YAMAHA RTXシリーズを触ってみた
はじめに
こんにちは。
ネットワークエンジニアとして2年間cisco社製品を主に扱ってきた私が、情シスに入って3ヶ月経ちました。
主にネットワーク周りを担当しており、初めてYAMAHA社製品(YAMAHA RTX1210)を扱う事となったため、使ってみた感想や、cisco社製品との比較結果をお伝えできればと思い執筆させていただきます。
エンジニア歴も浅いため、踏み込んだ知識に触れることはあまりできませんが、最後まで一読していただけますと幸いです。
YAMAHA RTX1210 はどんな機種?
ヤマハネットワーク製品の公式サイトを見ると、以下の記述があります。
中小規模拠点向けVPNルーター
記述の通り、ルーターです。詳細は以下に記載されていますが、ルーターとしての規模は違えど機能面はあまりcisco社製品と変わりないかな。。というのが第一印象でした。
外観
外観はこんな感じです。
一番驚いたのはサイズ感でした。
今まで扱ってきたcisco社製品のスイッチやルーターは、一人で持ち上げられるけど重いな、、と感じるものが多かったのですが、YAMAHA RTX1210は以下の通りです!
220(W)×42(H)×239(D)mm (ケーブル, 端子類は含まず)
そして重さは 1.5kg !!
女性でも軽々持ち運べます。
インターフェース
YANAHA RTXシリーズのインターフェース表記は、cisco社製品と比べると名称が大きく異なります。
例えば、cisco社では「GigabitEthernet 1/0/1」や「TenGigabitEthernet 1/1」のように表記されますが、YAMAHA社製品では 「lan1」 や 「bri1」 のように表記されます。
※今回はメインモジュール上のLANに焦点を当てて説明します。
画像の通りなのですが、まずlan1ポートが8個あります。
デフォルトコンフィグを確認した際、 ip lan1 address xxx.xxx.xxx.xxx/xx とあったので、lan1がたくさんあるけどどのポートのことを言っているんだろう。。となりました。
こちらはスイッチングハブ機能 という機能が付いており、名前の通りですがハブの機能を備えているようです。だた、ハブとは違いIPアドレスを保持できるため、ポートを分割し仮想的に使ったり、VLANマッピングが出来たりします。
この機能を使用しているため、 ip lan1 address xxx.xxx.xxx.xxx/xx と記載がある場合は、lan1の8つのポートのうちどのポートも使用可能という事になります。
もしlan1の3番目のポートに固有のIPアドレスを割り当てたい場合は以下のようになります。
ip lan1/3 address xxx.xxx.xxx.xxx/xx
lan2,lan3ポートは1つずつしかないため、スイッチングハブ機能は使用できませんが、通常通りIPアドレスを割り当てることが可能です。
また、lan1,lan2,lan3に共通しますが、任意のポートを使用して、WANポートとして使用する事も出来ます。
シリアルポート
シリアルポートですが、画像を見てわかるように YANAHA RTX1210ではRJ45のポートとなっています。
ただ、機種によってはD-sub9を使用している機種もあるため、確認が必要になります。
YAMAHA RTX1200も触る機会があったのですが、私はRJ45のコンソールケーブルしか所持していなかったため、YAMAHA RTX1200へのコンソール接続ができませんでした。
コマンド
さて、個人的に一番気になっていたのが、コマンドの互換です。
使用頻度の高そうなshowコマンドや、コンフィグの保存、再起動などを紹介します。
- show config
cisco社でいうところの「show running-config」にあたり、全ての設定内容が表示されます。
- show ip route
ルーティングテーブルを確認するコマンドです。cisco社と同じです。
- show environment
機器状態を確認するコマンドです。
このコマンドの結果には、現在のバージョン・機器状態・cpu/memory使用率が含まれます。
cisco社でいうところの以下のコマンドの結果がまとめて表示されるイメージです。
「show version」「show environment」「show process cpu」「show process memory」
- show status interface
インターフェースのステータスを表示するコマンドです。interfaceの部分にlan1等のポートを指定して当てはめてあげると、指定したポートのステータス情報が表示されます。
cisco社で言うところの、「show interface」に当たります。
- show log
システムログを表示させるコマンドです。cisco社で言うところの「show logging」に当たります。
- administorator
ルーターの設定を行うために、一般ユーザから管理ユーザへと昇格するコマンドです。
cisco社で言うところの、「configure terminal(conf t)」に当たります。
- save
設定を保存するコマンドです。cisco社で言うところの「write memory」や「copy running-config startup-config」に当たります。
- restart
再起動を実施するコマンドとなります。cisco社で言うところの「reload」に当たります。
上記以外にもコマンドは様々ありますが、代表的なものを挙げてみました。
感想
ここまでYAMAHA RTX1210の紹介やcisco社製品との比較を挙げてきましたが、操作方法やコマンドなど基本的な部分は、さほど変わりないことが分かりました。
今回はYAMAHA製品への導入としての執筆となりましたが、次回は検証内容を中心にお伝えできればと思います。
最後に
今回の記事の執筆や、普段の業務でお世話になっている書籍の紹介をして終わりたいと思います。
インターネットサイト上にも、参考になる記事はたくさんありますが、こちらの書籍が基礎部分を網羅しておりとても参考になると感じました。ご興味がある方はご覧いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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