Microsoft Edgeの音声読み上げ機能が最高な件
はじめに
普段使いはWindowsでもMacでもスマホ、タブレットでもChrome一択なのですが、
音声読み上げ機能に関してはMicrosoft Edgeが良い感じなので紹介したいと思います。
ついでに、他のブラウザの音声読み上げ機能との比較もご紹介します。
日々の情報収集において視覚的に読むだけではなく、音声で聴くという選択肢があると、作業しながらでも情報を取り入れられるので効率的です。
Microsoft Edgeの音声読み上げ機能とは
Microsoft Edgeには、WebページやPDFファイル、電子書籍などのテキストを自動で音声に変換して読み上げる「音声読み上げ」機能(TTS: Text To Speech)が標準搭載されています。
特に新機能という訳ではなく、2016年からEdgeに搭載されています。
その後、2019年にクラウドベースの音声読み上げ機能が追加され、より自然な音声にアップグレードされたようです。
他ブラウザとの比較
Microsoft Edgeの音声読み上げ機能は、他の主要ブラウザと比較して多くの優位点があります。
ブラウザ | 音声読み上げ機能 | 特徴 |
---|---|---|
Microsoft Edge | 標準搭載 | 多言語・多音声対応、PDF/電子書籍対応、高いカスタマイズ性 |
Google Chrome | 標準搭載 | 標準機能は限定的で範囲選択のみ。拡張機能の種類は豊富(Read Aloudなど) |
Google Chromeスマホアプリ | 標準搭載 | 言語は設定に依存、音声変更可能、読み上げ速度変更可能 |
Safari | 標準搭載 | macOS/iOSのVoiceOverと連携、操作はシンプルだが、選択範囲の読み上げのみ? |
Firefox | 標準機能 | リーダービューで提供。リーダービューのカスタマイズ性は高い、拡張機能もあり |
Edgeの強み
他のブラウザの読み上げよりも使用感が良いと感じています。
- 追加インストール不要でワンクリックから利用できる手軽さ。ショートカットもある
- 簡単操作でページ読み上げ、範囲読み上げが可能
- クリック1つで読み上げ位置を変更
- 読み上げ中でもページスクロールが自由。読み上げ中の文章以外の場所も好きに閲覧可能
- ページ翻訳したら翻訳した言語で読み上げてくれる
- PDFファイルも読み上げ可能
主な特徴
- 多様なコンテンツ対応: Webページ、PDF、電子書籍の読み上げに対応
- 豊富な音声オプション: 男性・女性など複数の音声から選択可能
- 多言語サポート: 日本語を含む70言語・400種類以上の音声に対応※1
- カスタマイズ性: 読み上げ速度の調整が可能
- 視覚サポート: 読み上げ中のテキストをハイライト表示
- 集中モード: イマーシブリーダー(リーディングビュー)との連携で、不要な要素を除外した読み上げも可能
※1・・・正確な数は公式情報がないため、以下サイトや実際に選択可能な音声の種類をもとに算出
イマーシブ リーダーでサポートされている言語と製品
使い方
Webページの読み上げ
- Edgeで読み上げたいWebページを開く
- 以下のいずれかの方法で機能を起動:
- アドレスバー右の「…」をクリックし、「その他ツール」を選択し、「音声で読み上げる」を選択
- ページ上で右クリックし「音声で読み上げる」を選択
- アドレスバー内右の音声読み上げアイコンをクリック
- ショートカットキー:Ctrl + Shift + U
- 画面上部にコントロールバーが表示され、読み上げが開始
- コントロールバーで一時停止・再開、前後の段落移動、音声や速度の変更が可能
- ページ内の任意の箇所をクリックすることで、該当箇所から音声の再生が可能
※起動方法
アドレスバー右の「…」 -> その他ツール -> 音声で読み上げる
ページ上で右クリック -> 音声で読み上げる
アドレスバー内右のアイコン
特定の箇所のみ読み上げたい場合
読み上げたいテキストを選択し、右クリックで「選択部分を音声で読み上げる」を選びます。長い記事の一部だけを聴きたい場合に便利です。
PDFファイルの読み上げ
EdgeでPDFを開き、同様に「音声で読み上げる」を選択するだけで、PDF内のテキストも読み上げることができます。
スマートフォンでの利用
iOS/Android版Edgeアプリでも同様の手順で利用可能です。外出先でも音声読み上げ機能を活用できます。
便利な機能とカスタマイズ
- 音声オプション: 読み上げ速度や音声の種類を変更できるため、聞き取りやすい設定にカスタマイズできます
- ハイライト表示: 現在読み上げている箇所が黄色などで強調表示されるため、視覚と聴覚の両方で内容を確認できます
- イマーシブリーダー: 広告やメニューを除外し、テキストだけをシンプルに表示・読み上げするモードで、集中して内容を聴くことができます
- オフライン利用: 一部の音声はオフラインでも利用可能です(ただし選択肢は限定されます)
自然な日本語の音声は以下2つ。他にも日本語の音声はありますが、機械音感が強い旧来型です。
- Microsoft Keita Online (Natural) - Japanese (Japan)
- Microsoft Nanami Online (Natural) - Japanese (Japan)
上記の音声は名前の通りオンライン経由のため、読み上げにはインターネット接続が必要です。
※PDFの読み上げの場合、読み上げ箇所以外が隠されます。
読み上げ箇所に集中できるものの、個人的には全体感が見づらい印象
※イマーシブリーダーはPCではアドレスバーの音声読み上げアイコンと同じ箇所にある「没入型の閲覧者」をクリックするか、F9で切り替え可能です。スマホでは画面下部に出る本型のアイコンクリックで可能。
個人的な活用シーン
- 記事のながら聞き: 何か作業しながら、ブログ等を流し聞き
- 目の疲労軽減: 長時間の画面閲覧による目の疲れを軽減
- 英語記事の日本語読み上げ: 英語記事を日本語にページ翻訳し、日本語で音声読み上げ
- 語学学習: 外国語の発音や聞き取りの練習に活用。Edgeのタブ分割も活用して日本語翻訳したページと元の英語ページを1画面で見ながら内容を確認も可能
- 文章校正: 自分で書いた文章を読み上げて、違和感のある箇所を発見。そもそも読み上げの読みが違う場合もあり
まとめ
Microsoft Edgeの音声読み上げ機能は、標準搭載でありながら高機能で使いやすく、他の主要ブラウザと比較しても優位性があります。
日常的に役立つ場面が多いので、まだ試したことがない方はぜひ一度試してみてください。
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