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世界の雨分布速報
最近社内で情報共有されて知りました、JAXAが提供する世界の雨マップです。
雨雲の動きを確認できるレーダーと言えば気象庁が提供しているナウキャストが有名です。
リアルタイムに雨雲の動きを確認できるほか、1時間先までの降水分布や雷の活動状況などを知ることが出来ます。
世界の雨分布速報はその名前の通りナウキャストの全世界版のようなものでしょうか。北極、南極を除く地域の降水分布が確認出来ます。
海外の気象データに触れる機会はあまり無かったので、どんなデータを扱えるか勉強がてら利用してみることにしました。
データ取得
FTP 経由でNetCDF形式のデータを取得します。
主にリアルタイムデータは NetCDF 形式、その他のデータは DAT形式(.dat.gz) のバイナリデータやCSV形式のデータが取得できるようなので、用途に応じて使い分けが出来そうです。
描画
取得したデータを python で描画してみます。
ここでは 2024'10/24 7:00 UTC のリアルタイムデータを使用します。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import matplotlib.cm as cm
from mpl_toolkits.basemap import Basemap
import netCDF4
nc = netCDF4.Dataset('{nc_file_path}','r')
Lon = nc.variables['Longitude'][:]
Lat = nc.variables['Latitude'][:]
hprecipRateGC = nc.variables['hourlyPrecipRateGC'][0,:,:]
nc.close()
fig = plt.figure(figsize=(20, 20))
interval = list(np.arange(1, 30, 1))
interval.insert(0,0.1)
cmap = cm.jet
cmap.set_under('w', alpha=0)
m = Basemap(projection='cyl', resolution='c', llcrnrlat=-90, urcrnrlat=90, llcrnrlon=-180, urcrnrlon=180)
m.drawcoastlines(color='black')
m.drawmeridians(np.arange(0, 360, 30))
m.drawparallels(np.arange(-90, 90, 30))
x,y = m(Lon, Lat)
im = plt.contourf(x, y, hprecipRateGC, interval, cmap=cmap, latlon=True)
cb = m.colorbar(im, "right", size="2.5%")
plt.show()
plt.close()
この時間帯の国内の雨雲の動きと比較してみると、西日本の広範囲に雨雲が見られるのでおおむね一致していそうでしょうか。気象庁が管轄するエリア外の雨雲の動きはあまり目にする機会がないので新鮮でした。
終わりに
世界の雨分布速報のほかにもJAXAが配信する衛星データの配信サービスがあります。
※この記事を書いている時に存在を知りました。
現在はJAXAが公開中の地球観測データのうち一部が利用出来、順次追加予定とのこと。
Python や JavaScript から利用できるAPIということなので、近々こちらのAPIでも遊んでみようと思います。
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