Sidekick終了でWaveboxに移行してみた:実際に使って分かったこと
はじめに
2025年8月にSidekick Browserのサービス終了が発表されました。
同じサイトで複数のアカウントを同時に使うことがよくあり、セッション管理してくれるブラウザはかなり重宝したので正直困りました、、
代替えとしてAIに調べてもらった結果、Waveboxが一番近そうだったので実際に移行してみました。使ってみた感想と、Sidekickからの移行方法について書いてみます。
※ Ghost Browserもつかってみましたが、サイドメニューにアプリのリンクがおいてある形が望ましいので、今回は代替え先にしませんでした。
Sidekickで何をしていたか
私がSidekickで重宝していたのは、主にこんな機能でした:
- サイドバーにアプリを固定して、Gmail、Slack、Notionなどにワンクリックでアクセス
- 同じサービスの複数アカウントを使い分け(個人用と仕事用のGmailなど)
- タブ地獄からの解放
要するに、ブラウザが散らかりがちな私にとって、整理整頓してくれる便利なツールでした。
Waveboxを使ってみた感想
結論から言うと、Sidekickでやっていたことは、ほぼ同じようにできます。
スペース機能でワークスペースを再現
WaveboxにはSidekickのワークスペースとほぼ同じ概念で「スペース」があります。
私は以下のように設定しました:
- 仕事用スペース: 業務で使うアプリをまとめる
- プライベートスペース: 個人的なアプリや趣味関連
- プロジェクトAスペース: 特定案件専用
スペース間の切り替えは、サイドバーから簡単にできます。Sidekickと変わらない感覚で使えました。
アプリ機能でサイドバーを再現
これがWaveboxの一番の魅力だと思います。各スペースで:
- Gmail(複数アカウント対応)
- Slack(複数ワークスペース対応)
- Notion
- Trello
- カレンダー
- よく使うWebサイト
などを「アプリ」として追加できます。
追加したアプリはサイドバーに常時表示されるので、Sidekickのサイドバー機能とほぼ同じです。しかも、アプリごとに通知バッジも表示されるので、未読メールやSlackメッセージがあるかどうかも一目で分かります。
マルチアカウント対応も問題なし
私は仕事用と個人用でGmailアカウントを分けているのですが、Waveboxでも同じように設定できました。
各アプリで個別にアカウントを設定できるので、ログアウト・ログインの手間がありません。この辺りはSidekickと同じ感覚で使えます。
移行で困ったポイント:日本語対応
ただし、一つ大きな問題があります。
Waveboxは英語表記のみです。設定画面もヘルプも全て英語なので、英語が苦手な人にはちょっとハードルが高いかもしれません。
私も最初は設定方法が分からず、Google翻訳を使いながら設定しました。特に:
- アプリの追加方法
- スペースの作成・切り替え方法
- 通知設定
この辺りは、英語だと少し分かりにくかったです。
ただ、一度設定してしまえば、日常的に使う分には特に困りません。アプリのアイコンで判断できますし、操作も直感的だからです。
実際の移行手順
1. スペースを作る
まず、Sidekickで使っていたワークスペースと同じような「スペース」をWaveboxで作ります。
左下の設定から「Spaces」を選んで、新しいスペースを追加できます。
2. アプリを追加する
各スペースで使いたいWebサービスを「アプリ」として追加します。
例えば:
- Gmail:
mail.google.com
- Slack:
your-workspace.slack.com
- Notion:
notion.so
URLを入力すると、自動的にアプリとして認識してくれます。
3. サイドバーに固定する
追加したアプリを開いているときに、アプリをドラッグアンドドロップでサイドメニューにもってくると、そのアプリだけを常時表示にできます。これしておかないといちいちグループの中からアプリ選択しないといけないので、やっておいたほうがいいです
Sidekickと比べてどうか
良い点:
- アプリの種類が豊富(Sidekickで対応していなかったサービスも使える)
- 動作が安定している
- 開発が継続されている(これが一番重要)
気になる点:
- 日本語に対応していない
- Sidekickより設定項目が多く、最初は少し複雑に感じる
まとめ
Sidekickのサービス終了は残念ですが、Waveboxで同じような作業環境を作ることができました。
特に、スペース + アプリ機能の組み合わせで、Sidekickのワークスペース + サイドバーとほぼ同じことができます。
日本語対応の問題はありますが、一度設定してしまえば快適に使えています。Sidekickユーザーなら、きっと馴染むと思います。
Sidekickの終了まで時間があるので、早めに試してみることをお勧めします。無料版でも基本的な機能は使えるので、まずは触ってみてください。
追記
開くWEBサイトのURLごとに、どのスペースで開くかを設定できるので
個人的にこれが一番ありがたかったです。
Waveboxの公式サイト: https://wavebox.io/
Discussion
Sidekick難民です。こちらの記事へのコメントでお知らせいただいたWaveboxを使ってみました!
複数のSpaceやGroupを同時に別ウィンドウで開ける機能が追加されたら迷わず課金して移行しようと思います。しばらく注視します。情報ありがとうございましたーー!
お役に立てて光栄です!同時に開く機能ですが例えばこのURL、Aはスペース1設定で開く、このURL、Bはスペース2設定で開くという風に設定してあれば同時にタブ分けて開けますよ!
同じURLの場合はちょっとまだ設定わからないので、わかったらお伝えします!