意外と知らない? IT界隈用語の意味と語源 【随時更新中】
愛すべきIT界隈の謎用語たち
IT界隈の用語には「よく見るけれどちゃんとした意味は知らない」「なんでこの単語でその意味になるの?」といった愛すべき謎用語がたくさんある。
自分自身への備忘録の意味も込めて、そのようなIT界隈用語の意味と語源を一覧にしてみようと思う。
なお、調査はChat GPTの協力のもと行っているため、間違った意味・語源あればぜひご指摘いただきたい。
冪等性(べきとうせい)(Idempotemt)
意味
同じ操作を何度くり返しても結果が最初の1回と同じになる性質のこと。
語源
英語
“idempotent” はラテン語 idem(同じ)+ potent(力・作用)に由来しており、「同じ作用=繰り返しても同じ効果」という意味。
日本語
「冪等」は、冪=べき乗(power)、等=等しいの造語で、「べき乗しても元と等しい」→「同じ操作を重ねても変わらない」という数学的性質を表す。
ボイラープレート
意味
「毎回ほぼ同じ内容を繰り返し書く儀式的な“定型コード”」 のこと。
具体例
Webサーバの起動テンプレ(express)
import express from "express";
const app = express();
app.use(express.json());
app.listen(3000);
語源
「ボイラープレート(boilerplate)」は元々、単に蒸気ボイラー[1]を作るときの厚い鋼板(boiler plate)を指す語だった。
その後、19世紀末~20世紀初頭にかけて、広告や配信記事を金属の印刷版(プレート)にしたものを新聞社へ配る慣行が生まれた。このプレートがボイラーを作る際の鋼板に似ていることから、既成の版やその定型文を「boilerplate」と呼ぶようになった。
この比喩が転じ、契約書の定型条項やプログラミングの定型コードの意味でも使われるようになった。
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蒸気ボイラーは、水を加熱して高圧の蒸気をつくる圧力容器。作られた蒸気は、発電タービンの駆動、工場の加熱・滅菌、空調・給湯などに使われた。当時は厚い鋼板を曲げて円筒にし、リベットで継ぐのが基本だった。 ↩︎
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