fly.ioで、停止中マシンに課金されるようになるらしいお話
先日、fly.ioサポートからメールが届きました。
題名は2024年の4/25から停止中マシンのディスクスペースに料金がかかるようになります
とのこと(ざっくり英語翻訳)
(どんどん無料でできる枠が厳しくなっていくといえば、いつからだか知らないが、新規ユーザーでは無料プランに登録できないようになっているらしい。既存のユーザーはLegacy Hobbyという別プランとして引き続き無料らしい。ほぇー)
下手に課金が発生してしょんぼりしたくないので、メールをざっくり翻訳しながら読んでみた。そんな記事
目次
- 料金形態がどう変化するの?
- 課金の量はどこで確認できるの?
- どうして課金することにしたの?
1. 料金形態がどう変化するの?
4/25から課金が開始され、5/1の請求書からRootFS(ストレージ)に対して料金が追加されます
リソース | 月額料金 | 課金条件 |
---|---|---|
RootFS | $0.15/GB | 30日間停止しているマシンに対して課金 |
RootFSのFS
はファイルシステム
の略で、マシンをすぐに再起動できるようにrootディレクトリを保存しておくストレージのことらしい。
AWSでいうと、マシン(EC2)を停止しても、スナップショット(AMIもといEBS)を保存しておくならその分の料金はちょっとかかります。
くらいのイメージ。
AWSでのストレージ(EBSボリューム)は1ヶ月あたり$0.05/GB
。flyのほうはちょっとお高めです。
(Flyの方は稼働中での料金かからないので一概には言えないかも)
"使わないくらいなら削除しといてね"という意図を感じる。そんな料金変更でした。
2. 課金の量はどこで確認できるの?
使用しているストレージの容量で課金されることと、課金されたくなかったら稼働していないマシンは逐次削除していけばいいことはわかった。
さてところで、現状のまま放置しているとどのくらいの課金が発生するのだろうか?
これはしっかりと各マシンのApplication Informationから確認できる。
まずはfly.ioにログインしてダッシュボードにアクセス。
Appsから、使用状況を確認したいマシンを選ぶとそのマシンごとの情報を閲覧できる。
マシンごとのOverviewから、Application Informartion
をみると、一番下にRootFS Sizes
の項目があり、そこでそのマシンが使用している量がわかるというわけだ。
このマシンでは1 GBだったが、他のPythonライブラリを少しばかりインストールしているマシンでは2 GBになっていた。
停止しているマシンはrequirements.txt
の整理をしておくと課金が減らせそうね。
3. どうして課金することにしたの?
これはどちらかというと余談的になるかもしれないのだが、ちゃんとメールに書いていてくれていたのでざっくり翻訳してみる。
Flyのマシンを停止しているあいだはCPUやRAMを占有しないことにより、料金を安く済ませています。
しかし、マシンのストレージ内にあるRoot以降のディレクトリに関しては、マシンの再起動を早くするために占有されたままにしています。(これがRootFS)
こうすることで、Nodeなどのruntime環境がすでにインストールされた状況を保つことができるというわけです。
それらをインストールするための時間を必要とせずに再起動が叶います。
ただし、そのためには当然ストレージの容量が必要で、ずぅっと停止しているマシンのために無駄なコストがかかってしまっているのです。
そんなわけで、停止中のマシンに対しては30日あたり$0.15の料金がかかるように料金変更します
とのこと。
まぁ1ヶ月ずっと停止(要は放置されている)にかかわらず、負担がかかっているのはよくない状況であるものね。
AWSの3倍の値段つけているあたり、本気で放置リソースを根絶させようししているように見える。
そんな強気な値段設定だなぁという感想を抱きつつ、今回の記事はこれでおしまい。
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