ホームラボ用に128GBのESXiホストを作る【2022年】
【背景】
⇒ 128GBのESXiホストを安く作りたい
仮想ルータをたくさん並べたい商用ネットワーク製品の仮想アプライアンスは多くのメモリを要求する傾向にあります。[1]
このため、多数のノードを並べるネットワークの試験を仮想化環境で行う場合、メモリサイズがリソース面でのボトルネックになってきます。
64GBであれば選択肢は多数あるかと思うのですが、今回は128GBのマシンが欲しいと考えました。調べるとベアボーンが有用な選択肢…ということで、実践されている先人たちの情報をありがたく拝見しながら、現行のハードウェアで試しました。
以降はその記録となります。
【ハードウェアの用意】
今回以下のハードウェアを用意しました。
ベアボーン:SH570R6
CPU:Corei7-11700
メモリ:32GB * 4
[2]
SSD:512GB
USBメモリ:16GB
電源ケーブルはSH570R6に同梱されているものを使いました。
LANケーブルは自宅にあったものを利用しました。
またESXiインストールの過程で、ディスプレイとその接続に必要なHDMIケーブル、USB接続のキーボードを使いました。
【ソフトウェアとライセンスの用意】
VMware vSphere環境の試験も想定して、こちらのライセンスを用意しました。
ライセンス:VMUG Advantage
ライセンスの取得と一緒にソフトウェアもダウンロードできました。
今回試した時、VMUG Advantage Membershipのサブスクリプションは以下から選択できました。
【ハードウェアの構成】
SH570R6のマニュアルに従って取り付けを行い、完了しました。
- いずれの作業でも物理的な力は必要ありませんでした。
- 途中、以下の箇所で暫時「?」と思うことがありました。
- 「B. CPU and ICE Module Installation」で図示が無かった「Unfasten the ICE fan thumbscrews on the back of the chassis」を見落とす
【ソフトウェアのインストール】
Rufusを使い、USBでインストールメディアを作成しました。
- デバイスに対象のUSBメモリが選択されていることを確認し、"VMware-VMvisor-Installer-"で始まるisoファイルを指定しました。
- 今回はESXi 6.7を使用しました。
その後「インストールメディア(USB)」「電源ケーブル(AC power)」「UTPケーブル(LAN)」「ディスプレイ(HDMI)」「キーボード(USB)」をベアボーンに接続し、電源を入れました。
BIOSの起動確認後、F2ボタンを押してBIOSのセットアップ画面に入りました。BootタブのBoot OptionでUSBを最初に指定しました。設定を保存してセットアップ画面を抜けると、ESXiが起動してきました。
- そのままESXiの起動を進めると「Initialiizing IOV」が表示された状態でインストール作業が停止してしまいました。
画面の右下に以下が出力されている状態でShiftを押しながらoを押下しました。
Shift + O: Edit boot options
その後出力されている文字列に続けて、半角スペースの後に「noIOMMU」と入力しEnterを押下したところ、ESXiの起動が進行しインストールウィザードが表示されました。
参照URL
以降は、案内に従って情報を入力し、ESXiのインストールが完了しました。
【結果】
無事動きました
【気付いたこと】
2個存在しているLANポートがESXiでは1個しか認識されていない様に見えました。実は、最初に右方のLANポートを接続した状態ではESXiがネットワークに接続できず、左方のポートに差し替えることで解消する現象が発生していました。
調べてみると2個のLANポートはそれぞれ種別が異なる様です。今回の環境で2個目のポートを利用する際は、ドライバの追加が必要となる可能性が考えられます。
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