Pocket からの乗り換え先に最適?Self-host できる Wallabag の魅力
はじめに
Wallabagは気になったニュースや記事などを保存する、いわゆる「後で読む」サービス。
先日、「後で読む」サービスのデファクトスタンダードだったPocketが残念ながら終了 (2025-07-08) し、しばらくはInstapaperを使っていたのだが、登録できない記事がちょくちょく発生してストレスを感じていた。
それで更なる代替え手段を探していたところ、OSSでSelf-host可能なWallabagを発見し、試してみたところ登録できない問題も解決し、使用感も良かったため、常用することした。
インストールと起動
Docker
サービスのインストールと立ち上げはDockerで行えるので、とても簡単。
下記の内容でcompose.ymlを作成し、docker compose up -dで起動するだけだ。
services:
wallabag:
image: wallabag/wallabag:latest
environment:
- SYMFONY__ENV__DOMAIN_NAME=http://xxxxxxxxxx
- SYMFONY__ENV__FOSUSER_REGISTRATION=true
- SYMFONY__ENV__FOSUSER_CONFIRMATION=false
ports:
- "9090:80" # 9090 は好きなポートに
volumes:
- ./images:/var/www/wallabag/web/assets/images
- ./data:/var/www/wallabag/data
普通に使うだけなら特に設定する必要はない。
取得できないコンテンツがあった場合は、個別の設定ファイルで対応する必要があるが、今回は割愛する。
ブラウザから http://xxxxxxxx:9090 でアクセスし、ログイン画面が表示されれば準備完了。
https化
httpsで外部に公開したい人には以下の記事が参考になると思うので、必要な人は読んでみてほしい。
コンテンツの追加方法
PC
Chrome, Firefox, Safariともに拡張機能 (ADD-ONS) が用意されている。
(Kobo, Kindle もあるようだ)
Wallabagとの連携は、Wallabag側でAPIキーを発行して、拡張機能側でそれを登録する方式だ。
スマホ
Android / iOSともにアプリが用意されていて、インストールすることでOSの「共有」からWallabagにコンテンツを送ることができるようなる。
Pocketからインポート
Pocketからデータをインポートすることも可能。
PC版WebUI
表示はタイルビューとリストビューの2通りで、どちらのビューにもサムネイル画像が表示され見やすい。
個人的にはタイルビューがとてもお気に入り。


タイトル画像をクリックするとWallabagによる簡易的な表示がされ、サイト名のリンクをクリックすると直接リンク元ページへ飛ぶ仕様だ。
有料サービス版
OSSだが、公式の有料サービスも用意されている。
(OSSのマネタイズとして最近よくあるパターン)
4€ / 3ヵ月間、11€ / 1年間、30€ / 1年間(貢献)の3種類が用意されている。(2025-09-04現在)
年間プランには自動アップデート、バックアップ機能が付くらしい。
無料プランはないが、14日間の無料トライアルが付いている。
Self-hostが面倒な人はこちらのサービスを利用することで、Wallabagをすぐに利用することができる。
おわりに
WallabagはOSSかつSelf-hostできる点が魅力的で、実際に使ってみても記事保存の安定性や表示の見やすさなど十分に満足できている。
Dockerで簡単に立ち上げられるので、技術的なハードルも低い。
公式の有料プランを使えばサーバー管理が不要になるのも嬉しいポイント。
「後で読む」サービスを探している人や、プライバシーを重視しつつ長く安心して使いたい人には、Wallabagは非常にオススメできる。
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