AWS Cloud9を使ったPython環境の構築
AWS Cloud9を使ってPython環境を構築してみたので、
今後の備忘のために記事に残します。
思った以上に簡単でした。
いつもはVS-CODEをよく使うのですが、
Cloud9でも十分イケるなと思いました。
この記事では、
Cloud9でのPython環境のセットアップと、
GitHubとの連携方法について詳しく説明します。
Cloud9環境の設定
まずは、AWS Cloud9の環境を設定しましょう。
-
右上のリージョンは東京を選択し、環境を作成ボタンを押します
-
「環境の作成」画面に遷移します。各項目について次を参考に入力してください。
- 名前: 任意の環境名(例: MyPythonEnvironment)
- 環境タイプ: EC2インスタンスでの環境(他にもオプションあり)
- インスタンスタイプ: t2.micro(無料枠内)など
- プラットフォーム: Amazon Linux 2(推奨)
- タイムアウト: 環境がアイドル状態の場合のタイムアウト時間
- ネットワーク設定: VPCやサブネットなど
- 作成ボタンを押します
Cloud9を開く
- cloud9 IDEの「開く」をクリックします。
2. 起動中
3.VS-CODEのような画面が立ち上がります
Cloud9とGitHubの連携
続いて、Cloud9とGitHubを連携させます。
これにより、Cloud9から直接コードをGitHubにプッシュできます。
- Cloud9のターミナルを開き、SSHキーを生成します。
ec2-user:~/environment $ ssh-keygen -t ed25519 -C "ご自分のメールアドレス"
プロンプトが表示されても、そのままEnterを押してください。
- 生成した公開鍵を表示します。
ec2-user:~/environment $ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
-
表示されたキーをコピーし、GitHubに登録します。GitHubのアカウント設定にある「SSH and GPG keys」セクションで「New SSH Key」をクリックし、キーを登録してください。
-
Cloud9のターミナルで以下を実行し、GitHubとの接続を確認します。
ec2-user:~/environment $ ssh -T git@github.com
接続時には「yes」を入力してください。
- 成功すれば、以下のようなメッセージが表示されます。
Hi ご自身のユーザー名! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.
Gitのユーザー設定
GitHubでのコミットに必要なユーザー情報を設定します。
ec2-user:~/environment $ git config --global user.email ****@*****
ec2-user:~/environment $ git config --global user.name *******
GitHubリポジトリのクローン
-
GitHubで新しいリポジトリを作成し、それをCloud9にクローンします。
-
GitHubで新しいリポジトリを作成します(例: langchain-book)。
ec2-user:~/environment $ git clone git@github.com:ユーザー名/langchain-book.git
ec2-user:~/environment $ cd langchain-book
Pythonの環境構築
Pythonの開発環境をCloud9上で設定します。
- pyenvをインストールしてPythonのバージョン管理を行います。
$ curl https://pyenv.run | bash
- pyenvを有効化するためにbashrcを更新します。
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
$ echo 'command -v pyenv > /dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
$ exec "$SHELL"
3.必要なOSパッケージをインストールし、Python 3.10をインストールします。
$ sudo yum remove -y openssl-devel
$ sudo yum install -y openssl11-devel bzip2-devel xz-devel
$ pyenv install 3.10
- Python 3.10を使うための設定を行います。
cd ディレクトリ
pyenv local3.10
- Pythonの仮想環境を構築し、アクティベートします。
$ python -m venv venv
$ . venv/bin/activate
- 成功すると、ターミナルのプロンプトが変わります。
(venv) ec2-user:~/environment/langchain-book (main) $
コードのGitHubへのアップロード
最後に、作成したソースコードをGitHubにアップロードします。
必要なPythonパッケージをrequirements.txtに出力します。
pip freeze > requirements.txt
ソースコードとrequirements.txtをGitHubにアップロードします。
git add アップロードするファイル名
git commit -m "コミットメッセージ"
git push
さいごに
AWS Cloud9を使用してPython開発環境を構築し、GitHubと連携する方法をご紹介しました。
これでクラウドベースのPython開発環境が使えます。開発の効率化を図りましょう!
Discussion