Podman Desktop を使ってみる
はじめに
これまで、コンテナは docker で、Windows では、Docker Desktop で動かしてきたのですが、有料のサブスクリプションが必要な場合があります。
代わりの候補はいくつかあるのですが、今回は Podman Desktop を試してみました。
会社の Windows11 の PC では、あっさり動いたのですが、自宅の古めの Windows10 の PC だといろいろあったので、備忘録というかメモを残しておきます。
動かす
インストール
以下のサイトから Podman Desktop for Windows をダウンロードします。バージョンは v-1.11.1 でした。
インストーラを起動すると、インジケータだけの画面であっさり終了します。
久しぶりに、Windowsセキュリティの重要な警告画面が出ますが、適当に許可して進みます。
Podman Desktop は、英語表記ですね。後からでも設定できるようなので、Podman のみ選択して、onboarding してもらいます。
いくつか×なので、これらを解消する必要があります。ここで折れないための記事です。
Hyper-V は、コントロールパネル
>プログラムと機能
>Windowsの機能の有効化または無効化
でしたね。
ファームウェア設定変更も、ずっとやってなかったので Google 先生に教えてもらいながら、今回は ThinkPad でしたので、F1
キー長押し選手権と早押し選手権したのですが、一勝もできませんでした。
設定
>更新とセキュリティ
>回復
>PC の起動をカスタマイズする
から立ち上げて、Hyper-V を ON にして、上のコントールパネルに戻ります。ここで 仮想マシンプラットフォーム
も有効にしておきます。
onboarding の続き
再起動してますから、当然、さっきの onboarding の画面は終わってます。Podman Desktop を起動します。
さっきのままの画面は見つけられなかったので、Settings
>Resources
>Podman
で Setup...
します。
WSL2 Installed
なのに WSL version should be >= 1.2.5
でない?
後ろに Call \
wsl --version` in a terminal` と書いてあるので、やってみます。
Microsoft Windows [Version 10.0.19045.4651]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\Users\araki>wsl --version
コマンド ライン オプションが無効です: --version
Copyright (c) Microsoft Corporation. All rights reserved.
使用法: wsl.exe [Argument] [Options...] [CommandLine]
コマンドの使い方が間違ってますよ。と Podman Desktop の中の人に教えてあげるわけにもいかず、「むむむ」となるのですが、ここは以下のようにします。
C:\Users\araki>wsl --update
インストール中: Linux 用 Windows サブシステム
Linux 用 Windows サブシステム はインストールされました。
C:\Users\araki>wsl --version
WSL バージョン: 2.2.4.0
カーネル バージョン: 5.15.153.1-2
WSLg バージョン: 1.0.61
MSRDC バージョン: 1.2.5326
Direct3D バージョン: 1.611.1-81528511
DXCore バージョン: 10.0.26091.1-240325-1447.ge-release
Windows バージョン: 10.0.19045.4651
これで突破すると以下のようになります。
当然、Yes
でインストールします。
このインストーラもあっさり終わります。
Autostart は Enabled
のまま Next
で続けます。
Podman machine
が無いから作りましょう。この段階では、以下の状態です。
C:\Users\araki>wsl --list
Linux 用 Windows サブシステムにインストールされているディストリビューションはありません。
使用可能なディストリビューションを一覧表示するには、'wsl.exe --list --online' を使用します
インストールするには 'wsl.exe --install <Distro>' と指定します。
ディストリビューションは、Microsoft Storeにアクセスしてインストールすることもできます:
https://aka.ms/wslstore
Error code: Wsl/WSL_E_DEFAULT_DISTRO_NOT_FOUND
言われるがままに作ります。ここが一番長いかもしれません。
ここまでくると、以下のように状態が変わります。
C:\Users\araki>wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
podman-machine-default (既定)
Podman machine
が気になるので、Windows Terminal
を以下からインストールします。
Windows Terminal からは、以下のように podman-machine-default
に接続できます。
接続して、正体を見ておきます。
[user@TP25 ~]$ cat /etc/system-release
Fedora release 40 (Forty)
[user@TP25 ~]$ podman --version
podman version 5.1.2
ということで、作成した Podman machine は、Fedora 40 上の Podman version 5.1.2 ということがわかりました。
ちなみに、Windows 上は、以下のようになりますが、これは、podman-remote を叩いているだけだそうです。
C:\Users\araki>podman --version
podman version 5.1.1
おわりに
無事に動いたので、Podman で動かしたかったものについても記事にしていきます。
ルートレス、デーモンレスを活かした使い方も検討したいと思います。
現在、以下を読みながら、勉強中です。
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