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花粉症持ちリモートワーカーが1ヶ月で応用情報に合格するまでにやったこと

2023/12/21に公開

はじめに

フルリモートでデザインエンジニア[1]をやっています。
この度、令和5年度秋期の応用情報技術者試験に合格しました。どんな風に学習を進めたか、俗にいう0次試験[2]をどうやって乗り切ったかを書いていきます。

想定読者

  • リモートワーカーで外にほとんど出なくなったけれど応用情報が取りたい
  • 花粉症で春と秋がつらいけれど応用情報を取得したい
  • 得点はギリギリでもいいからとにかく応用情報に合格したい

筆者のスペック

筆者のスペック・状況は下記のとおりになります。

  • 大学は文系(法学部)卒
  • WEBサイト制作・WEBシステム構築をやってきて約10年
  • 家にいることが多い
  • スギの花粉症に悩んで4年ほど
  • Vtuber

0次試験編

0次試験は申し込み前から始まっています。

花粉症のタイプによってそもそも受験時期を変える

試験会場によっては、スギ林の中の大学……ということが情報処理技術者試験では割と起こります。ご自身が何の花粉に弱いかを把握し、それに合わせて受験時期を決めると良いでしょう。
スギ、ヒノキ花粉がダメな人は秋に、ブタクサがダメな人は春に受けたほうが良さそうです。両方に引っかかる場合は、秋期を選んだほうが幾分マシ、という感じです。

行きだけは同行者を付ける

朝起こしに来てくれるお目付け役がいる人もいない人も、試験当日の朝だけは会場手前まで送ってくれる人を付けたほうが良いです。試験直前は試験の内容で頭がパンパンなはずです。行ったことのない土地に行くのに地図を見ている余裕がないです。

学習編

テキスト

使っていたテキストはこちら。ページ数が多くても良く、とにかく図解が多いものをチョイスしました。
https://gihyo.jp/book/2022/978-4-297-13188-3
キタミ式を一日1回は全体をパラパラめくり、300ページづつに分けて[3]音読する、を試験日まで毎日やっていました。最低限テキストに載っているような内容の問題は即答できるようにしたかったという側面が大きいです。所要時間は1日計2時間ほどです。

過去問

1000ページあるテキストでもシラバスの内容を網羅することは難しく、過去問をひたすら回していました。平日5日間で午前・午後1回分を解いて復習し、土日で午前午後1回分解いて復習し……を繰り返していました。解答時間は午前問題1回分が短めで45分、午後問題1回分が150分。
過去問はIPAで公開されている過去問を5年分やりました。5年分といっても、直近2回分からは同じ問題が出題されることが少ないので、令和4年度春期と令和3年度秋期は飛ばしています。
復習は、採点が終わったらテキストの内容から間違えた問題の解説をすぐ探し、見つからない時はおなじみ応用情報過去問道場ドットコムの解説を読み、覚えたいところを紙になぐり書きをするなどをしていました。
午前問題の解き方で参考にしていた動画はこれだけです。応用・高度試験午前問題無敗Vtuberにあやかりたく。
https://www.youtube.com/watch?v=dQmhBOQrrUk
手書きで解答する練習はしてよかったです。タイピングでの書き物に慣れてペンを持たない生活をしていると、鉛筆を持って咄嗟に文字が書けなくなるものですから。

しくじり編

1ヶ月しか勉強時間がない場合に、効果が薄いものがあるとしたら……(※個人差があります)

余裕がないのに勉強配信をした

#studywithme、いわゆる勉強配信という配信ジャンルがあります。文字通り勉強しているところを配信で見せるものです。効能があるとすれば、視聴者という監視の目を味方につけることで、長時間集中して勉強できることでしょうか。
ただ、人の目を気にしながら勉強するということは、人の注目を集めたくなってしまう意味で気になってしまう人、または人に教えられないような必殺技的な勉強方法を確立している人にとっては却って勉強がやりづらいです。(筆者は両方当てはまります)
今回はただでさえ1ヶ月しか期間がなく、しかも仕事がある中、本当に余裕がないときに配信はやるものではないなと思いました。やるなら勉強の期間を長めにとって、コツコツ回数を重ねてやるべきだったと反省しています。

試験中編

午前はただ解くだけですが、午後は分野選択をミスると取れる点も取れなくなります。ある程度やる問題の分野は絞りましょう。

選んだ午後問題分野

  • 情報セキュリティ(必須)
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 情報システム開発

情報システム開発はWEB系の人にとってはサービス問題なことが多そうです。必ず選択しましょう。(過去にCSSの書き方みたいな問題が出たこともあります)

結果

  • 午前: 71.25%
  • 午後: 64.00%

新種の問題や動揺した問題全部間違えていたのではないかと思うほど、個人的には悔いの残る結果でした。過去問5年分では足りなかった、配信は時間がかかるからやらないほうが良かった等、色々と反省点はありますが、合格は合格、偉業は幾らか割り引かれても偉業には変わりありません。

おわりに

とにかく応用情報を取得したい人向けに体験談を書きました。日々のお仕事や様々な予定で忙しい合間を縫って、資格取得をしようとするあなたはえらい!どうかご武運を!

脚注
  1. 筆者の働いている企業は、ロジックの得意なフロントエンドエンジニアとCSSが得意なフロントエンドエンジニアを区別し、部署や呼び名を変えています。筆者は後者に該当し、デザインエンジニアと呼ばれる職種です。CSSでもJSでも、目的の達成のために手段を問わないタイプです。 ↩︎

  2. 起床してから試験会場への到着までを完遂することを指します。 ↩︎

  3. キタミ式の教本は1000ページ近くあります。 ↩︎

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