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インフラエンジニア時代に良く出会った数字たち

2025/02/05に公開

こんにちは。ベトナムのハノイで大学生向けにIT教育を行っているRyoです。

タイトル通りですが、ただの覚え書きです。
今の仕事ではあまり数字に出会わなくなりましたが、インフラエンジニア時代はソラで出てくる数字がたくさんあったなと思い出し、覚え書きメモを残そうと思います。
なお、社会人にとっては超当たり前のものも含まれています。

時間と工数(人工)

1ヶ月の工数と単価を計算して人件費として見積を計上する、みたいなことをするときに使用します。

時間

  • 1日 = 24時間 = 1,440分 = 86,400秒
    • 秒は何かの(失念)Configの設定で使っていたような気がする
  • 1ヶ月 = 30日 = 720時間
    • サーバの1ヶ月の稼働時間を設定する際の上限値として使用
  • 1年 = 365日 = 8,760時間 = 525,600分 = 31,536,000秒
    • 時間は使っていたけど、分以下は使用頻度が低い
  • 稼働する長さ
    • 1ヶ月の営業日数:20日
    • 1ヶ月の営業時間:20日*8時間 = 160時間
  • おまけ
    • 24/365(にーよんさんろくご)
      • 24時間365日という意味
      • 年中無休、夜中だろうが関係ない
      • サポート対応時間やサーバ稼働時間の表現で使用することがある

工数(人工)

何人がどのくらいの時間働くかを数字で表したもの。

  • 人月(にんげつ)
    • 1人が1ヶ月働く場合は1人月(いちにんげつ)
      • 160時間/月
    • 2人月は、1人が2ヶ月稼動する or 2人が1ヶ月稼動する、ということ
      • (実際の仕事はそんな単純じゃない)
  • 人日(にんにち)
    • 1人が1日働く場合は1人日(いちにんにち)
    • 通常我々は1週間で5人日(8時間*5日間 = 40時間)働いている
  • 工数(人工)
    • 工数(こうすう)、人工(にんく)と読む
      • 多分会社によってさまざまな使い方をしている
    • 1ヶ月に働く時間(160時間)を1.00として、算出することが多い
      • 1日は稼働時間が8時間なので0.05(=160/8)
        • 1週間は0.25
        • 1ヶ月(4週間)は1.00
      • 例:”◯◯プロジェクトは来月0.5入る”
        • 来月80時間は◯◯プロジェクトの仕事をする
    • 人件費の見積
      • [稼働する人間の単価]*[工数]で算出
      • 例:月単価100万のAさんが来月◯◯プロジェクトに入る場合の人件費
        • 100万円*0.5 = 50万円

稼働率や耐久性

インフラエンジニアはサーバの設計や構築をすることが多いです。
SLA(Service Level Agreement)を決める際には必ず稼働する時間や復旧に要する時間、それらが守られなかった場合の損害賠償などを取り決めしていました。
似たような言葉に可用性や耐久性がありますが、ここでは違いの説明は省きます。

稼働率90%

稼働率90%と聞くと、直感的に9割=ほとんど稼働していそう、と思ってしまう方もいるかもしれませんが、
”年間の稼働率が90%のサーバです”というのは、
1年間365日のうち10%が稼働していないということなので、36.5日は稼働していないということです。
年間で1ヶ月近く稼働していないとなるととても使用できるものではないと思います。サーバ複数台構成で冗長性が確保されていれば別ですが。
95%の稼働率だったとしても18日は稼働していない計算です。
そのため、大体稼働していることが重要になってくる場合は99%以上(年間4日程度は運用保守などで停止)の数字になるのではないかと思います。

AWSのストレージは耐久性99.999999999%

9が11個並んでいるのでイレブンナインと呼ばれたりします。
この耐久性は100年間で1億個のオブジェクトのうち1個を失う程度の数字です。すごい。

容量(bit/Byte)

エンジニアさんにとっては常識の話です。
1 Byte = 8 bit

10の乗算表記

  • 1 KB(キロバイト) = 1,000 B(バイト) = 10^3 B
  • 1 MB(メガバイト) = 1,000 KB = 10^6 B
  • 1 GB(ギガバイト) = 1,000 MB = 10^9 B
  • 1 TB(テラバイト) = 1,000 GB = 10^{12} B

2の乗算表記

  • 1 KiB(キビバイト) = 1,024 B = 2^{10} B
  • 1 MiB(メビバイト) = 1,024 KiB = 2^{20} B
  • 1 GiB(ギビバイト) = 1,024 MiB = 2^{30} B
  • 1 TiB(テビバイト) = 1,024 GiB = 2^{40} B

2の乗算の表記を見ることはあっても、”ビ”を使って会話することはほとんどなかったです。
ただ、キロ = 1,000だけど、慣習的に1,024で換算することはあるので、この細かい違いが実務に影響するということはないはず。

乗数

覚える必要も全くないし計算することはないけど、なんとなく覚えてしまったもの。2乗は覚えておくと受験数学で便利。

2の累乗

  • 2^6 = 64
  • 2^7 = 128
  • 2^8 = 256(ニゴロ)
  • 2^9 = 512
  • 2^{10} = 1,024

余談

通常我々は残業がない場合1人月働いています。つまり1ヶ月で160時間。
以前在籍していた真っ黒な会社では、残業が200時間を超えることがありました。
通常の稼働時間以上の残業時間でした。
そうなると1ヶ月で360時間以上働いていることになります。
1ヶ月は720時間なので、その半分の時間を働いていたということです。
つまり、1日24時間のうち12時間です。(土日も)
そう考えると本当に狂った働き方をしていたんだなと思います。
200時間は異常ですが、残業が50時間を超えるようなら働き方を考えるべきですねー。

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