【1ヶ月半で合格】統計検定2級の勉強方法
1.はじめに
統計検定2級に合格しました。勉強期間は1ヶ月半程度。
ちなみに成績優秀賞もいただきました。
これから統計検定2級を勉強してみようと考えている方に向けて、勉強方法やオススメの教材をお伝えできればなと考え、記事にしました。
2.スペック(試験前)
ゴリゴリ文系人間(法学部卒) 。数学は高校まで。
仕事でデータを扱う機会が多く、平均・標準偏差・正規分布など基本的な統計用語は知っている。
ただし、信頼推定・仮設検定はさっぱり分かっていませんでした。正規分布以外の二項分布やt分布、カイ二乗分布、F分布も理解できていませんでした。
3.勉強方法
過去問中心に勉強する
「長時間勉強しているのに、なかなか勉強内容が理解できない」 ということはないでしょうか。
それは勉強方法が適切でないからです。
例えば、資格試験の勉強として、テキストを一通り理解してから、過去問を解くやり方が一般的だと思いますが、このやり方は、学習効率の観点から、よくありません。
学習の順番として、過去問を解いてから、テキストを読むことが大事です。 テキストの見え方が変わります。過去問や問題集を通じて、何が試験で問われるのかを明確に理解してから、分からないところをテキストで学ぶやり方をとっていきましょう。極論すると、テキストが理解できなくても、問題が解ければ良いのです!
アメリカの国立訓練研究所が学習の定着率を示すラーニングピラミッドというものを公表しています。
「問題を解く」 という行為は、このピラミッドの下から2番目の 「自ら体験する」 にあたり、学習の定着率が極めて良いのです。
4.おすすめ教材
統計検定2級公式問題集
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
PBT受験時代の過去問が5回分収録されています。
朝、出社前に1時間かけて、この過去問を解き続けました。
1ヶ月ちょっとで、4周まわしました。
1周目は、ほとんどの問題が理解できなかったため、問題を解くというより、解説を読むに終始しました。
また、解説を読んだだけでは分からなかった箇所について、夕刻の時間で、後述するテキストを読んだり、動画を観たりして、理解を深めました。
このサイクルを繰り返す中で、4周目になると、ほぼ完璧に理解して、解けるレベルになりました。
朝は脳がリフレッシュされています。「問題を解く」行為は、仕事が終わって、脳も疲れきった夕方にやるより、仕事前の朝の方が良いです。
udemy「統計検定2級対策講座」
おすすめ度⭐️⭐️⭐⭐️⭐️
テキストの場合、視覚からしか情報が入ってきませんが、動画になると、視覚に加え聴覚からも情報が入ってきます。過去問以外で学習するツールとしては、まずは動画がオススメです。
「統計検定2級対策講座」は、試験範囲に沿った動画内容となっているうえに、初学者でも分かりやすい中身になっていて超オススメです。私は、通勤の電車の中で視聴していました。
あと、200問の小テストも用意されています。この小テストも理解を深めるのに大変役に立ちました。
YouTube「予備校のノリで学ぶ推定・検定入門」
おすすめ度⭐️⭐️⭐⭐️
これは有名なYouTubeですね。ヨビノリってやつです。
私は統計検定2級を学習するまで、推定・検定を全く理解していませんでした。この動画の視聴を通じて、推定・検定のイメージを掴むことができました。
「とけたろうブログ」「とけたろうチャンネル」
おすすめ度⭐️⭐️⭐⭐️
こちらも有名なブログ&YouTubeです
t分布やF分布、カイ二乗分布などの細かい論点をおさえるのに大変役立ちました。苦手だったベイズの定理も、この動画で理解が進みましたね。
統計学図鑑
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️
「統計学図鑑」というだけあって、「図」が豊富で、統計をイメージで理解するのに大変役立ちました。
上記のudemyやYouTubeでは少し難しいなと感じた方は、まずは、この統計学図鑑で、統計のイメージを掴んでみるのがいいかもしれません。
意味がわかる統計学
おすすめ度⭐️⭐️⭐
ゴリゴリの文系人間からすると、数式はあまり得意ではありませんでした。
しかしながら、受験者の得意・不得意にかかわらず、テストでは数式を知らないと解けない問題がたくさんでてきます。
統計の数式を理解するうえで、この本が大変役に立ちました。数式への抵抗もだいぶなくなりましたね。
さいごに
統計検定2級は大学基礎程度の統計の理解が問われる試験とされています。
AIの広がりでデータサイエンス的な仕事の重要性が今後、ますます高まる中、勉強して取得する価値のある試験だと思います。勉強される方は、ぜひ、頑張って取得してください。
私は次の目標として統計検定準1級を取得したいと思います。
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