専門実践教育訓練給付金を申請するうえでやったこと
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この記事は私が、教育訓練給付制度のうち専門実践教育訓練給付の申請を行ううえでやったことの記録です。
個々の作業や手続きは難しくないですが、一連の流れを把握するための備忘録でもあります。
なんでこの記事をわざわざzennに投稿するかというと、この制度を用いることでIT関連のリスキリングのための専門訓練がお安く受けられるため、そのことを共有できたらなと思ったからです。
教育訓練給付金制度とは
タイトルの専門実践教育訓練給付金について説明する前に、まずは教育訓練給付金制度について。
教育訓練給付金制度は厚生労働省のサイトで以下のように説明されています。
教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
要するに働く人または失業中の人が新しいスキルや資格を取得し、キャリアアップを目指すことを支援する制度です。
申請することで受講講座の費用の一部を受け取ることができます。
教育訓練給付金制度は複数の種類があり、それぞれ受けられる条件や給付率が異なります。
今回はそのうち専門実践教育訓練についてのみ説明します。
- 専門実践教育訓練
- 給付率: 50%(年間上限40万円)
- 資格取得をし、かつ終了した日の翌日から1年以内に被保険者として雇用された場合は追加で20%追加で給付
- 給付要件
- 申請が講座開講の1ヶ月以上前
- 雇用保険の被保険者で加入期間が2年以上 or 雇用保険の被保険者だった者で離職から1年以内かつ加入期間が2年以上
- 給付率: 50%(年間上限40万円)
専門実践教育訓練の要件に一致しない方は特定一般教育訓練または一般教育訓練が受けられるかもしれないので別途調べてみてください。
専門実践教育訓練で受けられる訓練
この制度で受けられる講座は厚生労働大臣指定教育訓練講座ということで、検索サイトが用意されています。
受けられる講座は医療から教育、技術職など様々な専門技術訓練があります。
IT関係に絞ってみると、未経験者向けのプログラミングスクールから大学院修士課程まであり、分野もAIエンジニア、IoT、デザイン、セキュリティなど様々あります。
幅広い選択肢が用意されており、個々人の経験値や受けたい専門性に合わせて講座を選べるかと思います。
検索サイトの講座の詳細ページでは年度ごとの受講者数や就職実績、講座の評価が載っているので、講座を選ぶ際の参考にできると思います。
専門実践教育訓練の給付金の申請方法
以下は専門実践教育訓練給付の申請を行うまでのプロセスを書いていきます。
講座に申し込む
受けたい講座が決まったら、その講座の募集サイトにアクセスして募集してください。
募集方法は講座ごとに異なるため、それぞれの募集方法に従ってください。
募集に合格し講座を受けることが決まったら、次に示すキャリアコンサルティングを受けましょう。
ハローワークでキャリアコンサルティングを予約する
講座に通うことが決まったら、申請を行う前にハローワークでキャリアコンサルティングを受けます。
キャリアコンサルティングではコンサルの方と面談して、キャリアの悩みや不安を相談するんですが、
正直申請のための通過儀礼的なもんです。でも書類はちゃんと用意して受けましょう。
キャリアコンサルティングを受けるには予約が必要です。予約は以下のサイトから受け付けています。
予約は意外と埋まっていることがあるので、日にちに余裕を持って予約しましょう。
コンサルは対面もしくはWeb面談のどちらかを選択できます。お好きな方を受ければよいと思います。
私は対面で受けました。
ジョブカードを書く
キャリアコンサルティングを受ける際に、ジョブカードを作成する必要があります。
ジョブカードの様式はハローワークの窓口のほか、以下のサイトからダウンロードできます。ExcelかPDF形式です。
Excelを編集してプリントするか、PDFをプリントして手書きするかは自由にしていいと思います。
ジョブカードでは興味関心や自分の強み弱み、将来の働き方などを書きます。
これらは1トピックあたり2、3行それっぽく書けば十分です。
あとは学歴と職歴シートあるので、それも書きましょう。
シートを通して西暦と和暦は統一しましょう。統一してなかったらコンサルの人から手直しさせられます。
ジョブカードが書けたら、コンサルを対面で受ける場合はプリントアウトして当日持っていく、
オンライン面談だったら事前に予約サイトでアップロードする必要があります。忘れないようにしましょう。
キャリアコンサルティングを受ける
面談当日になったら対面の場合は、筆記用具とジョブカードを忘れず、予約したハローワークに時間通り行ってコンサルを受けましょう。
オンラインの場合はWeb面談に遅れないようにしましょう。
コンサルを受けるとジョブカードの内容を質問されるので、自分が何をしてきたかや今後どうしたいかを答えましょう。
後は申請をするうえでのジョブカードの修正箇所を指摘されるので、その場で手書きで修正します。
一通り話が終わったら、コンサルの方が10分ぐらいで推薦文を書いて渡してくれます。これは申請のときに必要となります。
私が受けた感じ、終始ゆるゆるっとした感じで雑談とかもしながらコンサルは終わりました。
これは人によるかもしれませんが。
ハローワークで申請する
コンサルを受けるのが完了したら教育訓練給付金支給申請を行いましょう。
申請はハローワークに行って提出しますが、電子申請でも受け付けているようです。私は利用しなかったので各自で調べてください。
申請に必要なものは以下の通り。
- コンサルを受けた後のジョブカード
- 銀行の通帳またはキャッシュカード
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 証明写真2枚(3.0cm*2.5cm)
- マイナンバー確認書類
マイナンバーカードはあるなら持っていったほうがいいです。証明写真はマイナンバーカードあるなら必要ないそうです。
申請書は以下のサイトからダウンロードできます。ハローワークの給付課に行けば直接もらえます。
申請書では氏名住所生年月日のほか、マイナンバーや受講する講座の情報を書きます。
また雇用保険の被保険者番号も書く必要があります。知らない場合は自分の職場で確認しましょう。
申請書を書いて書類を用意したら、ハローワークの給付課に行って申請しましょう。
申請には30分ぐらい時間がかかります。
申請が受理されたら半年後に使う申請資料を渡されて完了となります。
実際に申請した感想
申請を行うまでの個々の作業や手続きは面倒でしたが、それぞれ別に難しいことは何もありませんでした。
一番気になったのが、開講の1ヶ月前までに申請するというリミットです。
講座募集の合否判定から開講まで間がないと、リミットに間に合うように慌てて書類を書いたりコンサルの予約を済ませるなど時間に追われることになるかと思います。
なので講座募集の合否にかかわらず、制度を使うならあらかじめコンサルを受けるなど申請の準備をしたほうがいいかもしれません。
あと今回ハローワークに初めて通ったんですが、職員さんは皆様ご丁寧に対応していただき、居心地が悪いとかはなかったです。
もし申請過程でよくわからなくなった場合はハローワークに行って相談しましょう。親切な職員さんが答えてくれると思います。私の場合は答えてくれました。
以上です。
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