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「頑張る」から「仕組み化」へ:エンジニアが運用作業を改善するためのコツ | Resilire Tech Blog

2024/10/15に公開

はじめに

サプライチェーンリスク管理クラウドサービスResilire@bbbar326です。

エンジニアとして日々の運用作業に追われ、ミスが発生する心理的負担と戦いながら、機能追加・バグ対応の工数と天秤にかけて暫定対応を続けている。このような経験を持つ方も多いのではないでしょうか。個人で解決しようと頑張るのはあくまで短期的な解決策であり、長期的な目線では組織全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、個人の頑張りに頼るのではなく、仕組みとして運用作業を改善し、より効率的にミスのない環境を構築するためのヒントをお伝えします。

アジェンダ

  1. 仕組み化によって解決したいもの
  2. 現状分析:どこがボトルネックになっているか?
  3. 理想的な状態を描く
  4. 段階的に取り組む
  5. コツ①: 流れ作業化
  6. コツ②: ヒューマンエラーの排除
  7. コツ③: 属人的な作業の排除
  8. コツ④: 仕様の調整と理想の実現

仕組み化によって解決したいもの

個々のエンジニアが努力しても、運用の問題は根本的には解決しません。人手の作業がある以上、ミスが発生するリスクは付きまといます。一度ミスが発生すると、自分だけでなく多くの人の時間を使うことになります。

多くの人は「工数を減らすこと」がゴールと思いがちですが、実は「ミスが与えるインパクト」を減らすことこそが本当に解決したいものです。ミスが起こるたびに信頼が揺らぎ、プロジェクトの進行が止まるリスクを抱えています。これを仕組み化によって組織全体で解決することが大事です。

現状分析:どこがボトルネックになっているか?

問題解決には、まず現状を正しく分析することが重要です。例えば、弊社の場合ですと、デモ環境構築作業の過程でDBへのInsert文を手作業で行っている部分がありました。この作業を当日の運用作業の中で行っているため、時間的なプレッシャーや確認不足によりミスが発生しやすい状況にありました。

「ただのヒューマンエラーでしょ?」と思われがちですが、細かい手作業が全体のボトルネックになっていることは多々あります。どこでミスが発生しているのか、そしてそのミスがどのような因果関係で起きているのかを整理することで、改善すべきポイントが見えてきます。

理想的な状態を描く

次に、改善後の「理想の状態」をしっかり描くことが重要です。例えば、こんな状態が理想かもしれません。

  • ミスの発生率がほぼゼロに近づく
  • 日々の作業がスムーズに進み、特定の人に依存しない
  • 商談やデモ環境の構築が自動で行われ、営業チームの効率も向上
  • 組織全体が効率的に動き、売上や成長に直結する

このように、仕組み化によって無駄なく作業が進み、組織全体の成長に貢献できる状態を目指します。

段階的に取り組む

仕組み化に向けて、いきなり全てを自動化することは難しいです。まずは小さなステップから始め、徐々に改善していくことが現実的です。

コツ①: 流れ作業化

まずは、準備さえしておけば当日の運用作業は流れ作業でスムーズに進めることが出来る状態を目指します。弊社では、DBのInsertを実行出来る関数を用意しておくなどの改善をして、当日に行う作業を極力減らすような仕組みを整えました。これによってレビュー済の手順を実施するだけで済むようになり、手順のミスによるヒューマンエラーのリスクを減らすことが出来ました。

コツ②: ヒューマンエラーの徹底的な排除

手順ミスによるヒューマンエラーを解決できたら、次に事前準備の段階で発生するヒューマンエラーを減らすための工夫を施します。例えば、入力内容をツールの中でバリデーションしたり、選択肢から入力できる管理画面を作ったりすることで、ミスを防ぐ環境を整えました。

コツ③: 属人的な作業の排除

続いて、特定の人に頼らない形に改善します。誰がやっても同じ結果が得られるように作業を標準化します。弊社では、管理画面から確認済のAsanaタスクを選択してボタンを押すだけで登録できる仕組みを作ることで、誰がやっても同じ結果が得られるようにしました。

コツ④: 仕様の調整と理想の実現

最後に、理想の状態を実現するため、仕様の最終調整をします。弊社では、インフラ手続きを簡略化し、さらに効率的にデモ環境を構築できるようにしました。

まとめ

以上、弊社の運用作業の改善についてお話しました。

今回お話ししたように、エンジニア個人の努力だけでは組織全体の課題は解決できません。ミスを最小限に抑え、効率的な仕組みを整えることで、組織全体の成長や売上に繋がるはずです。

皆様も日々の運用作業を仕組み化することで、より価値のある業務に集中できる未来を目指してみませんか?

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