[認定試験]AWS・GCPのアーキテクト プロフェッショナル資格を比べてみた [SAP・PCA]
概要
AWS Certified Solutions Architect ProfessionalとGCP Professional Cloud Architectに合格したので、受けてみた実感として両者を比べてみた。
AWS
□ 資格名
AWS Certified Solutions Architect Professional (略名SAP, SAP-C02)
※ SAPと聞くととある企業の基幹システム系の製品が思い浮かぶかもですが、単純に資格の略名がSAPなだけで、試験問題にその製品要素は1mmも出ないので安心してください。
□ 試験時間と問題数
3時間で75問。1問にかけられる時間は約2分~3分。
なので3時間といえど、悠長に解いていたら時間が足りなくなる。
□ 資格取得日
2024/7/8
午前~午後にかけて試験を受け、当日の夜には結果のメールが来ていた。
その他のAWSの試験を受けたときも、午前から午後ぐらいに受けた試験は、当日の夜に結果メールが来ており、今回も結果メールが来る時間は他の試験と同じ時間帯だった。
□ 試験を受けてみて
とにかく範囲が広いし、問題文も長い。全問長いわけではないが、長文の問題がほとんどだった。
文章の頭から読むのではなく、文章の終わりを読んで、何を問いかけているのか概略を読み取った上で、文章の中からキーワードになるアーキテクチャを拾い読む方法は効率が良かった。
特にこの試験では、高可用性が問われているのか、多少時間や運用の手間がかかってもコスト削減ができる方法を問いかけているのか、またはとにかく運用の手間を減らしたいのかなど、その問題で何を問われているのかが重要。
ある選択肢だけを見て、その選択肢がAWSの技術を正しく説明しているように見えても、それが問題文で問いかけていることに合っていないなら、その選択肢は間違い。
なので、見直しの時間でも、改めてその問題が何を聞いているのか確認するのがおすすめ。
□ 見直し前にトイレに行ってよかった
テストセンターで受験したので、試験時間を消費するけれど係の人を呼んだら途中でトイレに行ける。
自分は2時間20分ほどかけて全問を解いたあとトイレに行き、残りの約30分で見直しをした。
やっぱりトイレに行った後に見直すと、全然気づいていなかったポカミスにも気づいた><。
見直しの時間を考慮しながらトイレに行けたら行った方が良いと思う。
GCP
□ 資格名
Professional Cloud Architect (略PCA)
□ 資格取得日
2024/7/12
午前に試験を受け、試験後の画面に暫定の結果がすぐに表示された。
私の時は英語でPassと記載があった。
結果の表示の前にアンケート画面もあるので、アンケートなのかと勘違いして一瞬読み飛ばしそうになりましたが、試験の暫定結果の記載やGoogleの審査後に正式な結果が送られる旨の記載があった。
暫定であるものの試験結果がすぐに分かるのは良かったです。
その後はGoogleでの審査を経て、7~10日以内に正式な最終結果がメールで届きます。
自分の場合は二日後にメールが来ていたけれど、迷惑メールのフォルダに入っており気づくのに遅れた。
認定証明書はCredlyからダウンロードができる。
□ 試験時間と問題数
2時間で50問を解く試験。
長文ではないので、見直しの時間含めて十分余裕あり。
□ 試験を受けてみて
GCPのベストプラクティスを取り入れるならば、どれになるかという問いが多かった。
実際にGCPで開発していた時に開発者向けドキュメントを読んでいたが、使う人が少なそうな細かなカスタマイズはサポートしません、なぜならGCPが支持する方法はこうだからですということを言いたいかなというのは感じていた。
Professional Cloud ArchitectにGCPのベストプラクティスを問いかける問題が多いのも、クラウドサービスとしての思想に一貫性がやはりあると思った。
裏を返せば、GCPはAWSのように痒いような痒くないような微妙なところまでカスタマイズはできないので、AWSと比べるとGCPでできることは微妙に減る。
あなたがGCPに合わせた方が良いんです!とGCPは言いたいんだなというのを、開発者向けドキュメントでも今回の認定試験の問題からも感じた。
あとは、やはりAWSと同じように、試験問題がコスト削減をする方法を聞いているのか、コストは関係なく運用の手間をなるべく減らしたいのか、はたまた可用性を気にしているのか、問いかけられているのが何かを読み取ることが大事だと思う。
□ 受験者承認コードが必要
AWSとは違い、GCPでは受験者承認コードが必要。
テストセンターでの受付時に、申込時にメールで届いた受験者承認コードが必要だった。
メールには印刷する旨の記載がありましたが、私が行ったテストセンターでは、メールに届いた承認コードを紙に記入すればOKだったので、印刷は必要なかった。
アーキテクトのプロフェッショナル試験としてどちらが難しいか
圧倒的にAWS SAPの方が難しかった。
AWSは試験範囲が広いので、問題に出るAWSのサービスの数がGCPよりも遙かに多い。
なのでAWSで普段触ったことがない機能もしっかり勉強しておく必要があった。
さらにクラウドサービスの機能としてAWSはGCPよりもカスタマイズできるところも多いからか、実機で触っていた記憶を思い出すともしかしてあのサービスの設定でできたかな?と混乱する部分があった。
一方クラウドサービスの機能として、GCPはGCPの言う方法に従ってください思想を感じるので、実機で触っていた記憶を思い起こしても試験中に混乱することはなかった。
GCP PCAの問題は文章自体も短いし、聞いていることが分かりやすい素直な問題文が多い!
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