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GL-MT3000でCloudflare WARPに接続して、旅先でもセキュアなインターネットに接続しよう

2025/03/19に公開

ホテルや旅館のWi-Fiを使うのに、どうしても抵抗があり、今まで使用していませんでした。
というのも、こういう公共Wi-Fiってあまり速度が出ないイメージが今まであって……。

ただ、場所によっては200Mbpsくらい出るのもあって、これは利用しない手はないですよね。
でも、セキュリティ的に不安なので、使用端末と公共Wi-Fiの間にWi-Fiルーターを一つ挟んで、そこからVPNで繋いでしまおうということで構築してみました。

OpenWRTが入るWi-Fiルーターを用意する

まず、OpenWRTというルーター用のOSが導入可能なWi-Fiルーターを用意します。
今回は、ある程度のスペックと携帯性を考慮し、GL-MT3000というWi-Fiルーターを選択しました。
Amazonで12,000円程度で入手可能です。

GL-MT3000にオリジナルのOpenWRTを入れる

このGL-MT3000には、初期状態でOpenWRTがインストールされています。
「インストール済みであれば、再インストールする必要はないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに、設定に関してはメーカー純正ファームウェアの方が容易です。
しかしながら、詳細が不明なメーカー独自のファームウェアを使用することに抵抗があるため、オリジナルのOpenWRTをインストールします。

インストール手順については、こちらのサイトを参考にしてください。

GL.iNet Beryl AXでなんとかPasspointを吹いてみる (VHT160/HE160もあるよ) - hgot07 Hotspot Blog https://hgot07.hatenablog.com/entry/2023/11/20/124823

接続元のWi-Fiに接続する

Wi-Fi接続設定手順

  1. [Network] -> [Wireless] に移動します。
    [radio0] と [radio1] が表示されます。

    これらはそれぞれ2.4GHz帯と5GHz帯に対応しています。

  2. 5GHz帯の [Scan] をクリックし、周辺のWi-Fiネットワークを検索します。
    [Join Network: Wireless Scan] 画面が表示され、周辺の5GHz帯Wi-Fiが一覧表示されます。

  3. 目的のWi-Fiの [Join Network] をクリックします。

  4. [WPA passphrase] 欄にWi-Fiのパスワードを入力し、[Submit] をクリックします。

  5. [Wireless Network: Client ~] 画面が表示されますが、そのまま [Save] をクリックしてください。

  6. [Save & Apply] をクリックすると、GL-MT3000が目的のWi-Fiに接続され、GL-MT3000経由でインターネットに接続できるようになります。

接続先変更時の設定削除手順

GL-MT3000にWireGuardをインストールする

  1. [System] -> [Software] に移動します。

  2. [Update lists...] をクリックしてパッケージリストを更新します。

  3. 完了したら [Dismiss] をクリックして閉じます。

  4. filter に wireguard と入力し、luci-proto-wireguard をインストールします。

  5. これで WireGuard のインストールは完了です。

Cloudflare WARPのセットアップ

この設定はPC上で行います。

https://github.com/ViRb3/wgcf/releases から最新の wgcf をダウンロードします。

  1. wgcf register コマンドを実行して登録します。
  2. wgcf generate コマンドを実行すると、WireGuard向けの設定ファイル (wgcf-profile.conf) が生成されます。

GL-MT3000にCloudflare WARPの設定をする

  1. [Network] -> [Interfaces] に移動します。
  2. [Add new interface...] をクリックします。
  3. Protocol を [WireGuard VPN] に、Name は任意の名前を入力します。
  4. [Create Interface] をクリックします。
  5. [Interfaces » {Interface名}] の画面が表示されるので、下部の [Load configuration…] をクリックし、Cloudflare WARPのセットアップ で生成した wgcf-profile.conf をインポートします。
  6. [Firewall Settings] タブに移動し、[WAN] を設定します。
  7. [Peers] タブに移動し、[Imported peer configuration] の [Edit] をクリックします。
  8. [Edit peer] 画面で [Route Allowed IPs] にチェックを入れ、[Save] をクリックします。
  9. 再度 [Save] をクリックし、最後に [Save & Apply] をクリックします。

これで全ての設定が完了しました。
Cloudflare WARP 経由で接続するにはルーターの再起動が必要なので、[System] -> [Reboot] から再起動してください。

Cloudflare WARP経由で通信できているか確認する方法

https://1.1.1.1/help にアクセスし、[Using DNS over WARP] が Yes になっていれば、WARP経由で接続されています。

Cloudflare WARPをOFFにする場合

  1. [Network] -> [Interfaces] にて設定したVPNの [Edit] をクリックします。
  2. [Disable this interface] にチェックを入れると無効化できます。
  3. その後、[Save] -> [Save & Apply] をクリックし、ルーターを再起動してください。

有効化する場合も、[Disable this interface] のチェックを外せば、同様の手順で設定可能です。

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