iTerm から Warp へ移行して半年が経った
※本記事は Warp 半年愛好家による布教記事です。
Warp をもっと布教し隊
おとの さんの記事「iTermをやめてWarpというモダンターミナルアプリを導入したら、生産性がやはり爆上がりした件」がバズっており、Warp 愛好家として「この機を逃してはならない!」と思ったので
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使い勝手を良くする Tips
- ホットキーウィンドウ
- テーマ
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実際 iTerm と比べてどうなん?
- 良い点とイマイチな点
について書きました。
Warp の導入方法、主要機能については
先で記載したおとのさんの記事とkoki yasudaさんの記事「最近話題のWarpを触ってみた」がとても参考になるので、本記事内では省略します。
使い勝手を良くする Tips
コレやっとくと愛着度上がるよ!って Tips をご紹介します。
ホットキーウィンドウ設定
Global Hotkey Window - Warp Documentation
Settings > Features > Hotkey Window のトグルを ON にすることで使用可能です。
各設定項目ですが
- Keybinding: ホットキーウィンドウの ON/OFF を切り替えるキーバインド設定。
ESC, バッククォート, SHIFT, CAPSキーは割り当て不可。 - 左ドロップダウン: ウィンドウの何処を起点に Warp を表示するか。
Pin to the top, Pin to bottom, Pin to left, Pit to right から選ぶ。 - 中央ドロップダウン: どのウィンドウに Warp を表示するか。
Active Screen がデフォルト。複数モニタが接続されている場合は Main Screen, Screen 2 などから Warp を表示するウィンドウを指定できる。 - Width: Warp 横幅をウィンドウ基準の何%で表示するか。
- Height: Warp の縦幅をウィンドウ基準の何%で表示するか。
となっております。
※設定しても有効にならない場合は Mac のアクセシビリティ設定で Warp が許可されているかをご確認ください。
テーマ設定
Settings > Appearance > Themes より選択が可能です。
Current theme の部分をクリックすると、ウィンドウ左側に選択画面が出てきます。
選べるテーマの中には、鮮やかなくらげが一面に写った Jerryfish
や キレイな鯉が泳いでいて可愛い Koi
などユニークなものもあります。
なお、Sync with OS のトグルを ON にした場合は Light か Dark のどちらかを選択できます。
OS と雰囲気を統一したいよ〜って方にオススメです。
コンパクトモード
Compact Mode - Warp Documentation
ブロック間のスペースを縮めることができます。
Settings > Appearance > Blocks の Compact mode トグルの ON/OFF で切り替えが可能です。
テキスト設定
Settings > Appearance > Text より設定が可能です。
- フォント
- フォントサイズ
- 行の高さ
をカスタマイズできます。
実際 iTerm と比べてどうなん?
結論: 結構良いよ!
Terminal features - Warp Documentation
公式が出している比較表の通り「iTerm で出来るけど Warp で出来ない」という項目はかなり少ないです。ターミナルアプリにおけるコア機能は Warp でも勿論おさえられているので、メリットの方が勝っていると感じています。
「不満点が少なく、快適な点が多い」 というのが半年間出戻りせずに Warp を愛好できている理由です。
以下に iTerm から Warp へ移行して感じた点を列挙しました。
🤩 history を辿りやすい
Command History - Warp Documentation
↑キーを押すことで history を辿ることができます。
もちろん、iTerm でも↑キーを押すと過去のコマンドを辿ることが出来ますが、一行内に次々表示していく形なので総当り的になるんですよね。history
コマンドを打つこともしばしばありました。
細かい部分ですが、快適に辿れるという点でお気に入りポイントです
😃 ssh 時でも補完が効く
一番最初に感動したポイントです。
この機能のおかげで「あのコマンドなんだったっけ……?」みたいな事象が解消されます。
たまーにしか ssh しない人にとっての救世主的機能です。
注意点として、Block などの Warp 独自機能は bash または zsh でのみサポートされています。
また、流石にというか、Docker コンテナ内では補完は効きません。
🤔 Workflow の使い所
Workflows - Warp Documentation
Workflow は特徴的で素晴らしい機能な反面、あまり恩恵を感じられていない機能でもあります。
移行当初はカスタム Workflow も作っていたくらいなのですが、如何せん Warp の補完機能が優秀すぎる が故に 「Workflow を開いて( Ctrl + Shift + R
)、使いたい Workflow を文字入力で検索かけて指定して出して、コマンド実行!」よりも「文字入力→tab→文字入力→tab……」でコマンドを出す方が速い パターンが多いです……。
複雑なことをしようとすると shell 書いた方が、ってなるのでイマイチ使いこなせていません!!
こういう使い方オススメですよ〜!などの情報お待ちしております🙇
😢 ウィンドウ透過モードがない
iTerm では command + U でウィンドウの透過・非透過を切り替えられたのですが Warp にはその機能がありません。
iTerm 時代に透過モードを愛用していたので、そこそこつらみポイントです。
🙄 ホットキーウィンドウと通常ウィンドウが別扱い
ちょっとしたストレスポイントです。
iTerm は「通常ウィンドウをホットキーで表示・非表示を切り替えられる」という設計なのですが、Warp の場合は「通常ウィンドウとホットキーウィンドウは別物」として設計されています。
そのため Dock の Warp をクリックした際に表示されるウィンドウは通常ウィンドウ です。
ランチャーツールから起動した際に表示されるウィンドウも通常ウィンドウなので……ここはイマイチだなーーと感じています。
Warp が常駐状態になってさえしまえばホットキーウィンドウのみで運用できるのでそこまで大きな支障はないのですが、毎度立ち上げ時に通常ウィンドウを閉じる作業が発生するので、少々億劫です。
まとめ
かなり長くなってしまいましたが、半年間愛用してきたなりの率直な部分をまとめたつもりです。
まだv1に至ってはいないものの、毎週水曜日にリリースされているなど更新も盛んで、ターミナルとしての安定性も半年前に比べるとかなり増してきたなと感じています。
UIや使い勝手の部分はまさに The terminal for the 21st century - 21世紀のターミナル と言えるだけの完成度となっているので、一度触って損はないと思います。
個人的なオススメ導入方法は併用です。
- 業務では iTerm
- 趣味開発では Warp
- 使い勝手的に業務でも導入できそうだな〜と感じたタイミングで移行してみる
がオススメです。自分も4月〜5月までは併用で運用しつつ、5月下旬くらいから本格移行したような記憶があります。
もちろん、領域によっては iTerm の方が適しているパターンもあり得るので、お好みに応じて使うというのが良いのではないでしょうか。
何れにしてもターミナルの選択肢が増えたというのは嬉しいことですね。
自分は今後もしばらく Warp を愛用し続ける予定なので、共有できそうな情報が溜まった頃にまた記事を書きたいと思います。
長文お付き合いくださりありがとうございました。
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