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ノートPCのOSをDebian11_i686からopenSUSE Tumbleweed_AMD64に入れ替えた話

2023/11/05に公開

概要

諸事情により、ノートPCのOSを32bitのDebianから64bitのopenSUSEに入れ替えました。
インストール中にハマりそうな危険箇所がいくつかあったので、今後の自分ために記事を残しておこうと思います。

環境

DELLの古いノートPC

  • CPU
    • Intel(R) Core(TM) i7 CPU Q 740 @ 1.73GHz
  • メモリ
    • 8GB
  • ディスク
    • 128GB SSD (今回はここにインストール)
    • 500GB HDD (今回は未使用)
  • OS(今回の入れ替え前)
    • Debian 11 (bullseye) i686

事前準備

今回のインストールはブート用のイメージを書き込んだUSBメモリを使用して、WiFiに接続しながら行います。

イメージのダウンロード

openSUSEのダウンロードサイトからopenSUSE Tumbleweed→Intel/AMD 64 ビットプロセッサ (x86_64, デスクトップ/ラップトップ/サーバ)→ネットワークイメージをダウンロードして、適当なフォルダに置きます。
https://get.opensuse.org/ja/
今回は~/Downloads/に置きました。

rr@kuro-studio-mk3:~/Downloads$ ls
 openSUSE-Tumbleweed-NET-x86_64-Snapshot20231103-Media.iso 

USBメモリへisoイメージを書き込み

まず、USBメモリのマウント先を調べます。

USBメモリを挿さない状態で

rr@kuro-studio-mk3:~/Downloads$ find /dev/sd*
/dev/sda
/dev/sda1
/dev/sdb
/dev/sdb1

USBメモリを挿して

rr@kuro-studio-mk3:~/Downloads$ find /dev/sd*
/dev/sda
/dev/sda1
/dev/sdb
/dev/sdb1
/dev/sdc
/dev/sdc1

USBメモリを挿すと/dev/sdc/dev/sdc1が増えたので、USBメモリのマウント先が/dev/sdc1だということがわかりました。
(これ以降、sdcを自分の環境に合ったものに読み替えてください)

イメージを書き込むため、いったんアンマウントします。

rr@kuro-studio-mk3:~/Downloads$ sudo umount /dev/sdc1

ddコマンドで、ダウンロードしたイメージをUSBメモリに書き込みます。

rr@kuro-studio-mk3:~/Downloads$ sudo dd if=./openSUSE-Tumbleweed-NET-x86_64-Snapshot20231103-Media.iso of=/dev/sdc bs=4M
58+1 レコード入力
58+1 レコード出力
245366784 bytes (245 MB, 234 MiB) copied, 35.4835 s, 6.9 MB/s

インストール

リブート

リブートすると、USBメモリからインストーラが立ち上がるはずです。

立ち上がらない場合は、BIOSの設定からブート順序を確認してください。

インストーラの読み込み

言語の設定

前項の画面の状態でF2キーを押して日本語を選択します。

インストーラの起動

メニューからインストールを選択し、待ちます。

WiFiの設定

しばらくすると、ESSIDの入力画面が出てくるので、自分の環境にあったアクセスポイントを入力してください。
(この時点ではキーボード配列が英語なのでちょっと入力しづらかった)

次に、暗号化方式、続けてパスワードを入力します。

インストーラでのオペレーション

またしばらく待っているとインストーラ(Calamares)が起動します。

言語/キーボード/ライセンス同意

言語とキーボードレイアウトを選択し、ライセンスに同意する場合は「次へ(N)」をを押します。

オンラインリポジトリの設定

オンラインリポジトリを有効かしますか?と聞かれるので、「はい(Y)」をを押します。

特に設定を変える必要がないので、そのまま「次へ(N)」を押します。

デスクトップ環境の選択

いくつか選択肢がありますので、自分のお好みを選択して、「次へ(N)」を押します。
ある程度つよつよPCならKDE PlasmaかGNOME、よわよわPCだとXfceがおすすめらしいです。
私はKDE Plasmaを選択しました。(下の画像とは合っていません、ご免なさい)

パーティション設定

なにやら文字化けしていて読めませんでしたが、自動でパーティション分けを提案してくれています。
特に問題なければそのまま「次へ(N)」で良いですが、今回はもともとDebianがインストールされていたSSDを初期化したかったので、「熟練者向けパーティション設定」を選択しました。

熟練者向けパーティション設定

今回はこのようにしました。/dev/sdaだけ設定しています。
(赤枠で囲ったところが設定した箇所)

ちなみにの説明:

  • /dev/sda:今回設定したSSD
  • /dev/sdb:今回設定しなかったHDD
  • /dev/sdc:Zennに記事を書くためのスクリーンショットを撮るようにマウントしたUSBメモリ(通常はここはisoイメージを書き込んだUSBメモリになっているはずです)

設定が終わったら、「了解(A)」を押すと前項の画面に戻るので「次へ(N)」を押します。

時計とタイムゾーンの設定

地域とタイムゾーンを選択します。(通常はアジア、日本が最初から選ばれているはず)
次に、「その他の設定(S)...」を押します。

システム日付と時刻の変更

「NTPサーバと同期」欄のサーバを日本のサーバに変更して「了解(A)」を押します。
(例ではntp.jst.mfeed.ad.jpに変更しています。)
前の画面に戻るので、「次へ(N)」を押します。

ローカルユーザの設定

必要に応じて新しいユーザを作成します(推奨)。
入力が終われば「次へ(N)」を押します。

なにやら文字化けしていてよくわかりませんが「はい(Y)」を押すしかありません。

インストール

表示されている内容を確認します。

問題なければ「インストール(I)」を押します。

最終確認画面が出るので、問題なければ「インストールする(I)」でインストールが始まります。
問題がある場合は「戻る(B)」で戻り、内容を見直します。

終わるまで待つ

しばらく時間がかかります。

シャワーを浴び、洗濯機を回し、寝ている間に終わっていました。

自動でリブートがかかります。

たいていの場合、イメージを書き込んだUSBメモリを挿したままリブートがかかるので
またインストール画面が立ち上がっていると思います。
その場合はUSBメモリを抜いてから手動でリブートしなおしてください。

完成

簡単でしたね!

感想

あっさり終わったように書いていますが、実はけっこう罠にハマって徹夜で作業をしました。

  • 最初のイメージ書き込み時にパーティション(/dev/sdc1)に書き込んでしまい、インストーラが起動しなかった
  • インストールオペレーション中のパーティション設定時に誤ってブート用USBも初期化する設定にしてしまい、ブート用USBが空っぽになってしまった
  • MBRにブートコードを書き込む設定をしておらず、インストール後にOSが起動しなかった

難しいですね!

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