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Siv3D | ライブラリの自前ビルド

2020/12/01に公開

OpenSiv3D の自前ビルド

OpenSiv3D リポジトリのソースコードからライブラリを自前ビルドすると、以下のようなメリットがあります。

  • 未リリースのバージョンの最新機能を試すことができる
  • 内部コードを改造してライブラリをビルドできる
  • コンパイルオプションを変更してライブラリをビルドできる

一方で、自前ビルドにおいては以下の点に注意が必要です

  • リリース版でないバージョンのコードには未実装個所や不具合が残っている可能性が高い
  • 開発中のバージョンのコードにはプロジェクトテンプレートが付属しないため、Siv3D アプリケーションのプロジェクトに必要な engine 関連のファイルに差分がある場合、自前でファイルをコピーするなどして解消する必要がある

自前ビルドの手順

https://zenn.dev/reputeless/books/siv3d-documentation/viewer/build を参考にしてください。

既存の SDK ファイルを上書きする

ここからは、自前ビルドしたライブラリを既存・新規プロジェクトから利用したい場合の手順です。(注意: v0.6.3 を独自に改造した新しい v0.6.3 ライブラリファイルを既存の v0.6.3 プロジェクトで使いたいケースです。異なるバージョン間で上書きをすることはできません)

OpenSiv3D を自前ビルドすると、Windows の場合は Siv3D.lib (Release ビルド) および Siv3D_d.lib (Debug ビルド) が、macOS の場合は Siv3D.a が生成されます。これらの静的ライブラリファイルと、ビルドに使ったヘッダ (Siv3D/include/ フォルダ) を、すでにインストール済みの OpenSiv3D SDK 内のファイルの場所へ上書きすると、それを既存・新規プロジェクトから利用できます。

Windows の場合、インストールした OpenSiv3D SDK はインストール時に指定したフォルダ(デフォルトではドキュメントフォルダ)に展開されています。

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