『AWSで実現するモダンアプリケーション入門』を読んでみた
はじめに
技術書『AWSで実現するモダンアプリケーション入門』を読みましたので、各章の簡単な紹介や感想をシェアしたいと思います。
私自身はフロントエンド及び、バックエンドのエンジニアをしていまして、最近はAWS Step Functionsを用いて機能の実装をする機会が多く、最近のAWSでのモダンアプリケーションを構築するためのパターン等を学びたかったため、本書を読みました。
各章の紹介
第1章 モダンアプリケーションとは何か
現代において求められるイノベーションや、モダンアプリケーションを導入することによるメリット、ベストプラクティスの紹介です。
第2章 サンプルアプリケーションの紹介
架空の企業とその企業が開発・運用するサンプルアプリケーションのサービスの内容とシステム構成の紹介です。
第3章 アプリケーション開発におけるベストプラクティスを適用
ウェブアプリケーション等に適用できるベストプラクティスのThe Twelve-Factor Appの紹介や、The Twelve-Factor Appを尊重しつつ新たに提唱されたプラクティスのBeyond the Twelve-Factor Appの紹介をしつつ、サンプルアプリケーションにBeyond the Twelve-Factor Appのプラクティス『設定、機密情報、コード』、『バックエンドサービス』、『APIファースト』を適用・検討する紹介です。
第4章 データの取得による状況の可視化
ビジネスデータ、運用データ、システムデータの説明や、取得する重要性や活用方法の紹介や、オブザーバビリティの説明です。
第5章 サーバーレスやコンテナテクノロジーによる運用改善
サーバーレスの説明や利用するメリット、AWSのサーバーレスサービスの一部紹介や、コンテナテクノロジーの紹介をしつつ、サンプルアプリケーションにサーバーレスワークロードとコンテナワークロードの構成で新機能を開発したときのサンプルの紹介です。
第6章 CI/CDパイプラインによるデリバリーの自動化
CI/CDの紹介、第5章で開発したサンプルアプリケーションの新機能(サーバーレスワークロードとコンテナワークロードそれぞれ)でCI/CDパイプライン構成例の紹介です。
第7章 要件にあったデータベースの選択
データベースを選定するときに検討するべき要件の説明や、この観点でサンプルアプリケーションでは、どのようなデータベースを選択すれば良いのかの解説です。
第8章 モダンアプリケーションパターンの適用によるアーキテクチャの最適化
モダンアプリケーションパターンの紹介や、サービスや機能、システムの特徴、要件によって、どのようなモダンアプリケーションのパターンを適用するのが良いのかの紹介です。
おわりに
モダンアプリケーションの全体的な知識があまりなかった私にとって、様々なシーンでのモダンアプリケーションの適用例が記載されており、モダンアプリケーションパターンの知識も広がりとても分かりやすかったです。
私のようなAWSでモダンアプリケーションを構築した経験が少ない方や、これからAWSを学習する方にもお勧めできる1冊だと思います。
ここからさらに興味を持ったサービスなどをより深く調べたり、新しいサービスや機能を作成する際に、本書を再度読んでみるのも良さそうです。
Discussion