WindowsでReactの開発を行ってみる
これは何?
React初心者がWindowsでReact開発を試みるための環境構築手順です。
個人的備忘録&社内展開向けです。
概要
本記事の構成は以下のようになっています。
- Node.jsのインストール
- テンプレートプロジェクトの作成
- コード編集
- ビルド
1. まずはNode.jsをインストールする
Reactを使うためにはまずはNode.jsをインストールする必要があります。
Windows環境でNode.jsをインストールするにはいくつか方法があります。
- 公式インストーラをつかう 【公式ページ - Node.js】
-
nodist
をつかう 【nodist - GitHub】 -
scoop
をつかう 【scoop - GigHub】
公式インストーラは間違いないでしょう。
scoop
はコマンドラインで各種モジュールのインストールや管理ができるツールで、私の最近のお気に入りです。
nodist
はNode.js専用(?)のパッケージ管理ツールで、Node.jsのバージョン管理が楽にできるとのことです。
今回はscoop
を使うことを前提に進めます。
scoop
については過去の書いた記事を参照してください。
【Scoopを使った環境構築 - Qiita】
Node.jsにはいくつかバージョンが存在しますが、最近のバージョンならばReactは対応しているようです。
無難に安定版(LTS版)をインストールしておきます。
scoop
でNode.jsの安定版をインストールするためには以下のコマンドを実行します。
なお、2020年10月10日時点でNode.jsの安定版は12.19.0
でした。
scoop install nodejs-lts
Node.jsのインストールが完了したら、念の為バージョンを確認しておきましょう。
node -v
#=> v12.19.0
npm -v
#=> 6.14.8
2. テンプレートプロジェクトの作成
Node.jsがインストールできたらnpx
コマンドを使って、Reactのテンプレートプロジェクトを作成します。
具体的には以下のコマンドを実行します。
npx create-react-app <ワークスペース>
<ワークスペース>
には保存先のフォルダを指定します。
処理が完了したら下記のコマンドを実行して動作を確認してみます。
cd <ワークスペース>
npm start
うまく動作すると以下のように表示されます。
You can now view test in the browser.
Local: http://localhost:3000
On Your Network: http://xxx.xx.xxx.xxx:3000
Note that the development build is not optimized.
To create a production build, use npm run build.
表示に従いWebブラウザで http://localhost:3000
に接続すると、以下のように表示されます。
3. 初めてのReact (Hello World!!)
上記で表示された画面には、Edit src/App.js and save to reload.
と書かれています。
とりあえず src/App.js
ファイルを編集してみます。
jsファイルなので適当なテキストエディタで編集してみます。
本手順ではVSCodeでワークスペースフォルダを開いてみます。
code <ワークスペース>
下記のように表示されます。
ワークスペース内には以下のものが作られています。
- node_modules: 依存パッケージを含むフォルダ
- public: htmlファイルなどを含ぬフォルダ
- src:コンポーネント用のjsファイルやcssファイルを含むフォルダ
- package-lock.json: パッケージの依存関係
- package.json: パッケージの依存関係
では、早速 src/App.js
ファイルを編集していきます。
編集内容としては、ロゴマークの上に<h1>
タグでHello World!!
を書いてみました。
編集が終わり保存したら、ブラウザをリロードすると編集内容が反映されました。
4. Build
最後にビルドを行います。
ビルドを行うには下記コマンドを実行します。
npm run build
処理が完了するとワークスペース内にbuild
というフォルダが作成されます。
これが成果物でこのフォルダを環境にDeployします。
とりあえず、出来上がったものを動作確認するためには、Node上にserve
をインストールするのが手っ取り早いです。
具体的には以下のコマンドを実行します。
npm install -g serve # serveのインストール
cd <ワークスペース>
serve -s build # buildフォルダをルートにしてserveを起動
起動に成功すると、以下のように表示されます。
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ Serving! │
│ │
│ - Local: http://localhost:5000 │
│ - On Your Network: http://xxxx.xx.xx.x:5000 │
│ │
│ Copied local address to clipboard! │
│ │
└─────────────────────────────────────────────────┘
表示されたURLブラウザで開くと動作を確認できます。
最後に
とりあえずWindowsでReact開発が行えるようになりました。
次は、チュートリアルに従ってアプリ作成を行っていきます。
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