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Unity2Dでスワイプゲームを作る 〜SPAJAM2022第6回予選レポート「甘味防衛軍」の開発〜

2022/10/24に公開

2022年10月22日(土)23日(日)に開催されたSPAJAM2022の予選会の記録です。

SPAJAMとは

https://www.spajam.jp/

スマートフォン(iOS、Android端末)で動作するアプリケーションを開発するハッカソンです。

当日発表されるテーマに沿って約24時間でアプリを制作します。

「テーマとの関連性」「ユニークさ」「実装力」「技術レベル」「UI/UX」が主な審査項目となり、優秀な作品を制作したチームには本戦大会への出場権が与えられます。

今回、第6回の予選に大学のサークルメンバー5人で参加しました。

テーマは「あまい」でした。

メンバー全員が情報系の学生のため、スキルセット的には全員エンジニアという構成でした。

アイデアソン

初日の午前中は参加者全員でアイデアソンを実施しました。

運営側が用意したフォーマットに従い、テーマに関してブレストをしていきます。

「喜怒哀楽」の感情に関連して「あまい」と感じる状況を書き出し、それに基づいてアプリのアイデアスケッチを書いていきます。

「あまい」には、味覚の「あまい」、空気感の「あまい」、正確性の「あまい」など言葉として意味を多数持つため幅広いアイデアが出ました。

以下はチームでまとめたアイデアスケッチの一つです。

idea-sketch

他のチームのアイデアスケッチを見て回ることができましたが、本当に幅広いアイデアが出されていたと感じました。

成果物

味覚の「甘い」をキーワードにゲームを制作しました。

その名も「甘味防衛軍」

幼少期の「甘い」に関する原体験を元にしています。

メンバーのスキルセットを考慮しUnityで制作しました。

https://docs.google.com/presentation/d/1jy6OnP65V6gS4P2vbHNf7KddipErW6lHYNGOvKQeyVQ/edit?usp=sharing

大会ではAndroidの実機で動作させました。UnityRoomでも公開中です。
https://unityroom.com/games/sweetsdefenseforce

結果・感想・得た知見

結果

9チーム中4チームに賞が送られますが、残念ながら受賞はなりませんでした。

感想

学生だけでなく社会人も参加するハッカソンは初参加でしたが、全体的に成果物やプレゼンのレベルが高く、学生向けのイベントより数段レベルが高く感じました。

特にプレゼン後の質疑応答では、アプリの拡張性や機能改善、ユーザーへのリーチについて具体的に質問される審査員が多く、ユーザーにアプリを利用したいと思って貰うためのUI/UXが重視されていたと感じます。

学生向けのイベントでは、ふんわりしたアプリの展望と苦労話に関する質疑が多いため、アプリ改善の具体的施策に関する質疑ができたのは有意義でした。

得た知見

デザイナー兼エンジニアとして参加しました。

初日のアイデアソン後Figmaにアプリの画面イメージのラフ案を書き出し、大枠が決定次第、必要となるアセットやスクリプトの準備を進める形で始めました。

学生チームにありがちなメンバー全員がエンジニアの構成ではありましたが、デザインについてはアイデアスケッチをベースにFigmaにラフ案を書き上げ、適宜メンバーの意見を伺うことで十分ブラッシュアップできたと感じました。

具体的なデザイン知識以上にチーム内のコミュニケーションによってアプリの完成度が上がる実感がありました。

以下は最終的なデザインです。

今回は時間内に実装し切ることを重視していたため、開発段階ではゲームの拡張性を意識することがありませんでした。

しかし、ゲームとして実際に遊んでもらうためには、遊びながら理解できるUI、競争性、難易度調整などが重要となりますが、競争性が無い構成になってしまったのは反省点です。

審査員の方には、他のユーザーとの対戦要素やランキング機能があると良くなるとアドバイスいただきました。

ランキング機能については汎用性が高い機能であるため、ランキング関連のアセットの使い方の習得が今後の目標と考えています。

謝辞

SPAJAM運営並びに審査員の皆様へ

学生チームではありましたが社会人の方々のレベルや雰囲気を知る機会を提供いただきありがとうございました。

また機会があれば参加させていただきたいです。

チームメンバーへ

各々、卒論や授業で忙しい中、時間を割いて参加してくれて感謝しています。

無事に走り切ることができたことに、何より安堵しています。

イベント参加のためにチームを組むこと自体が難しい中で、受賞はならなかったものの、社会人に混じっても遜色ないプロダクトを作り切る力があると感じました。

今後も機会があればチーム開発したいです。

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