アウトプット⇒インプットが最も効率的&重要である理由
はじめに
インターネット上に存在する記事は、誰かが経験や伝聞を通してインプットした情報を組み合わせたり、考えを加えたうえでアウトプットされています。
もちろん、Zennに投稿されている記事もそうですし、本記事も同様です。
近年はChatGPTをはじめとした生成AIによって様々な文章やその他情報がアウトプットされています。
これらの情報もまた、人間によってアウトプットされた情報をもとに生成されており、かつChatGPTを活用している人は構成や主張をChatGPTにアウトプットしているとも言えます。
つまり、インターネット上で存在を示したり価値をつくりだすためにはアウトプットが必須です。
しかし、習慣化されていない私にとってこのハードルはとても高いものであり、そのように感じている方も少なくないでしょう。
しかし、アウトプットをしなければインプットの意味が薄れてしまいます。
つまり、アウトプットが最も大切なのです。
そこで、アウトプットを行うために必要なマインドをつくりあげるためには、どのようなことが必要であるかを考えてみました。
インプットをしすぎることによる弊害
私達は、知らないことをアウトプットすることができません。
そのため、アウトプットを抵抗なく行うには十分なインプットをあらかじめする必要があると考えてしまいます。
この発想は論理的には正しそうですが、私は間違いだと考えています。実際にはアウトプットなしにインプットをどんどん進めてしまうと、むしろアウトプットができなくなってしまうのです。
なぜなら、インプットとアウトプットは表裏一体ではないから。
表裏一体ではないとはどういう意味か、どのようなことに気をつければよいアウトプットができるようになるのかを説明します。
アウトプットのためにインプットがあることに気づく
先ほど記述したとおり、アウトプットを行うためには十分なインプットが欠かせません。
しかし、ここで大切なことはインプットを行うだけならば、アウトプットする必要はないという事実です。
論理学的にはこのように表せるでしょう。
真 : アウトプットできる ⇒(ならば) インプットできる
偽 : インプットできる ⇒(ならば) アウトプットできる
このように一方的であるため、表裏一体ではないのです。
では、身近な具体例を挙げて、それと比較してみましょう。
インプット過多は食べ過ぎ、飲み過ぎに似ている
たとえば、走ることをアウトプット、水分補給をインプットとします。
長距離のランニングを習慣にされている方であれば、定期的に水分補給をしていると思います。そうしなければ途中で喉がかわいてしまい、それを無視していると脱水症状となり最終的に走れなくなるでしょう。
そのため、走っているうちに喉がかわくため、その都度水を飲む必要があります。(ランニングするときは喉が乾く前に水分補給するのがベストです)
しかし、水分補給をするために走る必要はありません。
むしろ、走ってもいないのに水ばかり飲み続けたら、お腹いっぱいになってしまい、無理矢理飲もうとしても飲めなくなるでしょう。
そして、お腹いっぱいになれば物理的、精神的にも走りづらくなります。
このように運動と水分補給のような現象においては、感覚的にインプットとアウトプットの割合をコントロールできます。
しかし、情報は欠乏感を感じることはあっても過剰感を感じません。
また必要な割合を把握することが難しいため、気づかないうちに情報を飲み込みすぎており、インプット過多になってしまうのです。
それでは、インプット過多にならないためにはどうすればよいのでしょうか。
答えを言うと、アウトプットしてからインプットすればよいのです。
とりあえず先にアウトプットしてみる
ブログや書籍にて、ハンズオンを推奨していることがあります。
しかし、学習者の多くは、書かれている内容を一読してインプットを完了し、アウトプットを行わずに他の書籍などに移ってしまい、結果的になにもアウトプットできずに挫折してしまいます。
それはなぜかというと、先にインプットしすぎることでアウトプットのハードルを高めてしまったためです。
色々な知識を先にインプットしてしまうと、アウトプット能力もそれに比例して向上したように思えてしまいます。
それにより、いきなり複雑なアウトプットを目指した結果、非常に時間がかってしまうことで未完成のまま諦めてしまうことにつながってしまいます。
そこで私は、インプットしたくなったときには先にアウトプットすることをルールとして決めておくことが最も効果的であると考えます。
では、どのようにアウトプットとインプットを行えばよいのでしょうか。
私が推奨する方法は、アウトプットする時間帯とインプットする時間帯を分けておくことです。
具体的にどのように時間帯を分けて、アウトプットとインプットを進めていくかを説明したいと思います。
アウトプットの実践方法(英語学習)
たとえば、英語が話せるようになりたいという目標をもち、その勉強を行うとしましょう。
英語を話すことはアウトプットです。
英語を話すためには英文法や英単語を勉強する必要があります。また、リスニング能力の向上も必要です。これらはインプットです。
