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Thinkpad X13 シリーズ (AMD) トラックポイントまわりあれこれ on Niri / Sway

に公開

JISでNo BacklitなThinkpad X13 Gen1 (AMD) の右クリックが先日壊れてしまったので、某蟻さんのサイトで Xx US Backlit Keyboard xX を購入して交換しました。
交換を終えてトラックポイントをいじいじしていたところ、なんか微妙な感じがしたので調整しようとしたのが以下の記録です。

※設定例まわりを今後追記していく可能性はあります。(ないかも)

対象読者と筆者の環境

Thinkpad X13 Gen1 (AMD)のトラックポイントを、SwayやNiriをはじめとした、ミニマルな思想のWaylandコンポジタ/ウインドウマネージャで利用しているユーザ

筆者の環境:

rlysleepynick@x13suse ~
❯ cat /etc/os-release
NAME="openSUSE Tumbleweed"
# VERSION="20250630"
(長いので省略)

rlysleepynick@x13suse ~
❯ uname -a
Linux x13suse 6.15.4-1-default #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC Mon Jun 30 10:37:39 UTC 2025 (55e70a8) x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

※該当機種やSway/Niri以外の環境でも、同様の手順でよしなにできるかもしれないし、できないかもしれません。

手順の概要

GNOMEやKDEなどの、比較的大きなエコシステムを持った、いわゆるWaylandプロトコルに準じて動作するDE(Desktop Environment, デスクトップ環境)においては、GUIの設定アプリケーションやgsettingsなどのGUI/CLIフロントエンドがその一部として存在します。
つまり、特に難しい設定などなしにトラックポイントやマウスの感度の調整ができます。

対してSwayやNiriをはじめとした、ミニマルな思想なWaylandコンポジタに関しては、特段GUI/CLIの設定アプリケーションやフロントエンドが用意されているわけではありません(言い変えれば、エコシステムの一部として存在しません)。つまり、インプットデバイスの感度の調整をしたければ、libinputに設定を直接渡す必要があります。

  • なお、各コンポジタの設定ファイルに記述してやる方法もありますが、私としてはマシン内のすべての環境で統一させたいのでこっちのほうがしっくり来ています。
    • dotfilesでよしなに管理できるので、そっちのほうがある意味楽かもしれませんが、つまるところデバイス(言うなれば個体)依存の設定だとおもうので。

これをまずやる

  1. /etc/libinputというディレクトリがなければsudo mkdir -p /etc/libinputをして作る
  2. 作ったディレクトリ配下にlocal-overrides.quirks等の名前のファイルをsudoで作成する
    3. ファイル名自体はなんでもよいが、拡張子は.quirksに統一する必要がある
  3. やりたいことに応じた設定を、以下の設定例を参考にしつつ、上記の手順で作ったファイルに記述していく

設定例

感度の変更

[Trackpoint Override] #設定ブロックの名前は自由に決めてよい
MatchUdevType=pointingstick
AttrTrackpointMultiplier=1.75 #感度をデフォルト比の1.75倍にする

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