フリーランスエンジニア単価83万円の人は、85万円の人より手取りが多くなるか?【vs 消費税】
概要
フリーランスエンジニア1~3年目ぐらいで単価80~100万円になる人が多い。
ちなみに、月単価税込84万円になると2年後から消費税を支払うことになる。
で、税金が増えると、なんかめちゃくちゃ損した気持ちになる。果たして本当に損しているのか?シミュレーションしてみた。
※筆者は、元税理士法人勤務 + 4年ほどフリーランスエンジニアをしている。情報の精度は50%程度。
対象読者
- フリーランスの納税額を知りたい人
- 税金が高いと嘆くフリーランスの人
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それでは以下が本編です。
結論
月83万円 ~ 月87万円だったら、月83万円(税込)が一番お得!
単価交渉する時は、月83万円(税込) -> 月90万円(税込)で打診すべき!
説明すること
- フリーランスエンジニアの納税額
- 消費税を支払う
- 得する単価、損する単価
フリーランスエンジニアの納税額
どんな人を想定しているか
想定スペック
- フルリモートで働くフリーランスエンジニア
- 25-35歳
- 独身、一人暮らし
- 2023年売上: 単価80万円(税込) x 12ヶ月 = 960万円(税込)
消費税を支払う
納税義務、時期
年間の売上(税込)が1000万円以上の場合、翌々年から納税義務が発生する。
例:
2023年に売上(税込)が1000万円だった場合、2025年に納税義務が発生する。
その場合、2025年が終わったときに、2025年分の消費税の確定申告・納税をする。
インボイス制度
納税義務がその年から発生する。
インボイスを無視できるエージェントを利用して、可能なかぎり回避した方が良い。
得する単価、損する単価
シミュレーション結果
前提条件
計算方法: 簡易課税制度を適用する
事業区分: 第5種事業( みなし仕入率 50%)
計算方法
ケース1: 月80万円(税込)
売上: 80万円 x 12 = 960万円(税込)
消費税: 免税
差引後: 960万円
ケース2: 月83万円(税込)
売上: 83万円 x 12 = 996万円(税込)
消費税: 免税
差引後: 996万円
ケース3: 月85万円(税込)
売上: 85万円 x 12 = 1020万円(税込)
消費税: 51万円
差引後: 969万円
ケース2の方より損してる
ケース4: 月87万円(税込)
売上: 87万円 x 12 = 1044万円(税込)
消費税: 52万円
差引後: 992万円
ケース2の方より損してる
ケース5: 月90万円(税込)
売上: 90万円 x 12 = 1080万円(税込)
消費税: 54万円
差引後: 1026万円
まとめ
月83万円 ~ 月87万円だったら、月83万円(税込)が一番お得!
単価交渉する時は、月83万円(税込) -> 月90万円(税込)で打診すべき!
こういうリテラシーがないと、せっかく単価上がったのに手取り少ない、、!がありえる(たいていの場合はシミュレーションしないため気づかない)
ここまで解説してきたが、
個人的には、数万円を浮かすためにちまちま戦略を練るよりも、売上をどんどんあげて納税もするスタイルをオススメしたい。一定ラインを超えたら、消費税の納税から逃れられないから。
ちゃんと稼いで納税して、日本で楽しく暮らそうな!
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Discussion
税込単価90万円~100万円にして、週4日稼働にする(83万円ライン以内)
で、空いた時間で不労所得系事業を育てる。
がよいかもしれない
法人化
概要
2年間消費税を支払わなくて済む。
トータルで得するか?
法人化すると追加される年間コスト
法人住民税均等割 8万円
クラウド会計ソフト 2.5万円
税理士報酬(月次顧問料) 2.5 x 12 = 30万円
税理士報酬(法人税、消費税の確定申告料) 20万円 + 10万円 = 30万円
+
その他税理士への報酬 X万円
+
作業コスト Y
合計: 70万円 + X万円 + Y万円
2年間経過後に、70万円ぐらい費用が増える結果になる。
→消費税の納税回避のための法人化はおすすめできない!
→法人化は「人を雇用して組織的に事業を進めるときに行うべき」