webエンジニア1年目へ応用情報のススメ
webエンジニア1年目は応用情報まで受けるんだ!
はじめまして。
2023年4月にwebエンジニアデビューし、2023年10月に応用情報技術者試験を受験・合格しました。
今回は、webエンジニア1年目に向けて
- 基本情報・応用情報って受けたほうがいいの?
- 役に立つの?面白いの?
という2点に絞ってお話したいと思います。
想定読者
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webエンジニア1年目、周りの「基本・応用情報受けると良いよ。」「いや、取る必要ない。」という声に振り回されて生きる道さえも見失ってしまった人。
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次の略語のうち、一つでも意味を知らないものがある人
- RFC
- DNS
- SFTP
※これらは私がバックエンドの業務をする中で会話の中で出てきて、「なにそれ?」となった単語です。
主張
Webエンジニア1年目は基本情報を受けるんだ!基本情報を勉強したなら応用情報まで受けとけ。
業務に速攻で効く訳じゃないが、内容は面白いぞ!
なぜ受けるべきなのか
-
知らないとバカにされる用語を網羅する!!
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1年目で知りづらい基本理論・アルゴリズム・コンピュータそのものについて・DB、ネットワーク、セキュリティ・システム開発のマネジメント・ビジネス戦略と、幅広く理解する
私の短い業務経験でも、「webエンジニアなら常識でしょ。」 と言われるような知識や理解が足りていないと、印象を悪く持たれてしまうことがありました...。
1年目だからこそ知っておくことで 「お、やるやん。」 と思ってもらえる機会はきっとあります!
だからこそ、Webエンジニア1年目は基本情報を受けて欲しい!
そしてこれらを知ることは、意外と面白い んですよ!
基本情報で面白かった内容
基本情報の内容で知れて良かったのは、ソートアルゴリズムです。
ソートアルゴリズムの面白さを分かりやすく語ってる私のオススメYoutubeはこちら↓
基本情報を勉強したことがない方にお聞きしたいです。
「あなたは、配列の中身をソートする最適なアルゴリズム知ってますか?」
昇順にソートするなら、おそらく最もシンプルな方法が 「配列の中でn番目に小さいものを配列のn番目に置く」 というものでしょう。
あるいは 「配列の中でn個目とn+1個目を比較して、大きいものを後に置く」 という方法で実装した経験もあるのでは?
まさかそんなダサい方法しか知らない訳ないですよね?
しかし、コンピューターサイエンスを学んでこなかった私のような人間は、基本情報をやらない限りその方法を知らないまま一生を過ごす可能性があります。
基本情報を勉強すると、気持ち良いくらい巧妙なソート方法 を学ぶことができます。
応用情報で面白かった内容
応用情報の内容は、基本情報をちょっと深掘りした 感じです。
これが私の主張である、「基本情報に受かったなら応用情報まで受けとけ。」の根拠でもあります。
基本情報をちゃんと身につけたなら、1年目でも応用情報も受かることは可能
です。
一方で大きく違うのは、記述を含む午後試験が存在することです。
そして、その午後問題が面白かった内容になります。
私が受験した時の午後問題の一つを例として挙げます。
「とある企業でメールの誤送信によるセキュリティインシデントが発生した。そこで、メールに電子署名を付加する ことを検討した。そのメールへの電子署名付加とメール内容の検証の中で使用する暗号鍵の種類を、誰が発行する・どの暗号鍵かという組み合わせで答えなさい」(問1 設問2 (2)の要約)
この問題は、基本情報で学んだ電子署名・暗号鍵の仕組みを、あなたは本当に理解していますか? ということを問うています。
私は初見の午後問題は大体分からなかったこともあり、
基本情報で「意味は理解したけど、利用している想像がつかない」という内容があったとしても、応用情報ではケースとして理解できるので、より深く知識を身につけることができます。
基本的な勉強方法
一応、勉強方法にも言及しておこうと思います。
基本情報・応用情報の目的を、「常識的な知識・理解を自分の血肉として身につけ、今後のwebエンジニア人生の基盤とする」 というところに据えており、「一夜漬けで試験に合格してモテる」というところではないことを前提とした方法となります。
- 網羅的なテキストを通読する
- 過去問題を3周以上する
2は合格するための勉強なので説明は割愛します。ただ、基本情報・応用情報は結構な割合が過去問から出題されますので、過去問を周回することが点数を上げる近道です。
過去問道場がオススメ。
テキストには全て載ってない
1の勉強をする上で重要なことは、「どういう理屈?どういう仕組?」というのが分からない説明があった場合、自分で調べることです。
これらの試験は範囲が広い分、一冊のテキストで全ての項目を十分に説明することは困難です。
これにより、自分で調べるというwebエンジニアに最も求められる能力の一つを鍛えることにも繋がります。
私が使用したテキストはこちらです。→ amazon - イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
基本情報・応用情報の意義
ここまでお読みいただきありがとうございました。
最後に、私はこれらの試験のwebエンジニアにとっての意義は、「エンジニア人生を支える知識を身につける格好の機会」 であると思います。
こうした土台となる知識があることで、ふとした時に業務で活きたり、様々な技術の学習スピードが上がったり、たくさんの恩恵がありました。
なので、今後に基本情報・応用情報を受験する方が「面白い!」と思いながら、いつか、「業務でやってるこれ、あの試験で勉強したやつやん!」となったなら嬉しいです。
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