初心者向けsalesforceのデータの歩き方 salesforceのデータについて契約のイベントとデータの流れを追ってみる
なぜこの記事を書いたのか?
salesforceのデータを用いてデータマートを作ることになった。だけど、今までSFAのデータは扱ったことがない。
ビジネスにおける契約に関するイベントがどのようにデータで表現されているのか知りたいだけなのだが、初心者が体系的に学ぶにはドキュメントが見つからなかった。
自分で調べていくうちに、こんなふうに始めに教えてくれればすぐにSFAのデータについてキャッチアップできるだろうというアイデアができたので、そのメモのためにこの記事を書きました:)
私がまだsalesforceの初心者なので、間違いがあるかもしれないのですがご容赦くださいmm
想定読者
データ系の職種の方で、salesforceのデータがいまいち理解できない方。
まずはとにかく事前に知っておくべき参考資料
これらドキュメントの存在を分かっておくと理解が早いです。はじめから読む必要はなく、こんなものがあるのかという程度で把握していればOKです。
-
SFAのデータのER図(公式)
とにかくデータのことで分かりにくいことがあれば、この図に戻ることが重要!今どのオブジェクトについて知りたいのか?、そのオブジェクトはどのオブジェクトと関連があるのかすぐわかります。 -
オブジェクトのスキーマの情報(公式)
オブジェクトにどんなカラムがあるのか検索したいときに使えます。左のテキストボックスに検索したいオブジェクト名を入力すると検索できます。 -
(もしあれば)自社のSFAのER図
企業ごとにSFAのオブジェクトを拡張している場合があります。標準オブジェクト以外にオブジェクトを作ったりするようなケースです。その場合は、前述の公式のER図にはオブジェクトが載ってはいないので、自社のSFAのER図があると助かります。あなたの会社のSFAの管理者にあるか聞いてみてください。
契約と流れに合わせてどのオブジェクトにレコードが追加されるか追ってみる
以下の3のステップごとに説明します。
これ以外にもいろいろ契約に関するイベントがあると思いますが、簡単のためにこれらのイベントに絞って説明します。
1. リードが作成される
2. 顧客とのアポイントがとれ、リードから商談へコンバージョン(移行)する
3. 商談が進み、契約が締結される
1. リードが作成される
マーケティング活動(ホームページからの問い合わせ、展示会等)を通して、 リードが獲得・作成されます。おそらく、一般的な流れではこのリードをもとにインターナルセールス(IS)が営業活動をします。
2. 顧客とのアポイントがとれ、リードから商談へコンバージョン(移行)する
ISが商談(顧客への提案)までこぎつけたら、リードが商談へコンバージョン(移行)します。
コンバージョンが行われると同時に、リードの情報をもとに3つのオブジェクト
商談 (opportunity)
取引先 (account)
取引先責任者 (contact)
のレコードが生成されます。
リードがコンバートしたか?、いつしたのか?はリードのカラムIsConverted
, ConvertedDate
から識別できます。
また、リードからは、どの商談、取引先、取引先責任者へコンバートしたのか、それぞれカラムConvertedOpportunityId
, ConvertedAccountId
, ConvertedContactId
から識別できます。
注意で、デフォルトの設定では、コンバートした先の商談からはどのリードからコンバートしたのかは参照できません。
ちなみに、GUI上ではコンバート済みのリードは表示されなくなります。
参考
コンバートしたときに3つのオブジェクトにレコードが生成される流れは、こちらの記事の項目 ベースの考え方 の図を見るとわかりやすいです。
リードから商談へコンバートするGUI上の操作
3. 商談が進み、契約が締結される
商談が進み、契約が締結されると契約(contract)にレコードが生成されます。
参考
契約が作成されるGUI上の操作
Q&A
Q. カラム名がXXXX_c
で終わるカラムがあるけどこれは何?
A. デフォルトではなくカスタム(独自に追加)されたカラムに付与されるサフィックスです。詳細は以下の項目 カスタム項目の命名規則 を参照してください。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事を通してsalesforceのデータにとっつきやすくなっていただけたら嬉しいです:)
Discussion