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管理画面はRetoolで楽したい、使い方とTipsなど

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Retoolとは

Retoolは、エンジニアが迅速かつ効率的に業務用の社内ツールを構築するためのプラットフォームです。データベースやAPIと簡単に接続でき、直感的なドラッグ&ドロップ操作でユーザーインターフェース(UI)を作成できます。プログラミングの知識があれば、複雑な業務フローも簡単に実装可能です。一般的な用途としては、顧客サポートダッシュボード、在庫管理システム、営業分析ツールなどが挙げられます。

Retoolの強みは、既存の開発資産を活かしつつ、迅速にカスタマイズされたツールを提供できる点です。バックエンドの知識がなくてもデータベースやAPIに直接接続可能であり、JavaScriptを用いて柔軟なカスタマイズも行えます。

Retoolの基本的な使い方

1. アカウントの作成とログイン

Retoolの公式サイトからアカウントを作成します。無料プランも提供されており、簡単に試用が開始できます。

2. データソースの接続

まず最初に、使用するデータソースをRetoolに接続します。主に次のようなデータソースがサポートされています。

  • PostgreSQL
  • MySQL
  • Google Sheets
  • REST API
  • GraphQL
  • MongoDB
  • Firebase

データソースの認証情報やエンドポイントを入力するだけで接続が完了します。

3. UIの作成

Retoolでは、ドラッグ&ドロップで直感的にUIを作成できます。主要なコンポーネントとして次のようなものがあります。

  • テーブル(Table)
  • フォーム(Form)
  • ボタン(Button)
  • 入力フィールド(Text Input, Dropdown)
  • チャート(Chart)
  • コンテナ(Container)

画面上でこれらのコンポーネントを配置し、設定パネルから表示内容やレイアウトを自由に調整できます。

4. クエリの作成とデータの取得

データソースからデータを取得するために「クエリ」を作成します。SQLクエリやREST APIのリクエストを記述して実行できます。クエリの結果を画面上のコンポーネントに連携することで、リアルタイムにデータを表示できます。

例えば、データベースからユーザー一覧を取得するクエリを書き、テーブルコンポーネントに結果を紐づけることで、ユーザー一覧表示ツールを簡単に作成できます。

5. インタラクションの設定

ユーザーの操作に応じてクエリを実行したり、画面表示を変更したりするインタラクションを設定します。JavaScriptを使い、ボタンをクリックした際の動作やフォーム送信時の処理などを自由にカスタマイズできます。

例えば、フォームに入力された情報をデータベースに追加する処理や、ボタンを押すことでAPIを呼び出し、結果を画面に表示することが簡単に行えます。

6. 公開と共有

作成したツールはすぐに公開して、チーム内で共有可能です。権限管理も行えるため、特定のユーザーだけに閲覧・編集権限を付与することができます。

Retool Tips:こんなこともできます

1. 外部APIと連携して高度なツールを作成

Retoolでは、Stripe、Slack、Twilioなど、様々な外部APIとの連携が簡単に行えます。これにより、支払い管理ツールやメッセージ通知ツールなど、実務に即した高度な社内アプリケーションを迅速に開発可能です。

2. JavaScriptを用いた柔軟なロジック設定

Retoolでは、JavaScriptを用いてカスタマイズ性の高い処理が可能です。例えば、条件分岐や計算処理、フォームのバリデーションなど、さまざまな用途で自由度の高いロジックを設定できます。

3. デバッグ・監視機能

Retoolにはデバッグ用の機能も充実しています。クエリの実行結果をリアルタイムで確認したり、エラー発生時のログをすぐに把握できるため、トラブルシューティングが迅速に行えます。

4. 簡単なCRUDアプリ作成

データベースのデータを簡単に作成・更新・削除できるCRUDアプリを素早く構築できます。これにより、管理画面の開発が劇的に簡単になり、開発リソースを大幅に削減できます。

5. バッチ処理・スケジュールジョブの自動化

Retoolのスケジュールクエリ機能を使えば、定期的に実行したいバッチ処理や定期的なデータ更新を自動化できます。例えば、毎日決まった時間にデータベースのバックアップを取ったり、レポートを生成したりすることも可能です。

6. 高度なアクセス制御と権限設定

Retoolでは、ユーザーごとの権限設定を細かく管理できます。特定のユーザーやチームに対してのみ編集や閲覧を許可したり、管理画面の特定の機能を制限したりすることが可能です。

7. GitやCI/CDとの連携

開発したアプリケーションをGitでバージョン管理したり、CI/CDパイプラインと連携して継続的にアップデートを配信することもできます。これにより、開発と運用の効率性が大幅に向上します。

まとめ

Retoolは、少ない労力で高品質かつ柔軟な業務ツールを迅速に構築できる強力なプラットフォームです。ドラッグ&ドロップで直感的にUIを作成し、クエリとJavaScriptを駆使して高度なインタラクションを簡単に実現可能です。外部APIとの連携や細かなアクセス制御など、多彩な機能を活用して効率よく業務効率化を進めましょう。

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