🎉

Tableau 2021.3 リリース記念 新機能まとめ

9 min read

Tableau 2021.3 リリース記念 新機能まとめ 🎉

Tableauでプリセールスエンジニアをしている @rsugimura17 です。Tableau 2021.3 が2021年9月8日にリリースされました。Tableau 2021.3のリリースを記念して新機能の紹介をしていきます。

なぜ記事を書いたか

Tableau公式の新機能紹介ページはありますが、下記の理由から記事を書きました。

  1. Tableauの2021.3 紹介ページ以上に、機能の詳細をもう少しわかりやすくユーザーに届けたい
  2. 新機能の紹介はあっても、利用手順に関するTableau公式ヘルプがリンクされていないため、興味を持った機能を試しづらいことを解消したい

この記事ではすべての新機能の利用手順をまとめることはせず、利用手順はTableau公式のオンラインヘルプに任せています。

機能の使い方は、各機能の紹介の最後に公式リンクを添付しているので、Tableauのオンラインヘルプ記事を参照ください。

日本語のオンラインヘルプは一部誤訳や内容がまだ古い場合があるため、英語のオンラインヘルプを優先して紹介しています。URLの/en-us/を/ja-jp/に変更いただくと日本語記事に変換できますが、現時点では英語のオンラインヘルプをGoogle Translateを使い、日本語に変換いただき参照することを推奨します。

機能サマリ

Tableau Desktop

#1 Tableau Desktopのカスタムサンプルワークブック
#2 Ask Dataの色分けされたデータ型とクエリ解釈の向上
#3 空間データの結合機能の強化

Tableau Prep

#4 Tableau Prep による行の追加
#5 Tableau Prep のリンクされたタスク

Tableau Server/Online

#6 Slackの通知
#7 個人用スペース
#8 Web編集機能の向上
#9 データ鮮度のポリシー
#10 パブリッシュされたデータソースの名前変更
#11 BigQuery : サービスアカウントのサポート
#12 サブスクリプションメールに表示されるデータ品質警告

Tableau Desktop

#1 Tableau Desktopのカスタムサンプルワークブック

ユーザーはTableau Desktopアプリケーションのサンプルパッケージワークブックのカスタムセットを作成し、使用することができるようになりました。

ユーザーに指定したカスタムのワークブックを登録させて、教育コンテンツとして使用することができます。

参照:Replace sample workbooks with custom workbooks (Tableau Desktop only)

#2 Ask Dataの色分けされたデータ型とクエリ解釈の向上

Ask Dataでクエリを作成すると、数字、テキスト文字列、表などのデータ型を識別する便利な色分けされたアイコンが表示されるようになりました。フィルタの制限と並べ替えの表現も簡素化され、AskDataによるクエリの解釈がより明確になっています

参照:Ask Data from a lens page or dashboard object

#3 空間データの結合機能の強化

2021.3がリリースされる前までは、空間結合はポイントとポリゴンデータ間の交差に制限されていました。ライン/ポリゴン、ライン/ライン、ポリゴン/ポリゴンなどの他のタイプの順列は使用できませんでした。この機能の改善により、空間結合は交差のすべての順列を処理できるようになります。

例:カリフォルニア交通局がCA道路網と重複する断層線を分析したい。以前はサポートされていなかったライン/ラインの組み合わせが含まれます。本格的なGISアプリケーション(ESRIのArcGISなど)に頼る必要のある場合が少なくなり、Tableau内でより多くのことを実行できるようになります。


ライン/ラインの空間結合


CA道路網と重複する断層線

参照:Join spatial files
サンプルワークブック:空間データの結合機能の強化 - 国土交通省データ

土砂災害危険箇所と高速道路の重複

Tableau Prep

#4 Tableau Prep による行の追加

Tableau Prep Builderは、指定された条件に基づいて行を追加できるようになりました。
Tableau Prep Builderに「新しい行」という新しいステップを導入しました。そこから、他の条件に加えて、新しい行をどのように追加するかを決定できます。

例:サブスクリプションサービスを提供する会社が、契約計上日と契約期間のフィールドが存在するデータを持っています。契約中の期間は、毎月サービス単価を売上として計上したい場合に、簡単に契約期間中の行を追加できます。


