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Dvorak配列 + Google日本語入力 のススメ

2021/01/16に公開

Dvorak配列とは

上の画像のようなキーボード配列で、より文字入力が楽になるようにとDvorakさんが考案したキーボード配列です。
Macであれば、キーボードの環境設定の入力ソースから簡単に設定することができます。
世に出ているほとんどのキーボードに印字されている配列はQWERTY配列と呼ばれています。

いいところ

よく使われるキーほどホームポジションに近い

英字入力でよく使われるtneなどのキーがホームポジションに配置されています。
Dvorak配列を使うと、ホームポジションのある真ん中の横列キーの使用率が70%ほどになると言われています。
確かQWERTY配列での真ん中のキーの使用率は30%ちょっとくらいだったと思います。

左右の手で交互に打てる

さらに、文字を入力する際に、右手と左手で交互に打てる確率が高くなるように設計されています。
これによって入力が速くなったり、疲れを両手に分散できたりします(多分)。

なんかカッコいい

QWERTY配列以外の配列を使っているとなんかカッコいいです。
「すげー」とか「変態じゃーん」とか言われるので嬉しいです。
上述したいいところも知っての上ですが、僕がDvorakに入門した大きな理由はこれです。

わるいところ

「く」とか「きょ」とかが打ちづらい

Dvorak配列はあくまで英字入力に特化した配列なので日本語入力では不便なところがあったりします。
例えば「く」を打つときには、k(左人差し指) -> u(左人差し指)と打つ必要があるので左手がしんどいです。
また、「きょ」を打つときには、k(左人差し指) -> y(左人差し指) -> o(左薬指)と打つ必要があり、これまた左手が辛いです。

他人にPCを貸すと何も打てなくなる

他人に入力してもらったりするときにPCを貸すと、何も入力できなくなります。
いちいち入力ソースをQWERTY配列のものに戻す必要があってめんどいです。

他人のPCを借りると何も打てなくなる

人にPCを貸すと何も入力できなくなるのと同様に、他人のPCを借りて何かを入力するときに何も入力できなくなります。
キーボードに印字されているアルファベットを見ながら入力するというPC初心者のような姿に退行することができます。

QWERTY配列からの移行がしんどい

PCを触っている人ほどQWERTY配列に慣れてしまっているため、Dvorak配列に移行するのがとても辛いです。
Dvorak使用者が少ないのはほとんどこれが原因じゃないかなと思います。
僕自身も慣れるまで1ヶ月くらいかかった記憶がありますし、移行中は入力速度が亀レベルになります。
しかも最初は配列を覚えられないので、画面上にキーボードビューアを表示し続けることにもなります。

Google日本語入力でDvorak配列の弱点をカバーする

Google日本語入力を使うと、「く」とか「きょ」が打ちづらい弱点をカバーすることができます。
他人のPCが触れない弱点はカバーできません。

Google日本語入力とは

ここ からダウンロードできます。
Macであればこれをキーボード環境設定から入力ソースに指定すると使うことができます。

キーマップ設定

Google日本語入力では、自分で定義したローマ字入力方法を使うことができます。
Google日本語入力の環境設定の一般 -> キー設定 -> ローマ字テーブルの編集から自分で作成したローマ字テーブルをインポートすることができます。

自分が使っているキーマップの紹介

ここ に僕が使っているローマ字テーブルを置いています。
これのコピーをローカルに保存してGoogle日本語入力にインポートするとローマ字テーブルを変更することができます。
このローマ字テーブルを使うと、先ほど例に挙げた「こ」はc(右手中指) -> o(左手薬指)で入力でき、「きょ」はc(右手中指) -> n(右手薬指) -> o(左手薬指)で入力できます。
他にも簡単になっている文字があり、「にゅうりょく」とかも簡単に入力することができます(この記事を入力しながら思いました)。

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