XcodeでもVimキーバインドを使いたい! XVim2のススメ
最近 Swift UI を初めているのですが、普段のエディタが Vim キーバインドなので、どうしてもそれとの違いで捗らず悩んでいたところ、XVim2 という Xcode で vim キーバインドを設定できるプラグインを見つけました。
使ってみると意外に動きが良いので紹介します。
この記事は以下バージョン時点の情報です。
Mac: macos catalina 10.15.5
Xcode: 12.1
XVim2: commit 796850133ddc9e17ea0584faa3727b9e871b6c55
Keychain Accessでの証明書の発行
最初に Xcode の署名の書き換えが必要です。
これは XVim2 を Xcode のプラグインとしてロードするために必要な作業です。
アプリケーションから「Keychain Access」を起動し、左のパネルより、login
を選択します。
その状態で、Keychain Access -> Certificate Assistant -> Create a Certificate
を選択します。
すると新しい証明書を作成する画面が出るので以下を入力・選択しましょう。
- name:
Xcodesigner
- identity type:
self signed root
- certificate type:
code signing
create を押して以下画面が出れば OK です。
この証明書を使って Xcode に署名します。
$ sudo codesign -f -s Xcodesigner /applications/Xcode.app
この操作にはしばらく時間がかかるはずです。
正常終了すれば完了です。
XVim2のインストール
任意の場所で XVim2 のリポジトリをクローンします。
$ git clone https://github.com/XVimProject/XVim2.git
次に xcode-select
のパスが自分の Xcode を指しているのか確認します。
$ xcode-select -p
/Applications/Xcode.app/Contents/Developer
のようなパスが出れば OK です。もし間違っていたら xcode-select -s
で再設定しましょう。
この状態で先ほど clone したリポジトリに移動し、make
を実行します。
$ cd XVim2
$ make
コマンドを実行すると色々標準入力に出力されるのですが、** BUILD SUCCEEDED **
の文字が最後に出ていたら成功です。
これで XVim2 の設定は完了です。
Xcode を起動して以下、XVim2 をロードするかの確認メッセージが表示されるのでload bundle
を選びましょう。
これで Xcode を起動すれば、もう Xcode で Vim キーバインドが使えるはずで🎉
(もう開発の遅れをキーバインドのせいには出来ません w)
有効なキーバインドの詳細は以下に掲載されています。
XVim2 独自のキーバインドなども色々あるようです(以下は一部)
command | note |
---|---|
:run | Xcode の run コマンドを実行 |
:make | Xcode の build コマンドを実行 |
.xvimrc
の設定
なんと XVim2 は Vim と同じく.vimrc
(.xvimrc
)で設定やキーマップの変更が可能です。
XVim2 が起動時に~/.xvimrc
をロードするので、ホーム直下に.xvimrc
を作成しましょう。
$ touch ~/.xvimrc
あとはお好みの設定を追記して、Xcode を再起動すれば設定が反映されるはずです。
他は試してないんですが、わりと色々対応しているようです。ぜひ試してみてください。
" ヤンクでシステムのクリップボードを使う
set clipboard+=unnamed
set clipboard=unnamed
おわりに
以上「Xcode でも Vim キーバインドを使いたい! XVim2 のススメ」でした。
これで IOS アプリも爆速開発ですね!
(何でも Vim キーバインドにしたくなる Vim の呪縛から逃れたい気持ちもある…)
Discussion
参考になりました。ありがとうございます。
以下のコマンドはtypoかと思うのですが、いかがでしょうか。
typoです!!!ありがとうございます!
リンク変わってました
変更します!ありがとうございます!