参照:Add missing rows in a series
サンプルデータ: Customer_Orders.csv

#5 Tableau Prep のリンクされたタスク

Tableau Prep Conductorのリンクされたタスクを使用して、Tableau Serverでフローを次々に実行するようにスケジュールできるようになりました。これにより、複数のフロージョブのオーケストレーションが簡単に自動化され、各タスクが正常に完了した後に順番に実行されるようになります。以前は、ユーザーは各フローにかかる時間を把握してから、次々に個別にスケジュールする必要があり、前のフローが終了するのに十分なバッファー時間を提供する必要がありました。

参照:Schedule flow tasks to run one after the other

Tableau Server/Online

#6 Slackの通知

Slack用のTableauアプリがリリースされました。アプリはTableau Server/Onlineのアクションをトリガーに、Slackアプリに通知をプッシュします。最初のリリースでサポートされている通知は次の通りです。

  • データドリブンアラート
  • 共有コンテンツ
  • @メンションコメント


データドリブンアラート


共有コンテンツ


@メンションコメント

参照:See Tableau notifications in Slack
参照:Integrate Tableau with a Slack workspace - Tableau Online
参照:Integrate Tableau with a Slack workspace - Tableau Server

TableauとSlackの統合は、今後数か月以内に機能拡張を次のとおり予定しています。

  • チャンネルへのコンテンツの共有
    Tableauアプリに加えて、Slackチャンネルですでに行われている会話に通知します。

  • コンテンツの検索と共有
    Slackからデータと分析の洞察を検索して見つけることができます。

参照:Coming soon to a Slack workspace near you ...

#7 個人用スペース

個人用スペースは、Tableau OnlineおよびTableau Server環境において、コンテンツ作成者やWeb作成者が利用できるスペースとなることを目的としています。

  • その場限りの分析を目的としたコンテンツの保存。
  • まだ他の人と共有する準備ができていないコンテンツを保存します。

この機能により管理者が同様の目的のためにプライベートプロジェクトを作成したり、ユーザーがローカルマシンでコンテンツを管理する必要性がなくなります。公開権限を持たないExplorerが探索した内容をプライベートスペースに保存できるようになります。

参照:Save workbooks in Personal Space

#8 Web編集機能の向上

Web編集機能がアップデートされて、いくつかの機能が追加されています。

  • Tableau Desktopと同一のアクションダイアログの反映
    Tableau Desktopで使用することができたアクションダイアログが、Tableau Onlineや Tableau Serverに反映されるようになりました。

  • 新しいワークブック書式設定ペイン
    ワークブックの書式設定ペインが新たに登場し、Web作成中にビジュアライゼーションやダッシュボードの書式を設定できるようになりました。

  • 個々の凡例をドラッグして並べ替え
    凡例をドラッグして並べ替えられる新機能で、作成モード中に個々の凡例の順序を変えられるようになりました。

  • Tableau Desktopと同一の高度なフィルタリング
    ワイルドカード、条件式やTop Nフィルターを使えるようになり、Web上で独自の式を作成してフィルタリングできるようになりました。

#9 データ鮮度のポリシー

データ鮮度のポリシーを設定して、キャッシュに保存されたデータでそのポリシーより古いものは読み込まないようにすることができます。LIVEデータソースを使用しているワークブックで想定外に古いデータが使われる事態を避けられます。

参照:Set your workbook data freshness policy

#10 パブリッシュされたデータソースの名前変更

Tableau ServerおよびOnlineのデータソースページまたはTableauのREST APIを使用して、ワークブックの名前を変更するのと同じように、公開データソースの名前を直接変更できます。公開データソースを使用するすべてのワークブックには、次回のデータソースの更新時に新しい名前が適用されます。

参照:Rename published data sources

#11 BigQuery: サービスアカウント接続のサポート

すべてのダッシュボードとビジュアライゼーションを個人の資格情報(OAuth経由のアクセストークン)に関連付けるのではなく、サービスアカウントを使用してBigQueryへのアクセスを管理します。管理者はサービスアカウントを使用して、閲覧者がGoogleCloudにログインしなくても使用できるダッシュボードを作成します。Tableau Desktop, Tableau Online, Tableau Prep, Tableau Serverのすべての製品で利用できます。

参照:Google BigQuery

#12 サブスクリプションメールに表示されるデータ品質警告

データ品質に関する警告のメールに登録すると、データの問題について直接通知を受け取れます。データの問題の特定は、抽出ジョブの失敗やTableau Prepのフロージョブの失敗により自動的に検知することができます。メール内のリンクをクリックするだけで、その警告の対象になっているダッシュボードに直接移動することができます。

参照:Set your workbook data freshness policy

リソース

本記事に関する詳細については、次のリソースを参照してください。

Discussion

ログインするとコメントできます