Setup手順はREADMEに書かない!Claude Codeカスタムコマンドで進めるViable Codingの開発フロー
VTeacher所属の m-suzuki です。
時事ネタ #keep4o
騒動でChatGPTクローンを作ったときに、学び得た副産物の話です。
#keep4o
騒動
GPTがレガシーモデルを非表示にしたことで#keep4o
運動にまで発展した大騒動がありましたね。実際に私もGPT-5を触った際、「機械的に聞き返してくることが増えたな」と感じることがありました。これはハルシーネーション対策の一環だと思います。エンジニア視点では技術の進歩として喜ばしいことも、特にChatGPTをコミュニケーション相手として活用していたユーザーにとっては切実な問題であったと、学べることが多くあったことだと思います。
5は4oに比べて回答が淡白なところがあり、4oを友人や恋人、パートナー代わりに調整して利用していた人たちからは「人格が変わった」と評されるほどの変化が生じた [引用元]
特に ChatGPT は、「正確」と「性格」のバランスが極端にブレて、行ったり来たりしている印象がありました。4oに慣れてしまったEQ(感情的知能)重視のユーザーにとっては、5は改悪と受け取られてしまったのも無理はないかもしれません・・・
結局のところ、騒動を経て、有料プラン加入者であれば、設定からレガシーモデル(4oのみ)の選択が可能となりました。
本題:API経由なら4oなど他のレガシーモデルが使える
しかし、今回の件、よく読むと、ChatGPTの採用モデルに限定された話であり、4oモデル自体が廃止されたわけではないようでした(モデル名称の変更はあるようですが)。API経由であれば、4oが引き続き利用可能な状態でした。
2025年8月7日、OpenAIは対話AI「ChatGPT」に最新の大規模言語モデルGPT-5を導入し、従来のモデルを段階的に廃止する方針を発表しました。リリースノートによれば、GPT-5提供開始と同時にGPT-4o(従来のGPT-4オリジナル版)やGPT-4.1、GPT-4.5など複数の旧モデルは利用できなくなり、既存のチャット履歴も自動的にGPT-5相当に切り替えられるとされました。[引用元]
#keep4o
騒動のためにChatGPTクローンの作り方
次の API経由なら4oなどのレガシーモデルが使えるので、あとは対話用アプリケーションを用意するだけで「もどき」が作れます。Vercelが便利なテンプレート集を出しているので、今回はそれの AI Chatbot を使って、それをちょこちょこっと修正して ChatGPTクローン を作ってみました。オリジナルをそのまま使うとパッケージが古いバージョンだったので、Next.js 15など現時点の最新版にアップグレードしました。UIはChatGPTと似た感じになっています。
-
ソースコード
https://github.com/rgbkids/keep4o -
デプロイ先(Vercel)
https://keep4o.vercel.app/
ローカル環境構築、デプロイ方法
従来ならここでREADMEの内容を丁寧に解説していくところですが、今回はより現代的なアプローチとして、AIを活用したセットアップ、具体的にはKiroのように From Vibe to Viable の指針で進めたいと思います!
※ Viable coding
はKiroの提唱と思われがちですが、その界隈ではすでに昨年末には盛り上がっていた話題のようですね。
Kiroを参考にClaude Codeのカスタムコマンド用ファイルを用意
Claude Codeのカスタムコマンドについて
こちらの記事がとてもわかりやすいです!
Claude Codeのカスタムコマンドのファイル( keep4o-setup.md
)に、次のことを定義しました。
-
目標を設定: Kiroの
requirements.md
相当 -
方針を設定: Kiroの
design.md
相当 -
手順を設定: Kiroの
tasks.md
相当
日本語版
使用方法:
Claude Codeを起動して次のようにしてください。あとは指示にしたがってください!
/keep4o-setup
※ ファイルの中身の記述方法は GPT-5 プロンプトガイドを参考にしてみました(これはGPT5向けですが勉強になります)。
さいごに
もし、あなたの周りにレガシーモデルのロスで悩んでいる方がいれば、このアプリケーションをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。その人の性格や生活スタイルに合わせてカスタマイズを加えてから渡すのも、良いアイデアかと思います。
おまけ: カスタマイズ方法
自立性を向上させてAIエージェントらしい振る舞いにしたい、DeepSearchのように深い調査をしたいときなどは、カスタマイズ用のカスタムコマンド( /keep4o-viablecoding
)を作ったので、Claude Code を起動し、次のように使用してください。あとはエージェントと相談しながら進めてください!
/keep4o-viablecoding
日本語版
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