GL-MT3000でCloudflare WARPに接続して、旅先でもセキュアなインターネットに接続しよう
ホテルや旅館のWi-Fiを使うのに、どうしても抵抗があり、今まで使用していませんでした。
というのも、こういう公共Wi-Fiってあまり速度が出ないイメージが今まであって……。
ただ、場所によっては200Mbpsくらい出るのもあって、これは利用しない手はないですよね。
でも、セキュリティ的に不安なので、使用端末と公共Wi-Fiの間にWi-Fiルーターを一つ挟んで、そこからVPNで繋いでしまおうということで構築してみました。
OpenWRTが入るWi-Fiルーターを用意する
まず、OpenWRTというルーター用のOSが導入可能なWi-Fiルーターを用意します。
今回は、ある程度のスペックと携帯性を考慮し、GL-MT3000というWi-Fiルーターを選択しました。
Amazonで12,000円程度で入手可能です。
GL-MT3000にオリジナルのOpenWRTを入れる
このGL-MT3000には、初期状態でOpenWRTがインストールされています。
「インストール済みであれば、再インストールする必要はないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに、設定に関してはメーカー純正ファームウェアの方が容易です。
しかしながら、詳細が不明なメーカー独自のファームウェアを使用することに抵抗があるため、オリジナルのOpenWRTをインストールします。
インストール手順については、こちらのサイトを参考にしてください。
GL.iNet Beryl AXでなんとかPasspointを吹いてみる (VHT160/HE160もあるよ) - hgot07 Hotspot Blog https://hgot07.hatenablog.com/entry/2023/11/20/124823
接続元のWi-Fiに接続する
Wi-Fi接続設定手順
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[Network] -> [Wireless] に移動します。
[radio0] と [radio1] が表示されます。
これらはそれぞれ2.4GHz帯と5GHz帯に対応しています。 -
5GHz帯の [Scan] をクリックし、周辺のWi-Fiネットワークを検索します。
[Join Network: Wireless Scan] 画面が表示され、周辺の5GHz帯Wi-Fiが一覧表示されます。 -
目的のWi-Fiの [Join Network] をクリックします。
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[WPA passphrase] 欄にWi-Fiのパスワードを入力し、[Submit] をクリックします。
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[Wireless Network: Client ~] 画面が表示されますが、そのまま [Save] をクリックしてください。
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[Save & Apply] をクリックすると、GL-MT3000が目的のWi-Fiに接続され、GL-MT3000経由でインターネットに接続できるようになります。
接続先変更時の設定削除手順
GL-MT3000にWireGuardをインストールする
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[System] -> [Software] に移動します。
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[Update lists...] をクリックしてパッケージリストを更新します。
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完了したら [Dismiss] をクリックして閉じます。
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filter に wireguard と入力し、
luci-proto-wireguard
をインストールします。
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これで WireGuard のインストールは完了です。
Cloudflare WARPのセットアップ
この設定はPC上で行います。
https://github.com/ViRb3/wgcf/releases から最新の wgcf をダウンロードします。
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wgcf register
コマンドを実行して登録します。 -
wgcf generate
コマンドを実行すると、WireGuard向けの設定ファイル (wgcf-profile.conf
) が生成されます。
GL-MT3000にCloudflare WARPの設定をする
- [Network] -> [Interfaces] に移動します。
- [Add new interface...] をクリックします。
- Protocol を [WireGuard VPN] に、Name は任意の名前を入力します。
- [Create Interface] をクリックします。
- [Interfaces » {Interface名}] の画面が表示されるので、下部の [Load configuration…] をクリックし、
Cloudflare WARPのセットアップ
で生成したwgcf-profile.conf
をインポートします。
- [Firewall Settings] タブに移動し、[WAN] を設定します。
- [Peers] タブに移動し、[Imported peer configuration] の [Edit] をクリックします。
- [Edit peer] 画面で [Route Allowed IPs] にチェックを入れ、[Save] をクリックします。
- 再度 [Save] をクリックし、最後に [Save & Apply] をクリックします。
これで全ての設定が完了しました。
Cloudflare WARP 経由で接続するにはルーターの再起動が必要なので、[System] -> [Reboot] から再起動してください。
Cloudflare WARP経由で通信できているか確認する方法
https://1.1.1.1/help にアクセスし、[Using DNS over WARP] が Yes になっていれば、WARP経由で接続されています。
Cloudflare WARPをOFFにする場合
- [Network] -> [Interfaces] にて設定したVPNの [Edit] をクリックします。
- [Disable this interface] にチェックを入れると無効化できます。
- その後、[Save] -> [Save & Apply] をクリックし、ルーターを再起動してください。
有効化する場合も、[Disable this interface] のチェックを外せば、同様の手順で設定可能です。
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