先ほど記述したように、アウトプットとインプットで時間帯を分けることが重要であるため、できれば朝と夜に勉強時間を確保してください。夜に勉強時間を1時間確保するのであれば、朝と夜に30分ずつ分割したほうがよいのです。
まずは、朝(インプットする前)に英会話の練習(アウトプット)をしましょう。
ここでは英語の勉強方法については言及しませんが、オンライン英会話を用いることで早朝の短時間であっても気軽にレッスンを受講できますし、費用も高くないため非常におすすめです。
また、早朝はアウトプットするには最適な時間帯です。是非習慣として取り入れてみましょう。
アウトプットするときに思い出してほしい大切なことがあります。
それは、先にアウトプットした時点で勝ちであることです。
英会話の練習では、リスニングできずに答えられなかったり、文法を間違えてしまったり、単語が思い浮かばなかったりすることは非常に多くあります。このような経験を失敗と感じてしまうかもしれませんが、それは違います。
アウトプットした時点で大勝利を収めています。
これだけは忘れないでください。
そして、朝にアウトプットできたという大勝利に加えて、改善を行うのであれば、夜(アウトプットした後)に英文法や英単語、リスニングの練習(インプット)をしましょう。
もし気分が乗らなければやらなくてもよいです。そう感じるのであればまだ十分なインプットが残っているはずだからです。
しかし、朝のアウトプットだけは継続して、勝ち続けてください。
アウトプットを続けていくと、近いうちにインプットしようと思いますので、とにかくアウトプットを続けてください。
アウトプットの実践方法(アプリのアイデア考案)
同様に、スマホアプリを開発することを考えてみましょう。
アウトプットとインプットで時間帯を分けましょう。休日であれば、まとまった時間を確保できるため、1時間ずつ連続でアウトプットとインプットの時間を分けたとします。
前半の一時間では、アプリのアイデアを考案します。
このとき、ひとつ自分自身に対して約束をします。
朝の30分は白紙の紙とにらめっこすること。そして、新しい知識を外部からインプットしないこと。
アイデアが全く思い浮かばないときは非常に辛いです。調子が良くない日は、ようやく考え出した一文を白紙の真ん中に書いただけになるかもしれません。
なにも成果が得られなかったこの1時間は無駄な時間だったでしょうか?
私はこれこそが最も大切な経験であり成果であると考えています。これは、明日以降の成果につながる重要な種まきです。ソクラテス的に言えば無知の知覚です。
もちろん、はじめはほとんどアイデアが出なくてもよいですし、それを失敗と捉える必要もありません。
アウトプットの時間を確保した時点で大勝利であり大きな成果なのです。
もし、これまでインプットに多くの時間を費やしてきた場合は、非常に残念ですが、これまでのインプットに全く意味がなかったことも明らかになります。
しかし、この事実に気づくという大きな成果を得ることができます。
これらの経験をすると、必ずこのような感情が沸き起こります。
「明日こそはもっと有意義なアウトプットの時間を過ごそう」
そうすると、インプットの質が変わります。ほんの少しの時間、夜は5分間しか時間がとれなかった場合でもです。
継続していると、アウトプットのハードルは低くなっていくことに加えて、それ自体が楽しくなってくるのです。
おわりに
余談ですが、上記の実践方法に記述した例は、私の実例です。
どちらも継続しており、特に英会話学習においてはより多くの時間を割いています。
実を言うと、私はこれまでインプットを非常に重視していました。
アウトプットのハードルが高いと錯覚していたため、どうにかインプットだけで補ってやると意気込んでいました。
特に英語学習においてそれは顕著であり、一日の大半を英語のリスニングとリーディングに費やしていました。悪くない成果を得ることもできましたが、それ以上にインプット過多の辛さを感じていました。
ある時思い切って英会話の練習を取り入れ、アウトプットを重視すると、リスニングやリーディング能力が以前よりも向上していくことが感じられました。
そして何より、アウトプットは非常に楽しいのです。
アウトプットをすることで、だんだんとインプット過多の辛さを感じなくなり、かつ成果も同様かそれ以上に向上しました。
今でも私は、新しい種類のアウトプットに挑戦するときは、ハードルの高さを感じることがあります。
しかし、一度挑戦してみるとアウトプットのハードルはかなり低く、それどころかとても楽しいということを経験しています。
そのため、自信を持ってアウトプットに挑戦し続けることができています。
この記事は、インプット過多だと自身で感じている方ほど大きなメリットをもたらすと思います。
アウトプットする時間を先に取り入れること。
これにより、インプットの割合が多い方ほど大きな楽しさを感じ、大きな成果を上げることができます。
みなさんもこの機会に是非小さくてもよいためアウトプットを行ってみませんか?
その小さな挑戦によって、アウトプットがより楽しく、かつ大きな成果を生み出すことにつながりますよ。
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