RSI夏期インターンシップ紹介 後編 ~課題解決インターン~
前回のRSI夏期インターンシップ紹介 前編 ~Webシステム開発インターン~に引き続き後編です。
今年は趣旨を変えて、実施期間を13日間から5日間に変更し、
新規のインターンを企画しました。
5日間で学びを得てもらいつつ、リアルソフトにも魅力を感じ取ってもらうには、、、
と、頭を悩ませた結果「疑似課題解決インターン」を実施する事にしました。
疑似課題解決インターンとは
「採用HPを改修してくれ!」という疑似要件に対して、アジャイル的に開発を行う内容となっています。疑似要件とは言いつつも、過去に本当にあった改修要件を基にしています。
また、各スプリントの間には顧客役へのプレゼンと、顧客からのフィードバックもあるので実務と同等の経験が出来ます。
なぜ疑似課題解決インターンなのか
リアルソフトでインターンを設計する際に大切にしていることは
- 企業主催の場だからこそ得られる実践的な学び
- 体験して終わりではなく、その体験で何を得たか言語化する支援
- インターン終了後も、日常や就活に活かせるお土産の提供
です。5日間という短い期間でこれらを満たすために
- 参加者が普段から利用しているが、あまり意識はしない能力をテーマの中心に据える
- 初歩的な技術の習得が比較的容易なものをアウトプットの方法に選ぶ
- 短い期間でインプットとアウトプットを高速で繰り返す
という要素を満たす事を最初に意識しました。その結果たどり着いたのが「疑似課題解決インターン」です。
インターンの流れ
インターンの大まかなスケジュールは以下のようになっています。
8月実施版は、全日程オフラインで計5日間。9月以降実施版は、全日程オンラインで計3日間となります。
■1日目:HTML,CSSの学習
HTML,CSSの基本的な書き方の講義と演習を行います。
HTML,CSSの書き方を既に知っている人はJavaScriptを使った応用編に挑戦してもらいます。
■2日目:課題解決&アジャイルワーク
教育課程で扱われににくい「課題解決」の方法として、「フレームワーク」と「鍛え方」を教えながら実践します。また、3日目~5日目の進め方をイメージしてもらうために「紙ヒコーキワークショップ」を基にした「アジャイルプレゼンワーク」を行います。
■3日目~5日目:課題解決演習
クライアントから課題のヒアリングを行い、ヒアリング結果を基にHPの作成を行います。
最後には現場の社員からのフィードバックを行います。
※9月以降実施版では課題解決演習が3日目のみとなります。
■SEへの質問掲示板
上流経験のある社員と、業務についてや会社についてなどをディスカッション出来る場を用意します。ディスカッションには参加者からの質問を用います。
それぞれ、どんな内容をどんな狙いで実施しているのか記載していきます。
HTML,CSSの学習
HP作成に最低限必要なHTML,CSSについての講義と演習を行います。
3日目からの演習で重要になる「デザイン・レイアウトの原理原則」についてもここで扱います。
ここでは、「自分に何かが作れる。もっと作れるようになりたい。」という、プログラミングの原動力を生み出す体験を意識しています。
課題解決&アジャイルワーク
議事課題解決ワーク
「課題解決」と言われても抽象的過ぎてイメージがしにくいので、フレームワークを活用して
- 課題解決はアイデアで実現することではない
- とにかく決断と実行を繰り返すことの大切さ
- 「頭で分かる」と「できる」の間を埋めるにはトレーニングしかないこと
- 日常で簡単に出来るトレーニング方法
ということについて扱っていきます。
参加者の日常の課題を一緒に解決していくことで、課題解決の流れを理解しやすい設計にしています。
アジャイルワーク
私が学生の頃に体験した「紙ヒコーキワークショップ」が、アジャイルの体験にとても良かったなと思ったので、同様の体験が出来るワークを企画しました。
オンライン開催を想定していたため、場所に縛られないワークとして「アジャイルプレゼンワーク」としました。
顧客役の社員から「こんなサービスが欲しい!教えて!」というお題が出されます。
それに対してスプリントを回しながら複数回プレゼンを行うというワークです。
