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G検定のススメ

2024/12/28に公開

はじめに

近年、ChatGPTや画像生成AIなど、私たちの身の回りにAI関連のサービスが急速に広がっています。「AIを学習して仕事に活かしたい」「AIプロジェクトを立ち上げたい」と考える方も多いのではないでしょうか。そんな中でAIの基礎知識を体系的に学べる検定が「G検定(ジェネラリスト検定)」です。私もG検定に合格したことを機に、AIに関わるキャリアを築き始めました。

この記事では、
1. G検定の概要
2. 初学者向けの学習の進め方
3. 合格者コミュニティー(CDLE)の活用
4. 松尾豊氏の著書『人工知能は人間を超えるか』
5. AI白書の紹介

これらの内容を通じて、AI初学者でも理解しやすいポイントをまとめていきます。

1. G検定の概要

G検定とは

「G検定(ジェネラリスト検定)」は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する試験で、AI(特にディープラーニング)の基礎を身につけているかを認定するものです。AI技術の歴史や活用事例だけでなく、倫理面や法律、社会問題まで広くカバーするのが特徴です。
• 対象: エンジニアに限らず、企画・マーケティング・研究などの職種含め「AIを活用したい」すべての方
• 試験形式: オンライン(自宅受験)
• 出題範囲: AIの歴史、ディープラーニングの基礎、主要アルゴリズム、AIに関わる法律・倫理など
• 学習目安: 初心者でも1〜2ヶ月程度の学習で合格を狙える

私自身もAI分野への第一歩としてG検定に挑戦し、合格後は自然言語処理を扱うエンジニアとして仕事をスタートしました。

2. 初学者向けの学習の進め方

1) まずはオフィシャルテキスト

JDLAが推奨するオフィシャルテキストで一通りの内容を把握しましょう。AIの基礎概念から社会実装まで、必要な知識が網羅的にまとまっています。

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2) 市販の問題集や過去問演習

G検定専用の問題集や予想問題集が市販されています。過去問や演習問題を解くことで出題傾向をつかみ、理解度を測れます。テキストで学んだ内容を復習するのに役立つため、効率よく合格を目指せます。

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3) オンライン講座や動画

書籍だけでは分かりづらい部分は、YouTubeやオンライン講座を活用して視覚的に学びましょう。ディープラーニングの仕組みやニューラルネットワークの概念など、図解やデモがあると理解度が深まります。

4) 学習スケジュールの目安

1日1時間程度の学習を1〜2ヶ月続ければ、初学者でも合格圏に到達しやすいです。とはいえ個人差がありますので、慌てずに自分のペースを確立するのがポイントです。

3. 合格者コミュニティー(CDLE)の活用

G検定合格後にJDLAから案内があるのが「CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)」です。合格者を中心に活動しているコミュニティーで、AIやディープラーニングを実践的に学び、知見を共有し合える場となっています[1][4]。

CDLEの主な活動内容

  1. 情報共有
    ディープラーニングの最新ニュース、技術動向、業界別のAI実装事例などを共有[1][3][4]。実運用に関するノウハウが得られるため、現場視点を学ぶのに役立ちます。
  2. 学習サポート
    有識者による勉強会や講演、もくもく会、E資格の取得支援などを定期的に開催[1][4]。合格後も継続的にスキルアップしたい方には心強い環境です。
  3. 交流
    地域・業界別のミートアップや学生・女性限定グループのイベントなど、多様なメンバーとの交流機会があります[3][4]。私もコミュニティーでいろんな職種の方と知り合い、視野を広げるきっかけになりました。
  4. アウトプット
    ハッカソンやKaggleコンペ、LT会、メディア運営など、学んだことを形にする場が用意されています[3][4]。実際に手を動かすことで技術力とアウトプットの質を高められます。

