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【初心者向け】「何が分からないか分からない」から脱却

2020/10/19に公開

はじめに

ITの業界に足を踏み入れてから様々な新入社員を見てきました。

  • 「ITで何か成し遂げたいと考える人」
  • 「大学の学科が情報系というだけの人」
  • 「興味はないけど内定が出たからという人」

様々な考えや経験をしてきた人がいましたが、ほぼ全員が壁にぶち当たっていたのが

「何が分からないか分からない」

何か経験のないことや自分の力量以上のことを任されたりした場合にフリーズしてしまったことはありませんか?私は結構ありました。
後々思い出してみると大したことはないと思える人が多いとは思いますが、自分にはIT系の才能がないと感じて能力を伸ばすことを諦めてしまったり、IT業界との関りを断ってしまう人が少なくはないと思います。

誰もが通る道ではあると思いますが以下の内容を読んで、少しでも悩み続ける現状の打破に役立てばと思います。

1.分からないことって別に悪いことではない

まず最初に
「知っている・分かる=善」「知らない・分からない=悪」
と大まかに考えている人が多すぎる気がします。正直そんなことはないです。

得意不得意、育ってきた環境、経験した物事、etc..

これらって人それぞれ違うんですよ。
今まで生きてきた中で偶然知ったこともあれば、そんなワード聞いたこともないって人、日常の中で当たり前のように使ってたって人がいてもおかしくはありません。

現状で分からないことに対しては「分からない」で割り切ってください。
そこで他人と比べたり、自分を下げるようなことをするとモチベーションも下がるし、得することは何もありません。

2.状況の整理をしてみよう

恐らくほとんどの人が誰かに仕事を頼まれて、何かを行うと思います。
その際、初心者の多くは自分の任された仕事は何のための作業で、どのように役に立つか想像できていない人が多いように思えます。
何らかの成果(物)を期待されて仕事を与えられているので、その成果(物)へ辿り着くのに以下のことを整理してみてください。

  • 関わっているプロジェクトとは何か
    自分が関わっている案件を大枠で捉えることで作業のイメージがしやすくなります。プロジェクトで自分の作業が「どういった事に活きるのか」、「なぜ必要となるのか」。これらを考えるだけで作業に取り組む意識が変わると思います。

  • 頼まれた仕事のスタートはどこでゴールまでどう進むか
    最終的に仕事を依頼してきた人がOKを出すポイントを知っておく必要があります。
    そのためには
    「1.スタート地点はどこでどのような状況か。」
    「2.ゴールまで進むのに中継地点ではどのようなことが必要か。」
    「3.ゴールした後に何か行うことはあるか。」
    を考えるようにしましょう。
    WEB画面のテスト作業で簡単に例えると
    「1.テスト対象の画面はどこで、テストケースやエビデンスの格納場所はどこか」
    「2.画面のキャプチャやデータベースの状態など何を確認してエビデンスを取得するか」
    「3.自分のエビデンスを見直して抜けがないか。自分の進捗を誰に報告して次に移るか」

  • スタートできる状態か
    コーディングを行うにも、テストを行うにも、設計書を書くにもスタートするための環境や情報が必要となります。
    ただ羅列してある情報や資料を当たり前のように渡してくる人もいますが何のための情報でどこで使用するかをしっかりと確認しましょう。

  • サポートはあるか
    仕事なので自分が頑張らなければいけないけど、ある程度困ったときに手伝ってもらえるか、教えてもらえるかが分かるだけで安心感がありますよね。
    人からのサポート以外に作成する物のサンプルだったり作業のマニュアルだったり、成果物のイメージになるものがあるかどうかも知っておくべきです。

3.人を頼る際にまずすること

人に頼る際に行うことは以下です。

  • 何を頼りたい・聞きたいかを整理をする
    上で記載したこともですが、聞きたいこと頼みたいことはどのような内容であるかまとめる必要があります。
    大雑把に聞いても大雑把な答えか「ググってみて」の答えしか返ってきません。
    ①「JavaScriptがわからないんですが…」
    ②「画面上で〇〇の処理をJavaScriptで行いたいんですが、△△の記載がわからなくて...」
     
    自分が聞かれた場合、②の方が答えやすいですよね。
    余計な情報もなく単純に〇〇の処理の事が聞きたいんだなってわかります。

  • 答えだけを欲しがらない
    ティーチングコーチングという言葉がありますが、しっかりとあなたを育てようと教えてくれる人はコーチングをしてくれます。
    つまり答えだけを教えず、答えにたどり着く方法などを教えてくれ同じような課題に出くわした際に自分で解決できるようにしてくれます。
    答えだけ教えてくれればと思わず、遠回りかもしれませんが自分で解決する能力が身についたほうが間違いなく良いです。

※余談
先輩から「わからないことがあったら言って」って誰もが聞いたことはあると思いますが、仕事に慣れていなかったり、先輩ともそれほど仲良くなかったりした場合って聞きにくいのが当たり前だと思います。
聞いて怒られたら、イライラさせたら、先輩の邪魔してしまったら etc..
これらの感情が邪魔してなかなか聞けないし、聞かずに自分本位で頑張っても正しい結果にならず結局怒らせてしまう。自分なりに頑張ったのにと卑屈になり、仕事も嫌いになる。

人間関係って難しいし、面倒ですよね。
しかし、仕事である以上他人と関わらなければいけないので腹を括りましょう!!

4.分からないままでいることは悪いこと

上で「知らない・分からない」は悪ではないとお話ししましたが、

「知らないままでいる・分からないままでいる」ことは悪です

業務でも趣味でも日常の生活でも何かしら「分からない」ってことがあれば調べるとか人に聞いてなるべく分からない状態をなくすようにしましょう。もちろん忘れてしまうことがあると思いますが、忘れても問題ありません。一度でも調べることをした経験は心の余裕にも繋がります。
日ごろから何事も知るように癖を付けることで知見も広がりますし、分からない状態を解消するスピードが上がり業務の効率をアップすることができます。
今まで分からないことを放っておいたのなら、この瞬間からでも分からないことがあったらPCでもスマートフォンでも調べるようにしてみましょう。

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