AWSの負荷試験ツール(DLT)のバージョンをアップデートしました
はじめに
以前にAWSのDLT(Distributed Load Testing)を使って負荷試験を行ったという以下の記事を書きました。
これはボタン一つで負荷試験ツールを構築できる、AWS公式が公開しているCloudFormationテンプレートを使ったアーキテクチャでした。
アーキテクチャの一つにLambdaが構成要素としてあったのですが、構築当時のv3.2.3時点でのランタイムはNode.js 16で構築されたのですが、2024年6月12日から段階的にサポート終了になるということで、この度バージョンアップを行いましたので、やり方を備忘録として残したいと思います。
調査
以下のページで変更履歴を確認すると、2023年11月のv3.2.4のときにLambdaのランタイムがNode.js 18に更新されていることがわかりました。2024年04月03日時点での最新はv3.2.7のようです。
以下のページで生のCDKコードを確認すると実際に Runtime.NODEJS_18_X となっていました。
この後の DLTの更新手順 の1でダウンロードするCloudFormationテンプレートでも実際に nodejs18.x となっていました。
Resources:
...
DLTLambdaFunctionResultsParserFF5CC920:
Type: AWS::Lambda::Function
Properties:
...
Runtime: nodejs18.x
DLTの更新手順
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CloudFormationテンプレートを以下のページからダウンロードする。
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AWSコンソールのCloudFormationのページでスタックを選んで「
更新」をクリック

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「
既存のテンプレートを置換」でテンプレートファイルをアップロードする。

-
スタックの詳細ページ、スタックのオプションページは全て既存の値のままにして「
次へ」をクリック -
変更セットのプレビューを確認する
-
AWS CloudFormation によって IAM リソースが作成される場合があることを承認します。にチェックをいれる -
「
送信」をクリック -
(3分ほど待つ)
-
完了
結果

v3.2.3 -> v3.2.7へ無事アップデートすることができました。
LambdaもNode.js 16 -> Node.js 18に更新されていました。
ツールにアクセスしてみると過去に実施した試験も残っていました。
アップデート後も問題なく試験を実施することができました。
参考
おわりに
初回に構築する時も簡単ならば、更新も簡単でした!
Discussion