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【Cloudflare編】Next.js(App Router)+ microCMS でSSGすると、記事が更新されない

2024/05/20に公開

前回の【Vercel編】Next.js(App Router)+ microCMS でSSGすると、記事が更新されないの続編です。

必ず、【Vercel編】を読んでからこの記事を読んでください🙇(解決しないので)

Cloudflareをホスティングサービスに使ってる人はぜひ読んでみてください。

原因

原因は2つあると考えられます。(仮説)

  1. Cloudflare PagesがOn-demand Revalidationに対応していない
  2. キャッシュシステムに問題がある

Cloudflare PagesがOn-demand Revalidationに対応していない

Cloudflare Pagesでは、@cloudflare/next-on-pagesを使用してビルドするわけですが、この仕組み上、revalidatePathやrevalidateTagなどのOn-demand Revalidationが働かないようです。

詳細については、以下のサイトが参考になるので、気になる方は読んでみてください。

https://github.com/cloudflare/next-on-pages/issues/292

キャッシュシステムに問題がある

まず、Cloudflare Pagesではデフォルトのキャッシュのストレージオプションとして、「Cache API」というものが使用されいます。

@cloudflare/next-on-pages + On-demand Revalidationを試したことのある人ならわかると思いますが、このCache APIでOn-demand Revalidationの設定をすると、サイトへのアクセスによって様々なデータが取得・表示されてしまいます。

具体的には、microCMSなどで記事の更新を行なっても、更新前の記事一覧が表示されたりするということです。

つまり、このキャッシュシステムに問題がある可能性があります。

※Cloudflare Pagesが提供するキャッシュのためのストレージオプションについては、以下の公式ドキュメントを参考にしてください。

https://github.com/cloudflare/next-on-pages/blob/main/packages/next-on-pages/docs/caching.md

解決策

結論から言うと、「Workers KVにキャッシュ先を変更する」ことです。

Workers KVとは、先ほど説明したCache APIと並ぶ、Cloudflare Pagesが提供するキャッシュのためのストレージオプションの1つです。

先述したように、原因(仮説)が2つ考えられましたが、1つ目の「Cloudflare PagesがOn-demand Revalidationに対応していない」ことに関しては、Cloudflareを作る側ではないので解決できません。

よって、2つ目の「キャッシュシステムに問題がある」ことについての考えた結果、この結論に至りました。

なぜ、キャッシュ先を変えると解決するの?

簡単にいうと、「最新のデータが絶対に取得できるようになるから」です。

詳しい理由は、以下の通りです。

※長いので、解決策の具体的な実装方法だけ知りたい人は次の実装まで飛ばしてください。

Cache APIとWorkers KVの動作の違い

  1. Cache APIの場合

    • Cache APIは、リクエストのURLをキーとしてキャッシュを管理します。
    • revalidateTagを使用してキャッシュを更新する際、Cache APIはキャッシュのパージや更新を非同期的に行います。
    • キャッシュの更新リクエストが発生しても、すでにキャッシュされているデータは即座には無効化されません。
    • キャッシュの更新が完了するまでの間、古いキャッシュデータが返される可能性があります。
    • そのため、アクセスごとに異なるデータ(古いキャッシュデータと新しいデータ)が取得される可能性があります。
  2. Workers KVの場合

    • Workers KVは、明示的に指定したキーに対応する値を保存および取得します。
    • revalidateTagを使用してキャッシュを更新する際、Workers KVはキーに対応する値を即座に更新します。
    • キャッシュの更新リクエストが発生すると、Workers KVは即座に新しいデータを保存し、古いデータを上書きします。
    • 次のアクセスからは、常に更新された最新のデータが取得されます。
    • Workers KVではキャッシュの更新が同期的に行われるため、アクセス間でデータの不整合が発生しません。

まとめ

  • Cache APIは、キャッシュの更新を非同期的に行うため、更新が完了するまでの間は古いキャッシュデータが返される可能性があります。これにより、アクセスごとに異なるデータが取得される可能性があります。
  • 一方、Workers KVは、キーに対応する値を即座に更新するため、キャッシュの更新が同期的に行われます。更新リクエストが発生すると即座に新しいデータが保存され、次のアクセスからは常に最新のデータが取得されます。

参考サイト

https://zenn.dev/naporin24690/scraps/00e8ee1d262caf

実装

1. KVの名前空間を作成する

  1. Cloudflare メインページ > Workers & Pages > KV > 名前空間を作成する の順に移動
  2. 以下の画像のように、「名前空間の名前」の部分に、任意の空間名を入力(適当で大丈夫です)
  3. 追加」をクリック(完了)

KVの名前空間を作成

2. Cloudflare Pagesとの紐付け

  1. Workers & Pages > あなたのWebサイト > 設定 > Functions > KV 名前空間のバインディング の順に移動
  2. バインディングを編集」をクリック
  3. 「変数名」を__NEXT_ON_PAGES__KV_SUSPENSE_CACHEに設定(絶対!
  4. 「KV 名前空間」を先ほど作成した名前空間を設定
  5. 保存」をクリック(完了)

Cloudflare Pagesとの紐付け

3. 再デプロイ

以上で実装完了です!

最後に

長い長い実装、お疲れ様でした。

これで、当初の要件を満たして理想通りに動いていることを願ってます。

参考サイト

https://community.cloudflare.com/t/nextjs-serving-stale-old-fetch-cache-across-network-how-to-clear-cache/646169

GitHubで編集を提案

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