[Slidev]フロントマターを概説してみる
フロントマターとは?
フロントマターとは、各スライドの冒頭の---
で囲われた部分のことです。スライドに関する各種設定を行うことができます。
フロントマターの設定項目
layout
スライドのレイアウトを設定します。どのようなレイアウトがあるかはテーマによって異なります。詳しくは各テーマのページをご参照ください。
なお、デフォルトのテーマのレイアウトについては、以下のページで紹介しています。
title
スライドのタイトルを設定します。Webブラウザ上のタブに反映されます。title
が指定されていない場合は、最初のヘッダーがtitle
として設定されます。
title: ''
titleTemplate
タイトルのテンプレートとなります。%s
にtitle
に設定した文字列が入ります。デフォルトは%s - Slidev
です。
titleTemplate: '%s - Slidev'
theme
スライドで使用するテーマを設定します。テーマは自分で作成したり、テーマギャラリーから選択することができます。デフォルトはdefault
です。
theme: default
addons
使用するアドオンを設定します。デフォルトは[]
です。
addons: []
remoteAssets
リモートアセットのダウンロードに関する設定です。ダウンロードする場合にはtrue
を、しない場合にはfalse
を設定します。また、開発環境でのみ有効にする場合にはdev
、ビルド時のみ有効にする場合にはbuild
と設定することも可能です。デフォルトはfalse
です。
remoteAssets: false
monaco
コードブロックにおけるMonacoエディタの使用に関する設定です。Monacoエディタを使用する場合には true
を、しない場合にはfalse
を設定します。また、開発環境でのみ有効にする場合にはdev
、ビルド時のみ有効にする場合にはbuild
と設定することも可能です。デフォルトはdev
です。
monaco: dev
download
SPAにビルドした際に、ダウンロードボタンを表示するかしないかを設定します。true
にするとダウンロードボタンが表示されるようになります。デフォルトはfalse
です。
download: false
codeCopy
コードブロックでコピーボタンを表示するかしないかを設定します。true
にするとコピーボタンが表示されるようになります。デフォルトはtrue
です。
codeCopy: true
info
SPAにビルドした際に、Informationとして説明文を表示することが可能です。マークダウンで記述することが可能です。デフォルトではfalse
になっています。
info: false
highlighter
コードブロックでのシンタックスハイライトの設定です。Slidevではシンタックスハイライトとして、PrismとShikiを使うことができます。デフォルトではprism
となっています。
highlighter: prism
lineNumbers
コードブロックで行番号を表示するかしないかを設定します。true
を設定すると、行番号を表示します。デフォルトではfalse
になっています。
lineNumbers: false
colorSchema
スライドの配色に関する設定です。dark
、light
、all
、auto
から選択可能です。デフォルトではauto
が設定されています。
colorSchema: auto
routerMode
SlidevはVueを使って作成されています。routerMode
ではVue Routerのモード設定を行います。hash
もしくはhistory
が選択可能です。デフォルトではhistory
となっています。
routerMode: history
hashモードとhistoryモードの違いについては、以下の記事をご参照ください。
aspectRatio
スライドのアスペクト比を設定します。16/9
や1:1
のように設定します。デフォルトでは16/9
となっています。
aspectRatio: 16/9
canvasWidth
スライドの幅を設定します。単位はpx
です。デフォルトでは980
となっています。
canvasWidth: 980
exportFilename
スライドをエクスポートした際のファイル名を設定します。拡張子は自動的に追加されます。デフォルトではslides-export.pdf
(あるいは.png
)というファイル名でエクスポートされます。
exportFilename: ''
selectable
スライド中のテキストを選択できるようにするかしないかを設定します。true
を設定すると選択できるようになります。デフォルトではtrue
となっています。
selectable: true
themeConfig
テーマのカスタマイズをします。デフォルトでは{}
となっており、何も設定されていません。
なお、どのようなオプションがあるかは各テーマのドキュメントをご参照ください。
Seriphテーマのカスタマイズ例:
theme: seriph
themeConfig:
primary: '#5d8392'
fonts
スライドのフォントに関する設定です。デフォルトでは{}
となっており、何も設定されていません。
なお、フォントはGoogle Fontsから自動的にインポートしてくれます。
fonts
の設定例:
fonts:
sans: 'Robot'
serif: 'Robot Slab'
mono: 'Fira Code'
favicon
Webブラウザのタブに表示されるアイコンを設定します。デフォルトはSlidevのアイコンになっています。(以下のURL)
favicon: https://cdn.jsdelivr.net/gh/slidevjs/slidev/assets/favicon.png
drawings
スライドに対して行った描画に関する設定をします。デフォルトでは{}
となっており、何も設定されていません。詳しくは以下のページをご参照ください。
drawings
の設定例:
drawings:
persist: true
plantUmlServer
ダイアグラムをレンダリングする際に使用するPlantUMLサーバのURLを指定します。デフォルトではhttps://www.plantuml.com/plantuml
となっています。
plantUmlServer: https://www.plantuml.com/plantuml
record
スライドのレコーディングに関する設定を行います。レコーディングを可能にする場合はtrue
を設定します。また、開発環境でのみ有効にする場合にはdev
、ビルド時のみ有効にする場合にはbuild
と設定することも可能です。デフォルトはdev
です。
record: dev
remote?
インバウンドリクエストにサーバを公開する際に設定します。remote?
に設定した文字列がプレゼンターモードにアクセスする際のパスワードとして設定されます。デフォルトではfalse
になっています。
remote?: false
css
使用するCSSエンジンを設定します。windicss
とunocss
から選択できます。ただしUnoCSSは2022/12/16現在試行中です。デフォルトはwindicss
となっています。
css: windicss
備考
permalink
Jekyllでは定義済みグローバル変数としてpermalink
がありますが、Slidevでは無効になっているようです。
published
また、Jekyllでは定義済みグローバル変数としてpublished
という変数もありますが、こちらもSlidevでは無効になっているようです。
参考サイト
- フロントマターの設定 | Slidev
-
Front Matter | Jekyll
Discussion