chatGPT search便利だけど、google検索窓消すのはさすがにやりすぎだと思うって話
chatGPTのsearch機能のリリース
2024/11/01はWEB検索がまた一段進んだといってもいいかもしれません。chatGPTから、Search機能がリリースされました。
利用可能ユーザについてリリースページには以下の内容が記載されています。無料ユーザにも広がりそうな印象があります。
All ChatGPT Plus and Team users, as well as SearchGPT waitlist users, will have access today.
詳細は下記に記載しますが、この機能はgoogle検索させる気が全くない仕様になっており、
これが無料ユーザも含めて全体への広がりを見せるとブランド名を動詞化した"ググる(google it)"が終わる日が来るかもしれないです。
便利な反面、私は普通にググりたいときがまだまだ頻繁にあるので、その対応についてもまとめられればと思っています。
ちなみに余談ですが、ブランド名が動詞化した例でいうとskypeがあるのですが、
現在skype使っている人はかなり少なく、一般的にはzoom、ビジネスではmicrosoft teamsやgoogle meetがメインですよね。
この現状についてskypeのCEOになりきってzoomの悪口をいうYotube動画が割と的を得ていて面白いので是非見てみてください。
はじめに
こんにちは、生成AIを活用しながら留学中の空いた時間を使って開発の勉強をしているニートです。
細かい自己紹介は初回の記事に書いてあります。これは2本目の記事になります。
まだまだアウトプットに不慣れなこともあり、拙い文章かもしれませんがぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
生成AIによるWEB検索の変化
そもそも2024/11/01にchatGPTがSearch機能をリリースする前から生成AIを使ったWEB検索サービスは存在しました。
どれも素晴らしいサービスで、コンサルがよくやるようなデスクトップ調査業務はこれらのサービスを使うと格段に効率化されていると思います。
今年の6月には、SoftbankがPerplexityとの大型契約を発表して、Softbankのユーザは「Perplexity Proの1年間無料トライアルに申し込めるようなサービス展開をしていましたよね。
私は留学に来る前はsoftbankだったのですが、留学中は格安SIMに切り替えてしまったので残念です。。。
これらの検索サービスは、主に3つの用途で使われていたと思います。
- WEB検索機能の代替
- LLM(chatGPT,Gemini,claudeなど)サービスが最新の情報を学習できていないのでその補完
- ハルシネーションを起こしていないか確認するための情報ソースの提示
そんな状況の中、生成AIのパイオニアであるchatGPTがsearch機能をリリースしました。
技術まわりにそこまで詳しくない人も利用しているのがchatGPTです。
これが無料ユーザにも提供され始めると、生成AIを利用したWEB検索の活用人口がかなり広がることが想定されます。
chatGPTのsearch機能
chatGPTのserach機能はどのようなことができるのかざっと紹介します。
1. 基本的な構成
これまでの対話タブの中に検索用(Search)のボタンがあります。これを押すと検索モードで調べ物ができます。
(
)
ページトップで紹介したtweetを見た通りですね。
出力としては、対話的な回答とCitationsとSearch Resultsとして参照サイトが出てきます。
- Citations
- chatGPTの回答内で参照したソースを特定するためのリンク
- Search Results
- ChatGPTが検索した結果のリストで検索エンジンから取得した関連するWebページのリスト
それぞれの選定基準は以下のようになっているそうです。(chatGPTの回答)
- Citationsの選定基準
- 関連性の高さ:回答内容に直接関連し、質問に対する回答を補強する信頼性のある情報源が選ばれます。これにより、ユーザーがすぐに役立つ情報にアクセスできるようにしています。
- 信頼性と権威性:信頼できる公式サイト、ニュースサイト、学術的な情報源などが優先されます。例えば、政府機関、学術論文、著名なニュースサイトが選ばれやすいです。
- 最新性:内容が最新のものであるかどうかも重視されます。変動しやすい情報(為替レートや天気など)は、より新しい情報源を優先して引用します。
- Search Resultsの表示順位
- 検索エンジンのアルゴリズム:ChatGPTが検索を行う際には、通常の検索エンジン(例:Bing)のランキングに基づいて結果が表示されます。検索エンジンは、ページの信頼性、関連性、コンテンツの質、キーワードとの一致度、最新性などを考慮し順位を決定しています。
- ユーザー質問との関連性:ユーザーが尋ねた質問内容に対してより直接的な答えを提供できるサイトが上位に来る傾向があります。
2. google chromeの拡張機能
この検索機能はgoogle chromeの拡張機能があります。
これをいれて有効化すると、なんと
通常のgoogleトップの検索ページから検索窓が消えます
このtweetの最後の動画がわかりやすいですね。うーーん、これはえぐい(笑)
検索はアドレスバーから直接実施することになり、アドレスバーに検索ワードを入力すると自動でchatGPTのページに飛び回答が出力されていきます。
さすがにやりすぎ
私の感想は「これはやりすぎ、、、」です。
便利な利用方法は様々想定されますが、
すべての検索がchatGPT searchになると簡単な検索でもchatGPTの回答出力を待機するという無駄な時間が発生します。
そのうえ、一回一回の小さな検索で一つのchatが立ち上がるので、chat欄が乱立します。
純粋によく行くようなページにアクセスしたいときにも毎回chatGPTを経由するのは正直だるいです。
そういう時は、以下の方法を試してみてください。
googleのsettings(右上の3点ボタンから) → Search engine → Manage search engines and site search
すると以下のような画面が出てくると思います。
この画面の通り、googleのショートカットを!gに設定しておくと、
chatGPTの拡張が効いている状態でも簡単にgoogle検索を実施することが可能です。
以下のGIFを参考にしてもらえれば違いがわかると思います。
おわりに
AIによる検索結果の表示が主流になってくると、WEBサイトやコンテンツの在り方そのものが変わってきます。
現状の各サービスが広がりを見せるだけでも、リスティング広告は表示されないため、WEB広告の在り方は大きく変化するはずです。
chatGPTをうまく使いこなせれば、以下の通り日々利用する「調べる」という行為はかなり効率化されるとおもいます。
- chatGPTとの対話ですでに学習済みである程度過去の内容は適切に回答され、
- chatGPT searchによって最新の情報を踏まえた形で回答が返ってくる
一方で、コンテンツを提供する側からすると、
- 古い情報はどんどん価値がなくなるという前提に立ち日々新鮮で差別化されたアウトプットしていかなければいけず、
- 新しい情報はちゃんとAIに評価してもらえるようにならないといけない
ということで、個人で戦うのはかなり厳しい状況にあると言えます。(後者の対応は従前のSEO対策とやることはそこまで変わらないのではないかと思いますが、、)
キーワードの検索一致性などが重要なのは当然ですが、やはりポイントはサイト全体の信頼度、権威性でしょうか?被リンクの多さによる信頼度なんかは維持していかないといけないですね。
上記の流れを踏まえつつ、最近私は自分で作ったWEBsiteに対してカスタムドメインを張ったりしていたので、次の記事でその辺にも書いてみようと思います。
以上です。ありがとうございました。
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