ストーリーポイントが何なのかわからなくなったときに振り返るスレ
ストーリーポイントが何なのかわからなくなったときに振り返るスレ
よくあるシーン
- 「これってどのくらい時間かかりそうですか?」と気を抜くと所要時間で考えてしまう。
なぜ所要時間での見積りではいけないのか?
早く見積もれる
恐らくチームが一番効果を感じるのはこの点だと思います。時間ベースで考えると作業を洗い出したくなり細かな前提も確認したくなる衝動に駆られます。これまで消化したストーリーに対して相対的な規模はどうか?という観点で見積りができればこのような詳細の議論からは抜け出せます。
職能横断型のチームになれる
所要時間見積りをするとアジャイルの重要な部分である職能横断型のチームから離れていきます。所要時間はスキルによって前後するので、見積もる前に担当を決めてしまうことが多くなりがちになります。このようになるとメンバーがそれぞれの専門領域に固執しやすくなってしまい、職能横断型のチームになることを阻害します。中々すぐに実感するのが難しいかもしれませんが、ストーリーポイントでの見積もりはチームが職能横断型のチームになるための土壌ともいえるかもしれません。
規模で見積もった後、実際にPBIに着手すると結局所要時間は発生する。それなら最初から所要時間で見積もっておいた方が正確な計画になるのではないか?
確かに担当者によってスキルが異なるため実際の所要時間にはばらつきが生じるかと思います。ただこのばらつきは自然なこととして受け入れるというのがアジャイルの姿勢なのではと思います。そもそも所要時間での見積もりもばらつくし、規模での見積もりとどっちがばらつくかを正確に評価することは難しい。いずれにせよばらつくのであれば、より早く、よりアジャイル手法の成功に近付けるチーム構造になることを促進する規模での見積もりを選択するメリットが大きいように思います。
専門性の高い要素がPBIに含まれている場合に規模の感覚が掴みにくい
PBIに書くべき専門要素なのか?
まずその専門性が必要な要素はPBIに書くべきことなのかを考えた方がよいと思います。真にユーザー目線でプロダクトバックログがつくられているのであれば多くの場合で専門性の高い情報はPBIの中に入ってこないと思います。
チームとして規模の感覚を得るためにどうすればよいか考える
規模での見積もりの例としてよくポテトの注文はMサイズとかサイズで行って100gくださいとかは言わないですよね?みたいな話がありますが、それは私たちがポテトのMサイズの大きさを感覚として把握しているからであって、把握できていなかったら難しいやり方ではあります。特定の個人ではなくチームとしてどうやったらこの感覚できるかを継続して考えていく方向に向かっていけるとよいのかなと思います。具体的なアクションとしては勉強会を開くなどですかね。このあたりは試行錯誤を要することも多く中々上手くいかずに大変なことも多いかもしれませんが、所要時間での見積もりにしてしまう安易な方法に逃げずに取り組みたいところです。
おすすめ書籍
少し古い本ですがおすすめです
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