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AWS Cloud9を使ったPython環境の構築

2023/11/25に公開

AWS Cloud9を使ってPython環境を構築してみたので、
今後の備忘のために記事に残します。
思った以上に簡単でした。
いつもはVS-CODEをよく使うのですが、
Cloud9でも十分イケるなと思いました。

この記事では、
Cloud9でのPython環境のセットアップと、
GitHubとの連携方法について詳しく説明します。

https://aws.amazon.com/jp/cloud9/

Cloud9環境の設定

まずは、AWS Cloud9の環境を設定しましょう。

  1. 右上のリージョンは東京を選択し、環境を作成ボタンを押します

  2. 「環境の作成」画面に遷移します。各項目について次を参考に入力してください。

  • 名前: 任意の環境名(例: MyPythonEnvironment)
  • 環境タイプ: EC2インスタンスでの環境(他にもオプションあり)
  • インスタンスタイプ: t2.micro(無料枠内)など
  • プラットフォーム: Amazon Linux 2(推奨)
  • タイムアウト: 環境がアイドル状態の場合のタイムアウト時間
  • ネットワーク設定: VPCやサブネットなど

  1. 作成ボタンを押します

Cloud9を開く

  1. cloud9 IDEの「開く」をクリックします。

2. 起動中

3.VS-CODEのような画面が立ち上がります

Cloud9とGitHubの連携

続いて、Cloud9とGitHubを連携させます。
これにより、Cloud9から直接コードをGitHubにプッシュできます。

  1. Cloud9のターミナルを開き、SSHキーを生成します。
ec2-user:~/environment $ ssh-keygen -t ed25519 -C "ご自分のメールアドレス"

プロンプトが表示されても、そのままEnterを押してください。

  1. 生成した公開鍵を表示します。
ec2-user:~/environment $ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
  1. 表示されたキーをコピーし、GitHubに登録します。GitHubのアカウント設定にある「SSH and GPG keys」セクションで「New SSH Key」をクリックし、キーを登録してください。

  2. Cloud9のターミナルで以下を実行し、GitHubとの接続を確認します。

ec2-user:~/environment $ ssh -T git@github.com

接続時には「yes」を入力してください。

  1. 成功すれば、以下のようなメッセージが表示されます。
Hi ご自身のユーザー名! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.

Gitのユーザー設定

GitHubでのコミットに必要なユーザー情報を設定します。

ec2-user:~/environment $ git config --global user.email ****@*****
ec2-user:~/environment $ git config --global user.name *******

GitHubリポジトリのクローン

  1. GitHubで新しいリポジトリを作成し、それをCloud9にクローンします。

  2. GitHubで新しいリポジトリを作成します(例: langchain-book)。

ec2-user:~/environment $ git clone git@github.com:ユーザー名/langchain-book.git
ec2-user:~/environment $ cd langchain-book

Pythonの環境構築

Pythonの開発環境をCloud9上で設定します。

  1. pyenvをインストールしてPythonのバージョン管理を行います。
$ curl https://pyenv.run | bash
  1. pyenvを有効化するためにbashrcを更新します。
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
$ echo 'command -v pyenv > /dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
$ exec "$SHELL"

3.必要なOSパッケージをインストールし、Python 3.10をインストールします。

$ sudo yum remove -y openssl-devel
$ sudo yum install -y openssl11-devel bzip2-devel xz-devel
$ pyenv install 3.10
  1. Python 3.10を使うための設定を行います。
cd ディレクトリ
pyenv local3.10
  1. Pythonの仮想環境を構築し、アクティベートします。
$ python -m venv venv
$ . venv/bin/activate
  1. 成功すると、ターミナルのプロンプトが変わります。
(venv) ec2-user:~/environment/langchain-book (main) $

コードのGitHubへのアップロード
最後に、作成したソースコードをGitHubにアップロードします。

必要なPythonパッケージをrequirements.txtに出力します。

pip freeze > requirements.txt

ソースコードとrequirements.txtをGitHubにアップロードします。

git add アップロードするファイル名
git commit -m "コミットメッセージ"
git push

さいごに

AWS Cloud9を使用してPython開発環境を構築し、GitHubと連携する方法をご紹介しました。
これでクラウドベースのPython開発環境が使えます。開発の効率化を図りましょう!

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