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【Tableau】特定の項目にフィルターを適用する

2024/08/11に公開

概要

Tableauでは、フィルターを使用すると、選択したデータのみが計算対象になります。したがって、全体のデータに対するフィルターされたデータの割合などを計算することができません。つまり、フィルターを部分的に適用することはできません。 [1]
今回はセットを使って、特定の項目のみ動的にフィルターをかける方法を紹介します。

使用するデータについて

店舗(store)と商品(product)ごとの売上個数(num)のデータを使用します。

store product num
store_1 product_1 50
store_1 product_5 1810
store_2 product_1 282
store_2 product_2 785
store_3 product_4 1298
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以下の方法で、「選択した商品の売上個数が全体個数に占める割合」を店舗ごとに可視化します

方法

1. フィルターとして使用したいディメンションからセットを作成

productからproductセットを作成します。

2. セットに含まれるかどうかで、擬似的にフィルターする

productセットに含まれるproductの売上個数をnum_of_selected_productとして作成します。

3. 2で作成した項目を使って適宜計算フィールドを作成

ここでは、選択した商品の売上個数が全体の売上個数に占める割合ratioを作成します。

4. 表やグラフを作成

storeごとにratioの棒グラフを作成します。

5. セットを表示

動的にフィルターをかけられるように、productセットを表示します。

動作確認

フィルターのようにセットのチェックを変えることで、ratioも変わります。

  • product_3,6を選択

  • product_1,3,4を選択

脚注
  1. 静的なフィルターであれば、計算フィールドで作成可能 ↩︎

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