わざとタイトな時間設定にする事で「顧客からニーズを引き出さなきゃ...!」といったプレッシャーを生み出し、アジャイルのメリットを感じとってもらう設計にしています。
また、顧客への質問権は各スプリント1回までとすることで、どうすればニーズを引き出せるか悩んでもらえるようにしています。
課題解決演習
1日目~2日目で培った知識を総動員して採用HPを改修していきます。
採用HPの現状の課題、何を実現したいのか、各ページの要求等がまとまった要求仕様書を参加者に展開します。
要求仕様を受けて、アジャイルプレゼンワークと同様に計画→実施→検査と適応から成るスプリントを計3回行って完成を目指します。
「今自分に出来ること」「納期」「顧客が求めているもの」等を天秤にかけながら3日間を過ごします。
各スプリントでの頭の整理を支援するために、Notionを活用して考える内容やポイントをまとめた情報を参加者へ提供します。参加者は、各スプリントが始まるタイミングでNotionのカードを1枚切って計画を始めます。Notionに計画や検査・適応のアウトプットを残せるので、実施側も適宜フィードバック可能な設計としています。(私はNotion大好きなので、その辺の話もいつか。)
SEへの質問掲示板
インターン初日に質問掲示板を参加者に公開します。「上流工程ってどういう流れで進むの?」「リアルソフトの福利厚生って?」等々、何でも質問出来る場を提供し、具体的なアウトプットや過去の事例を用いながらディスカッションを行います。
良い面だけではなく、「実際こういうこともある。」「うちはこうだけど、よそではこうなってることもある。」等、ありのままを話せる場となります。
インターンへの思い
参加者も企業も、せっかく貴重な時間を使って集まるのでお互いにとって良い時間になれば良いなと思っています。学生にとってのメリットになるか?リアルソフトにとってのメリットになるか?
これらを忘れず徹底的に考えています。例年実施して終わりではなく、実施中は毎日振り返りを行いますし、実施後は次回に向けての振り返りも行っています。振り返りで出た改善案はタスクとして期日を切って確実に実行するようにしています。
良いインターンになるよう改善を続けていますので、奮ってご参加ください。
また、リアルソフトではインターン講師や研修講師として若手を積極的に登用しています。サポート体制やフィードバックに自信があるからこそですが、こうした教育方針についてもいつか記載出来ればと思います。
参加者から
これまで実施した回の参加者からは以下のような感想が挙がっています。
・アジャイルワークで顧客からの要求にどのように答えるか悩む過程が今までに無い経験だった
・短いスパンで計画や実装、検証を繰り返す良さや大変さを学べたことが良かった
・顧客のニーズをもっと引き出せるようになりたいと思った
・初めて自分で何かを作ってみて楽しかったので、自分でたくさんWebページやアプリを作りたいと思った
インターンの目的として掲げたことが達成できているなと感じる内容でした。
就活や日常生活、社会人になった後へ何か一つでも役立つものを持って帰ってもらえると
やってよかったなと思えます。
<お知らせ>2024年度インターンシップ概要
以下のとおり開催予定です。興味のある方はこちらの募集ページをご覧ください。
項目 | 内容 |
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日程 | 以下3つのうち、いずれかの日程 1.2024/9/3(火)〜2024/9/5(木) 2.2024/9/9(月)〜2024/9/11(水) 3.2024/9/18(水)〜2024/9/20(金) 3.2024/9/24(火)〜2024/9/26(木) |
時間 | 10:00~17:00(休憩1時間) |
場所 | オンライン(Google Meat または Zoom) |
条件 | 2026年卒業見込の大学・大学院・高等専門学校・専門学校生の方 →基本的には全日参加出来る方が対象となります |
服装 | 自由 |
技術 | 使用言語:HTML、CSS、Javascript |
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