こうした環境に積極的に参加することで、合格後もAIの最新動向を追い、知識をアップデートし続けることができるでしょう。

4. 松尾豊氏の著書『人工知能は人間を超えるか』

G検定の学習やAIの基礎理解を深める上で、ぜひ一読をおすすめしたいのが松尾豊氏の著書『人工知能は人間を超えるか』です[3][6]。2015年の出版でありやや古い印象がありますが、AIの歴史や技術的進化についての基本的な内容は時代を超えても変わりにくい部分が多く、“古典”として必読書といえます。

松尾氏はディープラーニングのブームをけん引した研究者の一人であり、本書では第3次AIブームの背景やディープラーニングの核心を丁寧に紹介。また、近年話題のシンギュラリティに関しては慎重な姿勢を示し、むしろ**「産業応用や社会的影響をどのように捉えるか」**に重点を置いています[2][3]。

ポイント

• AIの歴史:第1〜3次AIブームの流れがわかる
• ディープラーニングの基礎:従来手法との違いを理解できる
• シンギュラリティへの考え方:過度な不安に陥ることなく、現実的にAIの社会実装を考えられる

私自身もこの書籍を読んだことで、「AIの本質」を意識しながら学習を進めるようになりました。

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• 人工知能は人間を超えるか (2015年出版)
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5. AI白書の紹介

AI白書とは

AIの市場動向や社会へのインパクトを総合的に解説する資料が「AI白書」です。官公庁や民間企業、研究機関などが発行しており、最新の調査データや具体的な産業応用事例がまとめられています。

AI白書2023

2023年版のAI白書では、近年急拡大している生成AI関連の動向や社会実装の事例が詳しく取り上げられています。特にChatGPTなどの大規模言語モデルがもたらすインパクトや、DX・データ利活用との連携事例が注目点です。
• なぜ読むべき?
• 最新のAIトレンド把握: Web情報だけでは散在しているトピックが、白書では整理された状態で手に入るため効率的。
• 社会実装のヒント: どの業界で、どういったプロセスでAIが導入されているか、成功例や課題を俯瞰できる。
• キャリア形成に役立つ: AI技術を活かしている企業の動向がわかるので、就職・転職の際の判断材料にもなる。

私もキャリア初期にAI白書を読み漁り、当時の企業動向やプロジェクト事例を調べました。そのおかげで、自分の興味や得意分野にマッチした仕事を見つけることができました。

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おわりに

• G検定: AIを体系的に学ぶ入口として最適
• 初学者の学習法: テキスト+問題集+オンライン動画活用が効果的
• 合格後のコミュニティー(CDLE): 最新の技術や事例、仲間とのつながりが得られる
• 松尾豊氏『人工知能は人間を超えるか』: AIの歴史やディープラーニングの進化を深く理解する“古典”として必読
• AI白書: 産業応用・市場動向を俯瞰し、キャリア形成に生かす

私自身、G検定に合格してからCDLEでの活動や書籍・白書での学習を通じて、AIの知見を着実に広げることができました。AIという革新的な技術はまだまだ進化を続け、私たちの社会や働き方に大きな影響を与えています。ぜひ、みなさんもG検定を足がかりに、新しい学びとキャリアの扉を開いてみてください。

参考(Citations)
• [1] AI研究所 - G検定合格者コミュニティ紹介
    https://ai-kenkyujo.com/certification/g-kentei/gkentei-community/
• [2] Qiita - 松尾豊についての言及
    https://qiita.com/idsts2670/items/734fe0411487a142b842
• [3] CDLE公式サイト
    https://cdle.jp/about
• [4] JDLA公式サイト - CDLE紹介
    https://www.jdla.org/cdle/
• [5] YouTube - G検定関連動画1
    https://www.youtube.com/watch?v=qkGrH0c8Lfc
• [6] 角川書店 - 『人工知能は人間を超えるか』書籍情報
    https://www.kadokawa.co.jp/product/321410000316/
• [7] AINOW - AI関連ニュース
    https://ainow.ai/2019/07/16/173510/

(上記リンク先は2024年12月時点の情報です)

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