OpenVASで最初のスキャンを行うまで(M1 mac)
環境
- m1 mac Big Sur 11.3.1 メモリ16GB
- UTM version3.1.5
- kali linux
やりたいこと
- m1 macでOpenVASを使用してWebサービスの脆弱性診断を行う
OpenVASって?
- オープンソースの脆弱性スキャナー、ややこしいのが現在はGreenboneVulnerabilityManagement(GVM)の機能の一部として提供されている。
1. UTMのインストール
- 下記サイトからUTMのdmgファイルをダウンロードする。AppStoreからダウンロードできるけど$9.99かかるらしいので普通にDownload
https://mac.getutm.app/ - ダウンロードしたUTM.dmgをダブルクリックで展開し、UTMのApplicationフォルダにドラックアンドドロップで放り込む
- UTMを起動、下記の画像の画面まで行けばOK
2. UTMで仮想環境の準備
Kali Linuxは侵入テストとセキュリティ監査を目的としたオープンソースのDebianベースのLinuxディストリビューションです。
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m1 mac用のisoが準備されているのでダウンロードしてくる、時間は少しかかるけど待っていればダウンロードされる。torrentのダウンロード環境ある人はそっちのが早いのでどうぞ
https://www.kali.org/get-kali/#kali-bare-metal
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UTMに戻って、上側の'Create New Virtual Machine'ボタンを押して新規作成
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Startの画面でVirtualizeを選択してNext
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OperatingSystemの画面でLinuxを選択してNext
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Linuxの画面で一番下のBrowseを押して先ほどダウンロードしたKali Linuxのisoファイルを選択してNext
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Hardwareの画面でMemoryは4096MBのままでCPU Coresを4coreを選択してNext
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Storageの画面余裕を持って50GBを選択、Next
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SharedDirectoryは何もせずNext
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Summaryの画面はわかりやすくKali Linuxを入力してsave
3. Kali Linuxのインストール
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UTMの再生ボタンを押して仮想環境をスタート
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Kali Linuxのインストールウィザードが起動するので順番に選択していく
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Graphical install
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言語選択: japanese(日本語)
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場所の選択: 日本
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キーボードの設定: 自分の使っているものを選択
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ホスト名: kali
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ドメイン名: (なんでもいい)
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新しいユーザーの本名: (なんでもいい)
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あなたのアカウントのユーザー名: (Kali Linuxのログインで使用するユーザー名)
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新しいユーザーのパスワード: (Kali Linuxのログインで使用するパスワード)
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ディスクのパーティショニング: ガイド-ディスク全体を使う
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パーティショニングするディスクの選択: 仮想ディスク1
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パーティショニング機構: すべてのファイルを1つのパーティションに(初心者ユーザーには推奨)
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パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み
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パーティションに変更を書き込みますか?: はい
これでインストールが始まるので、終わるのを待ちます(1、2分)。 -
ソフトウェアの選択: なにも変更せず(続ける)
最終のインストールが終わるのを待ちます(4、5分) -
インストールの完了とともに、インストールメディアを抜いて再起動してねーということが書いているのでウィンドウを一旦閉じる
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UTMの管理画面に戻って左側の仮想環境選択の上で右クリック→edit
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サイドメニュ−からUSB Driveを選択して、Delete Drive → save
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再度UTMの再生ボタンを押して仮想環境を起動
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待っているとKali Linuxのログイン画面になるので、設定したユーザー名とパスワードを入力
これでKali Linuxの準備が完了しました。
4. OpenVAS(GVM)をインストール
- 左上のターミナルボタンからターミナルを起動
# システムの更新(パスワード聞かれるのでログインした時のパスワードを入力する)
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
# OpenVAS(GVM)のインストール
sudo apt install -y gvm
# redisが起動しているか確認
sudo systemctl enable redis-server@openvas.service
# statusがinactiveの場合(activeになったことを確認する)
sudo systemctl start redis-server@openvas.service
# 起動時に実行するように設定
sudo systemctl enable redis-server@openvas.service
# gvmのsetup(40分ほどかかる)
sudo gvm-setup
最後にパスワードが自動で生成されるので保存しておく
# セットアップに問題がないか確認する(installation is OKがでることを確認する)
sudo gvm-check-setup
# フィードの更新
sudo gvm-feed-update
# このままだとエラーが出てタスクが作成できないので
greenbone-feed-sync --type GVMD_DATA
greenbone-feed-sync --type SCAP
greenbone-feed-sync --type CERT
sudo gvm-stop
sudo gvm-st
# gvmの起動
sudo gvm-start
5. スキャン
- 画面上部のfirefoxのアイコンからブラウザを起動
- https://127.0.0.1:9392 にアクセス
- WarningがでるのでAdvanced→Accept Risk and Continue
- ログイン画面でユーザー名:admin パスワード:ターミナルに出力されたパスワードを入力
- 上部メニューから(Scans) → (Tasks)
- 左上のウィザードのアイコンをクリック、Task Wizardを選択
- 自身で所有しているサイトのIPアドレスかhostネームを入力
- Start Scan
6.トラブルシュート
- scanが進まず止まる時
- フィードの更新がちゃんとできてない可能性 sudo gvm-feed-update
- そもそもscan自体に時間がかかるのと、スペックが足りない時は仮想環境のスペックあげるのもあり
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