインデックスを進める
- ❌
-
ソースコードの内容を要約するコメントをつける
- 例:
// 取得したデータをJSON形式に変換する
- 例:
-
自分の考えをコメントにする
- 例:
// パフォーマンスの観点から、このループの回数を減らすべきか要検討
- 例:
-
実装の動作例をコメントにする
- 例:
// 例: input = [1, 2, 3], output = [1, 4, 9] function squareNumbers(arr) { return arr.map(x => x * x); }
- 例:
制御フローの設計
制御フローの設計では、以下のポイントを意識しましょう。
-
ネストを深くせず、こまめに
return
する- ❌ 深いネスト
function checkUser(user) { if (user) { if (user.isActive) { return true; } } return false; }
- ✅ 早めの
return
を活用function checkUser(user) { if (!user) return false; if (!user.isActive) return false; return true; }
- ❌ 深いネスト
-
単純な条件は先に処理するガード節を利用する
-
if
文のネストを減らし、読みやすくする。
-
-
三項演算子は可読性を低下させるため避ける
- 例:
return (isAdmin) ? "Admin" : "User";
よりもif-else
を使う。
- 例:
-
do-while
の使用は避ける-
do-while
は意図しないループの実行を招きやすい。
-
まとめ
コード整形は、チーム開発を円滑に進める上で欠かせません。適切な命名、コードの整形、コメントの記述、制御フローの設計を意識することで、可読性が向上し、バグの発生を減らすことができます。日々のコーディングで、これらのルールを意識しながら開発を進めていきましょう!
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