[小ネタ]backlogテキスト整形のルール~表の生成技~
Backlogとは
チームのタスク管理ツールBacklog。
言った言わないがなくなるバックログ♪
詳しくは公式Webへ
この記事で書くこと
私はBacklogを仕事でよく使っています。便利ですよね。
そして、キレイに!わかりやすく!書こうと思ったら、記法を使いこなさないといけません。
記法は2つしかありません。
- Backlog記法
- Markdown
私がよく使うのは
- 課題へのリンク
- URLへのリンク
- 見出し
- 箇条書き
- 引用文
- コードマクロ
- 表
あたりです。
その中でも特に表の生成がめんどくさい!!
使ってるかた、思いませんか?
今回は、表を簡単に作る方法について記載します。
Backlog記法とは
Backlog記法の表の記法については、公式サイト及び実際のBacklogの画面内の"?"から参照できます。
テキスト整形のルール (Backlog記法) - 表
ヘッダーなし
| ホスト名 | IPアドレス | 備考 |
| sun | 192.168.100.1 | |
| earth | 192.168.100.2 | |
| moon | 192.168.100.20 | 予備機です |
ヘッダーあり(h)
| ホスト名 | IPアドレス | 備考 |h
| sun | 192.168.100.1 | |
| earth | 192.168.100.2 | |
| moon | 192.168.100.20 | 予備機です |
ヘッダーあり(~)
|~ ホスト名 | IPアドレス | 備考 |
|~ sun | 192.168.100.1 | |
|~ earth | 192.168.100.2 | |
|~ moon | 192.168.100.20 | 予備機です |
めんどくさいΣ( ̄ロ ̄lll)
太字なら''''で囲むだけなのに、複数行を手打ちで成型すると大変!!
そこで、私はサクラエディタのマクロで変換しています。
Backlog記法の表を生成する手順(サクラエディタマクロ使用)
- 下記ファイルを作成します。backlog.mac
//キーボードマクロのファイル ReplaceAll('"', '', 28); // すべて置換 ReplaceAll('\\r\\n', '\\r', 28); // すべて置換 ReplaceAll('\\n', '&br;', 28); // すべて置換 ReplaceAll('\\r', '|\\r\\n', 28); // すべて置換 ReplaceAll('\\t', '|', 28); // すべて置換 ReplaceAll('^', '|', 28); // すべて置換 ReDraw(0); // 再描画 GoFileTop(0); // ファイルの先頭に移動 GoLineEnd(0); // 行末に移動(折り返し単位) Char(104); // 文字入力
- ExcelやGoogleスプレッドシートなどで表データを作成、コピーしてサクラエディタに張り付ける
- サクラエディタで「キーマクロを読み込む(Ctrl+L)」を実行
backlog.macを選択/開く - サクラエディタで「キーマクロの実行(Shift+Ctrl+L)」を実行
- 変換されたテキストをコピーする
- Backlogへ貼り付ける
- プレビューを押す
- (゚д゚)ウマー
変換の仕組み
表計算ソフト(ExcelやGoogleスプレッドシート)の表データは
- セルとセルの間はTAB区切り
- 行の改行はCRLF
- セル内の改行はLF
になっています。
サクラエディタにコピー&ペーストして見るとわかりやすいです。
- 表と表の間はTAB区切り
→サクラエディタで見ると^(べき乗を表す記号。「ハットマーク」「ハット」及び「キャレット」と読むらしいです) - 行の改行はCRLF
→サクラエディタで見ると⏎(リターン記号) - セル内の改行はLF
→サクラエディタで見ると↓(下矢印)
となります。
あとは、マクロファイルの右側のコメントの通りにBacklog記法に合わせて変換をかけていけば、できあがりです。
//キーボードマクロのファイル
ReplaceAll('"', '', 28); // すべて置換
ReplaceAll('\\r\\n', '\\r', 28); // すべて置換
ReplaceAll('\\n', '&br;', 28); // すべて置換
ReplaceAll('\\r', '|\\r\\n', 28); // すべて置換
ReplaceAll('\\t', '|', 28); // すべて置換
ReplaceAll('^', '|', 28); // すべて置換
ReDraw(0); // 再描画
GoFileTop(0); // ファイルの先頭に移動
GoLineEnd(0); // 行末に移動(折り返し単位)
Char(104); // 文字入力
//キーボードマクロのファイル | 処理 | 処理説明 |
---|---|---|
ReplaceAll('"', '', 28); | // すべて置換 | 表計算ソフトで出力されるときのダブルクォーテーションを削除します |
ReplaceAll('\r\n', '\r', 28); | // すべて置換 | 次のフェーズで「\n」の変換で巻き込まれないように「\r\n」をいったん「\r」にします |
ReplaceAll('\n', '&br;', 28); | // すべて置換 | セル内改行をBacklog記法の改行「&br;」に変換します |
ReplaceAll('\r', '|\r\n', 28); | // すべて置換 | 前フェーズの「\n」変換が終わったので一時的に変換した「\r」を「\r\n」に戻します |
ReplaceAll('\t', '|', 28); | // すべて置換 | TABをBacklog記法のセルとセルの間に入れる「 |
ReplaceAll('^', '|', 28); | // すべて置換 | 先頭にBacklog記法のセルとセルの間に入れる「 |
ReDraw(0); | // 再描画 | |
GoFileTop(0); | // ファイルの先頭に移動 | 1行目の末尾にh 挿入のため、ファイルの先頭に移動 |
GoLineEnd(0); | // 行末に移動(折り返し単位) | 1行目の末尾にh 挿入のため、行末に移動(折り返し単位) |
Char(104); | // 文字入力 | 1行目の末尾にh挿入 |
Markdown記法
エンジニア御用達(?)のMarkdown。お好みの変換ツールをご使用されれば問題ないと思います。
私は、Visual Studio Code(以下、VS Code)のマクロで変換しています。
Markdownの表を生成する(VS Codeの拡張機能を使用)
- 拡張機能 csv to Markdown Table Converter を追加する
- ExcelやGoogleスプレッドシートなどで表データを作成、コピーする
- F1押下して「Excel to Markdown table」を押下する
- Backlogへ貼り付ける
- プレビューを押す
- (゚д゚)ウマー
展望と感想
Backlog記法対応のVS Code拡張機能が作れたかっこいいなぁ、なんて。
これからBacklogを使い始める時は、Markdown記法がおススメです(今、新しくプロジェクト作るとデフォルトはMarkdownなのかな・・?)
GitHubをはじめとするエンジニア御用達のツールはほとんどがMarkdownで記述できますので、移行なども考えるとMarkdownで記載するのがよいと思います。
おわりに
繰り返しやることは自動化してみる、という考えのもと考えた方法をご紹介しました。
楽をすることを考えると、生産性はあがるのではないでしょうか。
楽をする=サボる ということではなく、「効率的に作業をする」という意味で楽をして仕事をしていこうと常々思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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